ネリがグッバイSバンタム級宣言して引退じゃなくフェザー級に転級を示唆しました。フルトンも6/15にフェザーで再起します。井上の次戦はIBF/WBO1位のサム・グッドマンらしくリングで握手もしてましたが、皆が期待するようなフェザー級への転級ではなく、身体的に適性なSバンタムでやっていく、たとえ王座を返上し、その王座を他の誰かが獲得しても、そのベルトに挑戦していくのだとか
もちろん、井上はフェザー級でもSフェザー級でも通用するだろうが、体格的ハンデのある無茶はしたくないのだろう。やはり明らかに相手はみんなデカいですし、適性ではない階級でベストパフォーマンスを発揮できない姿などみたくありません。ラファエル・エスピノサとやれば勝つでしょうが、20センチも差のある相手との試合はいびつです。
これでいいのだろうと個人的にはおもいます。
じゃぁ、さて、誰がいるのだろう。
サム・グッドマン
18勝8KO
2023年は4試合、今年も1試合消化しています。コンパクトでまとまりがあるいいファイターです。強敵のアリームにもこの正直なファイトで競り勝ちました。前後の押し引きが巧く、下がらないのでジャッジに好印象を与えます。しかしパワーは並で怖さのある選手ではないので、井上のスピードと貫通力のあるパンチの前には成す術なし、相性は悪いとおもいます。
ムロジョン・アフマダリエフ
12勝9KO1敗
残ったランカーの中では元王者のこの男が一番強そうだ。トップアマのスキルと重たいパンチ、フィジカルも強い。ネリより総合力の高いサウスポーだが、スピードが足りない。
TJドヘニー
26勝20KO4敗
岩佐、高橋、中嶋に勝ち、プロスペクトのラミドを粉砕し、ネリの予備相手としてしっかり準備し、自分の試合でも勝利した。日本、大橋ジムとしては彼のことを尊重しなければならないが、対戦候補としては37歳で魅力がない。ダニエル・ローマン=ムロジョン・アフマダリエフ=TJドヘニーとみんな差のない試合だったけどね。
ジョンリル・カシメロ
33勝22KO4敗1分
井上VSネリを観戦してる映像では初回の井上のダウンで大喜びしていたが、6回の決着でシーンとなっていた。ずっと対戦を煽っている男だが、自分の試合がふがいなく、オフはかなり太めの35歳で、もう需要はないとおもわれる。世界の興味も本場での人気も足りない。
デビッド・ピカソ
28勝18KO1分
カール・ジェームズ・マーティン
23勝18KO
ランキング上位で無敗のランカーだが、強敵にはみえず、知名度もなく、今の井上に釣り合わない。
リアム・デイヴィス
16勝8KO
井上は英国でとても評価が高く、サウジ資本で英国での試合も模索されているという。その相手候補が誰なのかはわからないが英国人であれば最有力。線が細くKO率も低いが最近は充実しており井上のスパリングパートナーもKOで撃破した。井上に勝つのが目標といいつつリスペクトもしており、いつか超えてみせる的な発言だった。
ライース・アリーム
20勝12KO1敗
イライジャ・ピアース
19勝16KO2敗
本場アメリカの黒人有力選手だが、アリームはグッドマンに負けて試合をしておらず、ピアースは最近の試合でもダウンあり。全然ネームバリューに欠ける。
エフゲニー・パヴロフ
10勝8KO
下町俊貴
18勝12KO1敗3分
大変大柄な日本のサウスポー
一部ですごく評価が高いが、遅いと感じた。井上とはやらないだろう。
ランキングを見渡しても、このくらいしかおらず、サム・グッドマン、ムロジョン・アフマダリエフくらいしか意味のある相手がおらず、やったところで井上断然有利と言われるだけだろう。
つまり、どんなにSバンタムにいたくても相手がおらず、中谷潤人こそみんなが興味のある最大のライバル、実力者と言われてしまうだろう。私もそう感じている。しかし今は中谷をしても井上尚弥の方が数段上の実力にみえるし、この対決はあまりみたくない。
もはや、周辺階級の誰とやっても物足りない、井上が断然有利と言われ続け、せめて未知の領域のフェザー級の暴れ馬、ルイス・アルベルト・ロペスや天才肌のレイモンド・フォードあたりが勝負論になりそうだが、現状では身体の厚みが違い無茶な妄想にとどまる。
相手がいないから階級をあげてチャレンジせざるを得ない
という逼迫した状況でもあるのだ。