レインメーカー/ティム・チューとライーセ・アリームと井上尚弥

オーストラリアの2試合をなんとなく見ました。

アリームVSグッドマン

2-1でグッドマン

前半アリーム、後半グッドマン、アリーム大したことないなぁというよりグッドマンが強いです。無敗ですしTJドヘニーが大差で負けたのはグッドマン以外みたことなかったし。グッドマンの方が背が高く、前後の動きでパンチを外すのが巧み、それでいて攻撃はコンパクトで後半は圧力をかけることに成功していました。アリームも総合力が高く、拮抗した技術戦でしたが、グッドマンが自分に似たタイプの万能派で突破口を見いだせずに終わりました。そして小柄な分ややプレスをかけられていました。

僅差ですが普通にグッドマンが上回った結果であるとおもいますが、上手く、コンパクトにまとまっている印象は受けたが、アリームがよくいう爆発力は感じませんでした。井上以外の相手ならば王者になれる、難攻不落の部類かもしれません。

チューVSオカンポ

初回KOでチュー

犬に咬まれて負傷しているというチューが速攻勝負を仕掛けたのか、オカンポはその爆発力にはまってしまいました。初回の一撃で効かされて万事休す。オカンポはスペンスとチュー、世界王者だけに負けています。(フンドラに判定負けもあるが)それ以外は35戦全勝なのだが、勝負の舞台での負け方がひどすぎる。こういう星の選手はいつの時代もいるが、肝に銘じて頑張って欲しい。チューにとっては楽勝だったが、いつもこうはいかないだろう。

日本ではボクシングを知らない、無関心なプロ(記者)が増えているなぁと感じる昨今、SNSやAI全盛じゃ仕方ないか・・・
しかし、海外、この記者は詳しい。よーくおわかりだ。

今週土曜日、Showtimeでこのスポーツで最も魅力的な2つの階級で最高の2人がリングに上がり仕事をこなす。

彼らは勝利を目指し最善を尽くす。

負けが通常より痛手になるかもしれないからこそベストを尽す。

Jr.ミドル級のティム・チュー(22勝16KO)とJr.フェザー級のライーセ・アリーム(20勝12KO)にとって、この週末オーストラリアでの試合は、何が持っているかということと同じくらい、何が起こり得るかということでもある。彼らは後者に焦点を当てなければならない。そうでなければ前者が蒸発する恐れがある。

チューの場合、元タイトリストのトニー・ハリソンを止めた今年初めと同じように状況は変わらない。チューの最終的なターゲットはJr.ミドル級王者のジャーメル・チャーロ(35勝1敗19KO)だが、今週立ちはだかるのは元ウェルター級タイトル挑戦者のカルロス・オカンポ(35勝2敗、23KO)だ。

もしチューがオカンポがエロール・スペンスに1ラウンドで敗れた時のテープを見ているとしたら、それは十分に見ていないことになる。オカンポはその敗戦以来13勝1敗で、唯一の敗戦はセバスチャン・フンドラに12ラウンド判定敗れたものだ。

フンドラの直近の試合は、チューにとって必要不可欠な教訓となるものだ。フンドラは無敗でJr.ミドル級の序列ではチューに一歩及ばない位置にいた。ブライアン・メンドーサは前回の試合でフンドラをノックアウトし、フンドラのタイトル獲得への望みを一夜にして奪い去った。

その一方で、チャーロが負傷したため、チューがキャリアを熟成させるためのラウンドが追加されることになった。もしこの試合が今年の初めに行われたなら、チューは大いなるアンダードックだったはずだ。

チューが経験を積むごとにその差は縮まるだけだ。

アリームの希望はチューよりは差し迫ったものではない。彼の現在のランキングはWBOの2位。IBFでは5位でチューVSオカンポのアンダーカードで同4位のサム・グッドマン(14勝7KO)と対戦する。グッドマンの地元オーストラリアの観客は地元の雄を支持するだろうしアリームはジャッジも味方には出来ない。

アリームはその雑音を消して、122ポンドの正念場はあと1、2戦で終わりだと祈るしかない。

ここ数週間、エロール・スペンスVSテレンス・クロフォードのニュースがヘッドラインを独占しているが、7月に実現するとなると、今週一番の盛り上がりとは言えないかもしれない。ちょうどその数日前、日本では誰もが認める元バンタム級統一王者の井上尚弥(24勝21KO)が4ポンド上げて2冠統一王者のスティーブン・フルトン(21勝8KO)に挑む。

この試合はボクシングの最高峰であり、絶対的な全盛期を迎えている2人のファイターが絶対的な肉体的ピークにあることを疑う余地のない瞬間に対峙するものだ。またこの試合は軽量級にも関わらず、大きなマネーファイトでもある。

井上はボクシング軽量級のマネーマンであり、対戦相手にとってキャリアハイの報酬を得るチャンスであり、それを得るための日本へ行く動機付けとなる。

アリームはこの先、勝者を手にすることができるかもしれないしできないかもしれない。もう一人の2統一王者マーロン・タパレス(37勝3敗19KO)はフルトンVS井上の勝者が統一王座を獲得した場合、その勝者と対戦することがすでに承認されている。

フルトンがこの階級であと1、2戦すれば、アリームが挑戦する前にフェザー級に転向することになるかもしれない。井上とタパレスの試合が終わったころ、ちょうどアリームが必須の指名挑戦者になるタイミングかもしれない。

フルトンが去り、井上がベルトを守ると決めた場合、井上の敗北は高額の報酬のチャンスを残す。

土曜日はアリームにとってもグッドマンにとっても、かつてないレインメーカーを擁するこの階級で大きな賭けとなる。グッドマンは米国の観客にとって初めての選手だが、アリームは将来の可能性にスポットライトが当たっている有望な選手だからこそ、チューと一緒に試合が組まれる。

その未来がどれほど明確なものであるかは、今週末のリングで決定されるだろう。

チューとアリームにとっては通過点の試合だろうが、オカンポは強いメキシカンだし、サム・グッドマンもなかなか素晴らしいファイターだ。元王者、TJドヘニーに大差で勝っている。

強敵相手に20勝12KO、一度はWBAの暫定王者にもなっているアリームに、こんな敵地での無冠戦は必要ないともおもわれるが、井上尚弥の首を狙っているのであれば、敵地の強豪に圧勝するのも本番前の大事な仕事といえるだろう。

マーロン・タパレスかぁ・・・

たしかに、戴冠したアフマダリエフ戦はお見事でしたが、次でいきなり井上尚弥と言わず、アリームやネリやカシメロあたりとやってその実力を証明して欲しい。

まだ評価しづらい、アリームやネリやカシメロあたりの方が強いんじゃね?的な懸念もあるからです。

岩佐に負けて進化したのはよーくわかりますが、ラミドはさらに速くて上手くて隙がなかった。

もしかして、ラミドが一番手ごわい?

そんなSバンタムなのだ。

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