私たちは皆、世界チャンピオンになりたいと思っています。これはそのための一つの方法であり、自分を否定できない立場に追い込むような相手と戦うことです。
セルゲイ・リピネッツは、他の多くのウェルター級ファイターとは異なり、ジャロン・エニスとの対戦のオファーをためらうことはなかった。
フィラデルフィア出身のエニスは、これまで対戦を希望する選手がなかなか見つからなかった。しかし、リピネッツは、エニスとの12ラウンドの戦いを、世界タイトルのために戦う位置に戻ることができる、ハイリスク・ハイリターンの機会と考えている。
元IBFスーパーライト級チャンピオンである32歳のリピネッツ（16勝1敗12KO）は、4月10日にコネチカット州アンカスビルのモヒガン・サン・アリーナで行われる「ショータイム・チャンピオンシップ・ボクシング」のトリプルヘッダーのメインイベントでエニス（26勝24KO1NC）と対戦する。カザフスタンのリピネッツは、金曜日に行われたバーチャル記者会見で、エニスと戦う根拠を説明した。
リピネッツ
「最終的には、私たちは皆、世界チャンピオンになりたいと思っています。これはそのための一つの方法であり、自分を否定できない立場に追い込むような相手と戦うことです。それが一番の目的です。ジャロンはブギーマンではありません。彼は両手両足を持つ、ただのファイターだ。それは我々のやっていること（ボクシング）なんだ。」リピネッツは、エニスのファイトスタイルを魅力的な点の一つとして挙げた。
リピネッツ
「ジャロンの試合を見てきました。間違いなく、彼は尻込みしない男です。アウトボックスで誤魔化すような真似はしないでしょう。それが魅力のひとつであり、好きなところです。だから、間違いなくこの夜の最高の戦いになるだろう。」23歳のエニスの前回の試合は、バッティングでクリス・ヴァン・ヘールデン（28勝2敗12KO1NC）の額に傷がつき、第1ラウンドを続行できなかったため、ノーコンテストとなった。リピネッツは前回、10月24日にモヒガン・サン・アリーナで行われたIBFウェルター級暫定王座決定戦の12回戦で、カナダのカスティオ・クレイトン（18勝1敗12KO）とマジョリティ・ドローに終わっている。
リピネッツは4階級制覇王者のマイキー・ガルシア（40勝30KO当時）にしか負けていない。
ショータイムは4月10日、エニスVSリピネッツの前に2つの試合を放送する。
リトアニアのエイマンタス・スタニオニス（12勝9KO）とプエルトリコのベテラン、トーマス・ドゥロルメ（25勝4KO1敗）がWBAウェルター級イリミネーションマッチ12ラウンドで対決。フィリピンのジェルウィン・アンカハス（32勝2敗22KO）が義務的挑戦者であるメキシコのジョナサン・ロドリゲス（22勝16KO）を相手に、IBFスーパーフライ級王座を防衛する12ラウンドの戦いで始まる。
今のところ、クロフォードもスペンスもバージル・オルティスも口にしない、最大脅威、ジャロン・エニスに対するは、カザフスタンの喧嘩屋、セルゲイ・リピネッツです。キック、マーシャルアーツ系の世界王者でもあり、ボクシングでも世界を獲った男だが、過去試合をみる限り、スーパーライト級が適正であり、ウェルター級には限界を感じる。正直に殴り合いたいファイターであり幅に欠ける。
しかし少しロイ・ジョーンズJrのような天才肌のエニスに盲点があるとすれば、リピネッツやオルティスのような捨て身の殴り合いの選手かもしれない。打たれたら効くだろう。天才はポカる。
互いに軽量級だったらもう十分すぎるほどのキャリア、サバイバルをしてきているが、ウェルター級の頂は高い。さすがにここでサバイブした方には世界王座に挑戦させてあげたい。
人気はバージル・オルティスでも、マニアの本命は、ジャロン・エニスだろう。
果たしてエニスは「賢者の哲学」を克服できるだろうか。
おまけ
クロフォード
「バージル・オルティス?みんな彼を急がせすぎてるよ。彼が自分を証明した試合は先日のモーリス・フッカーとの1試合だけだ。まだ完全なウェルター級とはいえない。彼が、カバリャウスカスのようなパンチャーと戦って、自分を証明してから、俺の名前を出せ。ああいう本物のウェルター級をクリアしてからにしろ。」
言ってることに間違いはないが、そんな事ばかり言ってたら、みすみすビッグマネーファイトを回避することになり、クロフォードには相手が誰もいなくなるよ。いつもの事だが。
