世界ボクシング不完全ガイド ウェルター級
Boksininkas Egidijus Kavaliauskas.

トップランカーはほぼサバイバルマッチに突入しており、その中で生き残っている全勝選手のみチョイス。強いのはたくさんいるだろうが、上位ランクに入るために皆厳しい試合をしているので結局残るのはわずかのようです。やはりアマチュア組が抜けています。

WBC
ダニー・ガルシア
32勝18KO

パワー:★★★
テクニック:★★
スピード:★★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★★
戦術(キャリア):★★★
メンタル:★★★★

結果だけは残してきているが、試合ペースも落ち、相手も厳選しているようにおもう。
左フックが爆発しない限りはギリギリの接戦か陥落となるだろう。
どこまで記録を守っていけるやら。

WBA
キース・サーマン
27勝22KO

パワー:★★★★
テクニック:★★★★
スピード:★★★★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★
戦術(キャリア):★★★
メンタル:★★★★

今までは誰よりも速くて魅せる部分があり勝ち抜いてきたが、ショーン・ポーターにはギリギリだった。ほんの少しの華麗さと正確性で上回ったが、ボディが効いてる面がそこかしこにみられる。派手に戦い、無理だとおもうと無難なポイントアウトにきりかえる器用さも。

派手で速くてかっこいいけど相手次第ではそろそろ危ないか。

IBF
ケル・ブルック
36勝25KO1敗

パワー:★★★★
テクニック:★★★★
スピード:★★★★★
ディフェンス:★★★★
タフネス:★★★
戦術(キャリア):★★★
メンタル:★★★★

1敗といってもミドルでGGGだからこの階級では無敗といえる。
王者の中でも一番無駄なく、才能を感じる選手だが、やはりGGGにチャレンジするよりも、この階級で証明すべき試合、相手がまだまだいたはずだ。

でももうミドルまで上げたから返上かな。
Sウェルターとも言われているし。
GGGよりエロール・スペンスとの力関係が気になる。

WBO
ジェシー・バルガス
27勝10KO1敗

パワー:★★★
テクニック:★★★
スピード:★★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★★
戦術(キャリア):★★★
メンタル:★★★★

パッキャオ戦を引き当てた男。
アメリカを主戦場にするメキシコ人なのかな、どうしてもトップレベルにはスピードで差をつけられるが、後半の粘りで逆転できるしぶとさをみにつけてきた。KO率よりパンチもあるだろう。
ブラッドリーを逆転しかけ、無敗ホープサダム・アリを攻略したのは見事だが、コンディションのいいパッキャオ相手ならば、善戦がせいぜいだとおもう。

私的ランキング

①ケル・ブルック★27
②キース・サーマン★26
③ジェシー・バルガス★23
④ダニー・ガルシア★22

注目の選手

コンスタンチン・ポノマレフ
30勝13KO

戦績では断トツで挑戦者候補。ランクも高い。
数々の難敵に勝ってきているし。

でもボクシングは割と普通で、遅いし土臭いし、頑張る若者という印象しかない。
体力、気力が漲り、諦めないところが特徴だろうか?

ホセ・ベナビデス
25勝16KO

体格もルックスもスタイルもよく将来を嘱望されているとはおもう。
Sライトの王座もとったが空気のようだった。
シャープで硬質なイケてるボクシングをするが、ロープに下がることが多くパワーもおもったほどではない。イマイチ地味。

テワ・キラム
35勝26KO

ティーラチャイ・グラティンデーンジムという名前だったな。
WBA3位まで来ているけどサーマンは受けてくれないだろうな。
この階級でタイ人は厳しいが、この人は普通のムエタイスタイルで片付けられない。
ボディワークがいいし、ジャブもいい。誰かが内山のようだと言っていたがまさにそんな感じで
質実剛健にして超パワフル。
スピードがやや足りないから王者級には苦労するだろうが、アジアでは文句なく抜けた強さ。
応援したい。

エロール・スペンス・ジュニア
21勝18KO

やっぱり、最上級のランカーだな。
攻撃的だが、パンチの引き、動作も速いのでディフェンスもしっかりしている。
そしてテワ・キラム等に比べ、やはりずっと速い。
KO勝ちが多くそれを意識してる感じもするので、攻撃過多になった時いいのを食うかもしれない。
ブルックやサーマンとも互角の評価だ。

カルメン・レジャラガ
17勝13KO

ファイティングスピリットがすごいスペインの選手。
根性はすごそうだしパワーもあるが技術的に特筆すべきものはない。
ケンカは強そうだ。

ロベルト・アリアザ
13勝10KO

ニカラグア。まだ強敵との試合はない。
オーソドックスで際立ったものは感じないがコンビネーションはよく詰めも鋭い。
好選手だとはおもうが、相手レベルが上がってどうかだ。

ジェフ・ホーン
14勝9KO

オーストラリアのロンドン五輪代表。
やや小柄でリーチも短いので、小粒感は否めないがスピードと回転力はある。
結構この人がランカー対決、ホープ対決で他のランカーを蹴落としており、キャリアは濃い。
世界を目指す上で過酷だがお手本のようなキャリア構築をしている。
でも王者となると何か足りない気がする。

カルロス・アダメス
9勝8KO

ドミニカでトップアマだったよう。
ロクな試合映像がないが、期待を裏切らない、速くてパワーもあるオーソドックスなのはわかる。
クロフォードとの短いスパー映像があったが、そこでは打たれていた。

タラス・シェレステュク
14勝9KO

アマの実績ではスペンスより上。世界選手権ではスペンスが敵わなかったサピエフに勝って金。
五輪も金を期待されたが銀メダルの選手に10-11。
優男風の見た目なので怖さはないが、ロマチェンコイズムも入った相当な強者であるのは確実。
白人の方が黒人より脆くみえるが、細かな動作はやっぱすごいや。
世界王者級だとおもう。

イバン・マチュテ
15勝11KO

ベネズエラのサウスポー。まだローカル選手。上にいけるとはおもえない。

カルロス・オカンポ
20勝12KO

よくいるメキシカンらしい若手。強いけどこのくらいの階級だとスピード差で勝ち抜けないとおもう。背は高いがやはり打ち合いの選手

エギディユス・カバリャウスカス
14勝12KO

リトアニアの元トップアマ。
以前紹介したが、超絶なフッカーパンチャーでとてもエキサイティング。
王者にも避けられる怖さがあるんではないかな。

ただ、アマで頂点レベルにいかなかったのには理由があり、フックだけじゃダメなんだろう。
しかしプロ向きでパワーもスピードも十分なので期待している。
最近の欧州圏の選手はスイッチヒッターが多いな。スイッチというより瞬間スイッチで左右関係なく
フィニッシュブローが打てるという意味。

以上、やはり一番輝いているのは
エロール・スペンス・ジュニアですが、ひねくれものの自分は

テワ・キラム
タラス・シェレステュク
エギディユス・カバリャウスカス

を推します。

パッキャオを筆頭に、有名どころは全て省略させていただきました。
王者よりパッキャオやブラッドリーの方が上かもしれません。

亀海はランクにも入ってないのね。
この階級最強を決断するのは難しいです。

アマでは頂点とれなかったけど、プロは違うぜという意味でカバリャウスカスを私的最強にさせていただく。

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