
正式に決まったようです。
井上 尚弥:32歳
戦績:32戦 32勝 (27KO) 無敗
現在の地位:4階級制覇・スーパーバンタム級4団体統一王者
中谷 潤人:28歳
戦績:32戦 32勝 (24KO) 無敗
現在の地位:3階級制覇・WBC世界スーパーバンタム級1位
共に前戦、リヤドシーズンでイマイチな試合をみせた後です。奇しくも戦績がそっくりな2人ですが、試合内容の凄み、知名度、スター性では井上尚弥が遥かに格上です。
より若く、身長も骨格も大きい中谷ですが、Sバンタム級での実績、キャリアは井上尚弥が大きく上回ります。井上尚弥はもはやレジェンド入り確実ですが、165センチという身長、骨格からSバンタム級、無理をしてもフェザー級が限界かとおもわれますが、中谷はライト級くらいまでいけそうな体格をしています。
なので、時間が遅れるほど、階級が上なほど、中谷優位になっていくとおもっていますが、この春にSバンタム級で両雄が激突するならば井上尚弥の圧勝を予想します。
中谷は長身のサウスポーですが接近戦も強く、トリッキーな角度から多彩なパンチを放つ、とても強くて難解なボクサーですが、スピードがめちゃくちゃ速いとはおもいません。前戦、セバスチャン・エルナンデスの屈強なファイトを前にボコボコ被弾していました。そんなに被弾するのかというほど。それでも気持ちも強く、めちゃくちゃ練習熱心ですので耐久力もあり倒れません。フィジカルもメンタルも強いです。
しかし相手が井上尚弥であれば話は違います。
抜群のスピードを生かした安全ファイトを遂行すれば、ムロジョン・アフマダリエフ戦のように相手を完封してしまう能力がこの男にはあります。加えてパンチ力も破格なので、セバスチャン・エルナンデス戦のような打ち合い、我慢比べも出来ません。
なので、現時点であれば、井上尚弥のファイトプラン次第ですが、大きな差をつけられてしまうとおもいます。
しかし井上尚弥も33歳で、ルイス・ネリ、ラモン・カルデナスに不覚のダウンを奪われたり、アラン・ピカソ戦では歯車が狂い、スパーリングのような試合内容になってしまいました。
これは、もしかしたら本人や陣営にも自覚のない、加齢による反射神経やキレの衰えなのかもしれません。
マイク・タイソンは全盛期は小柄でもスピードと瞬発力とパワーの怪物のような存在で宇宙人と言われたほど強かったですが、色々あって晩年になりそれらを失うとただのサンドバッグのようになってしまいました。
若さでしか成しえない身体のキレというのは確実にあり、30歳以降にそれらは衰えるように感じます。
加齢、反射神経、キレ、スピード、パワー
何かが狂うと、ノニト・ドネアのように昔と違うスタイル、引き出しで戦うファイターになってしまいます。
そうした兆候がもしも井上尚弥にあるのであれば、中谷にもチャンスはあるとおもいますが、試合全体を支配する、圧倒するようなことは出来ず、勝つとすれば逆転のラッキーパンチくらいしかチャンスはないとおもわれます。
中谷潤人の強さ、難解さの秘訣は、他の日本人にはない、ダブル、トリプルのアッパーだ。あれを対策され、無効化されると怖さが消える。少なくとも、シャクール・スティーブンソンみたいな被弾しないボクサーではない。
井上拓真VS井岡一翔
井岡は恵まれています。Sフライで2連敗した後にバンタム級で無名選手に勝っただけです。井岡に連勝したフェルナンド・マルチネスはバムに完敗です。
井上拓真は日本人とばかり戦っています。世界王者としては外人トップランカーと戦って欲しいです。
しかし両者、実力は折り紙付きで、フェルナンド・マルチネスに連敗とはいっても2戦目はダウンも奪う惜しい内容、井岡の省エネ、コンパクトなボクシングは匠の領域です。(バムには敵わないけど)
それでもこの試合は井上拓真が勝つ、勝たねばいけない試合だとおもいます。年齢、フィジカルパワーが違い、井岡はもはや過去の貯金で戦っているだけで、スピードもパワーも陰り、身体も緩んでみえます。
だから体力旺盛なフェルナンド・マルチネスには劣勢だったのだ。井岡より若く、バンタム、Sバンタムも経験している拓真は負けてはならぬ相手だ。
話題変わって、藤木勇我
まだ18歳の次世代の「THE KING」は大橋会長をして「日本の至宝。史上最高の逸材。スピード、パンチ力、テクニックすべて10点満点。人間的な真面目さ、素直さも10点満点」と言わしめるアマチュアボクシング49戦全勝(33RSC)という完璧な履歴書を持つ。
6つの高校全国大会を全制覇。ユース世界王者となり、昨年11月の全日本選手権では高校生Vで9冠を達成
となるが気になるキャリアはユース世界王者というところ
藤木勇我の戦いの舞台となるのはSフェザー級から上の階級、そして前人未踏のウェルター級とのことだが、そのあたりのクラスになると、アメリカの黒人、キューバ選手、ロシア系の化け物みたいな選手が主流になってくる。そのあたりの超一流と対峙してどうなのかが焦点だ。
世界選手権やオリンピックのメダリスト、みたいな選手が世界のトップを占める。
アジア選手権、アジア無敵というのはライト級あたりではアテにならない。
マニー・パッキャオという特異な例があるが、あれは天然の才能にアメリカの環境がミックスされて出来た、本場のファイターだ。フィリピンで過ごしていたら不可能だ。
そんな感想を持ちつつ、大橋ジムでやっていくのなら(最良の選択だとはおもうが)相手になるのは平岡アンディや力石政法(まだやってるのかな)田中空くらいしかいないはず。あるいは藤木勇我のために常に世界ランカーを招聘し続ける・・・
そして、マニアとして気になるのは堤麗斗との力関係だ。
今の階級的にはマッチしているだろう、彼もまたアジア敵なし、AIBA世界ユース選手権金メダルと超有望でプロ向きなファイターであり、世界に邁進している。
堤麗斗
藤木勇我
このあたりが、次の夢をみせてくれる偉大なファイターになっていくのだろう。





