埋もれた記事なのにコメントしてくれた匿名さんに感謝して再アップ。11月30日モナコ・モンテカルロの試合、どこかで観戦できるだろうか。正直この組み合わせは勿体ない、アメリカ勢と戦って欲しかった両雄です。12月にテレンス・クロフォードがエギディウス・カバリャウスカスを引き受けますが、それより強いかもしれません。
再アップなので追記しますが、両者ともに今のウェルター級王者を上回る凄まじいキャリアのアマチュアでした。ロシアのファイターで一番金を稼いだのはセルゲイ・コバレフでしょう。一番名声を残したのはコンスタンチン・ジューでしょう。そして今一番マニアが惚れる、納得の男はアルツール・ベテルビエフでありドミトリー・ビボルだ。ユーリやナザロフは時代が悪く、ほとんど歴史と記録だけ、本場は遠かった。
”時代は変わりつつあるが、ロマチェンコやゴロフキンに続いて、周辺国ではなくロシアそのものから新たなスターの台頭を願ってやまない。” Share on Xブタエフという選手のプロフィールは凄まじくとも、そんなにマジマジと試合を観たことがないのが自分の信頼に欠けるところだが・・・スペンスやクロフォードの評価が煮え切らないのも、PBC、アメリカばかりだからだ。次はダニー・ガルシア?、マニー・パッキャオ?いやそろそろ世界中のトップランカーを相手にしようぜ。
以下は過去のまま・・・
先日行われたWBC、IBFウェルター級統一戦は、ポーターの底力とスペンスの堅牢さがかみ合い、年間最高試合レベルの素晴らしい戦いだったが、彼らをして世界最高峰のウェルター級なのかはわからない。プロボクシングのビジネスではアメリカが主導するのが当たり前だが、世界的には平均体格といえるこの階級にはアマチュアを含め、彼らより実績のある男たちがたくさんいる。
11月30日モナコ・モンテカルロ
WBAウェルター級王座決定戦
アレクサンダー・ベスプーチンVSラズハブ・ブタエフ
アレクサンダー・ベスプーチン 28歳
13勝9KO
[st-card id=35668 ]
ラジャブ・ブタエフ 25歳
12勝9KO
[st-card id=30653 ]
https://www.youtube.com/watch?v=v4pITPtXXSI
WBAにはマニー・パッキャオが王者として君臨しているが、キース・サーマンに勝ったことでスーパー王者となったのを受けてこの試合が組まれた。私のようなマニアにとっては表のウェルター級統一戦以上に燃える試合だ。WBAの王者乱発は大反対だが、アメリカを中心としたマッチメイクでは彼らにチャンスがないので、経緯はともかく歓迎だ。本当は、ロシアの至宝同士の戦いではなく、ロシアVSアメリカが観たかった。
アメリカの人気選手、スター選手はロシアのファイターを避ける傾向がある。
ハイリスクローリターンなのだ。
マネージャーはベスプーチンがエギス・クリマスでブタエフがヴァディム・コルニロフ。ロシア圏のトップアマチュアを操る敏腕同士。
予想となると難しい。
見た目の衝撃、速さ、華麗さではベスプーチンだが、170センチと小さく、超高速回転ファイトは圧巻だが一発の貫通力に欠ける気がする。格下には圧倒的なパフォーマンスをみせるが、極上の相手にはどうだろうか。ボクシングは軽量級の方がスピードがあると言われるが、見た目のスピードはこの男が最上級だ。
ブタエフは身長179センチでも細身ではなくガッチリしており、ウェルター級に相応しい体格、パワーという印象。しかしベスプーチンのようなミラクルな動きはない。
よって判定でベスプーチン、ノックアウトでブタエフというのが今のところの予想だが、このレベルになると判定勝負になるんじゃないかな。
運のめぐりあわせでオリンピックなど目立つ舞台にいけなかった2人だが、その他の大会では金メダリストクラスを撃破している。アメリカ人王者の誰よりもアマチュアでは上の実績を誇る。
対戦まで両者をいろいろ予習して楽しもうとおもいます。