ロマチェンコの次戦についての情報です。報じられてる通りですが、ボブ・マリネ(アラム)が面白い。
リナレスを10回KOしライト級デビューを成功させたロマチェンコの次なる野望はマイキー・ガルシア戦です。
それはパウンドフォーパウンドを争う至高の戦いだが、ロマチェンコのプロモーター、ボブ・アラムは契約合意するまで待っていられないと言います。
4階級王者のマイキー・ガルシア(38勝30KO)は現在はWBCライト級王者です。かつてトップランクから独立を求めて泥沼の訴訟を起こした経緯があります。現在はUFCのダナ・ホワイト率いるZuffa Boxingとの契約に目を向けていると言われています。
ボブ・アラムがコントロール不可能な問題児なのです。
ボブ・アラム
「マイキーとの交渉は、ドナルド・トランプが北朝鮮と交渉するより難しいです。私はShowtimeに忠実です。忠実こそ賞賛します。もしマイキーがShowtimeに忠実さをみせるのであれば、交渉は上手くいくでしょう。」ロマチェンコはライト級の統一に野心をみせています。
ロマチェンコ
「いつでも統一戦がしたい。このクラスに来たのもそのためです。」リナレスとの試合では2ラウンドに手の異常を訴えました。それは肩に問題があるようですが、詳しくは言及されませんでした。
いずれにしても、ロマチェンコVSマイキーが実現するためには、先に発表されたマイキーVSイースターが終わるのを待たねばなりません。ロマチェンコは既に8月25日に次戦を予定しています。WBO王者のレイ・ベルトランが候補だと言われています。
ボブ・アラム
「ロマチェンコは待っていられない。アクティブに試合がしたいのです。マイキーとの戦いは、メイウェザーVSパッキャオの再開のようなものです。交渉成立までに私は90歳になってしまうかもしれません。そんなに待てません。疲れちゃうよ。」現在86歳のアラムは言いました。
ボブ・アラム
「試合がしたいなら電話をください。私の電話番号を教えるよ。それでだめならファックだ。面倒なネゴはしたくないんだ。」一方、ボブ・アラムは、7月14日に行われる、パッキャオVSマティセに注目しています。パッキャオVSロマチェンコを視野に入れているのです。
ボブ・アラム
「パッキャオの関係者と話をしてきました。今年後半にその試合が実現できるとおもっています。」また、メイウェザーが抱える、ジェルボンタ・デービス陣営がロマチェンコとの対戦の可能性を打診してきたとも言います。しかし詳細は不明瞭なものでした。
ボブ・アラム
「メイウェザーに聞いてくれ。彼は確かにトップランクの社長(トッド・デュボア)に電話してきたらしい。トッドはデービスにイライラしており、彼がロマチェンコに破壊されるのが見たいとおもうよ。」
北朝鮮との交渉より難しい。
90歳になっちゃうよ。
ボブ・アラムのユーモアでした。
偉大なボクサーは故障も少ないが、ロマチェンコの肩は気になります。あれだけハイテクパンチのバリエーションがあれば、肩に負担がかかるのも無理はない。
続いて、次に予定されるレイ・ベルトラン。長いので端折ります。
次の対戦相手候補と言われるレイムンド・ベルトランは、パウルス・モーゼスとの死闘で空位のWBOライト級タイトルを手に入れましたが、流血戦で怪我の回復に時間がかかりました。
交渉が大変なマイキーよりも、簡単に成立するベルトラン戦を優先する見通しです。
リナレス戦で6回にロマチェンコがダウンしたが、それは2007年のアマチュア時代以来であった。明らかにリナレスの体格やパワーに苦労した表れですが、今後の敵はもっと大きくパワフルになる可能性が高い。
ベルトランはリナレスに比べたら技術的には劣るファイターですが、パンチ力があり、サイズも大きい。今やウェルター級のテレンス・クロフォードが唯一倒せなかった男です。もし、ベルトランがロマチェンコからダウンを奪うような事があれば、リナレス戦のダウンよりダメージの大きなものになるでしょう。
リナレス戦でも、当日両者の体重差はかなり開いていたそうですが、なるべく体格差というハンデがない条件でロマチェンコのボクシングを楽しみたい。
顔(的)はマイキーの方がかなり大きいな。