井上がスーパースターになるために必要な相手はウバーリでもカシメロでもない。
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”モンスター”井上尚弥の共同プロモーター、ボブ・アラムによると彼の次の試合は4月25日、相手はWBC王者のノルディン・ウバーリかWBO王者のジョンリエル・カシメロを予定しているという。
現在26歳の井上は、バンタム級を統一し議論の余地なき絶対王者になろうとしている。そのためには他団体王者との統一戦が不可欠であり、井上は恐らく両者に勝つだろう。ノルディン・ウバーリには1位のノニト・ドネアとの試合が指令されており、2位にはシーサケット・ソールンビサイがその首を狙っている。
ウバーリは彼ら上位ランカーに負けそうにみえる。ドネアやソールンビサイが差し迫ってきている。ノニト・ドネアはWBSSの決勝で井上尚弥と好勝負を演じたので、ウバーリに挑戦するチャンスを得るにふさわしいといえる。
井上はトップランクがアメリカでスーパースターにしようとしているファイターだが、それを実現するためにすべきことはたくさんある。バンタム級の統一だけでは物足りない。価値はあるが無意味ともいえる。
カジュアルなボクシングファンは、ウバーリやカシメロのことなど知らない。井上がそんな彼らに勝っても知名度はほとんど上がらない。ドネアとの再戦やスーパーバンタム級に上げてエマニュエル・ナバレッテと戦う方がいい。
井上VSナバレッテが観たいというファンはたくさんいる。
それこそがボブ・アラムが取り組みたい試合だ。井上はドネアとの再戦も望んでいる。11月の戦いでは頬骨、鼻を骨折し苦戦した。
ボブ・アラムにとって賢明なのは、4月に井上とウバーリを戦わせ、その後、カシメロ戦をすることだ。簡単な道のりではないが恐らくドネア戦ほど苦しむことはないだろう。
ウバーリの必須の挑戦者、ノニト・ドネアがタイトルを奪えば、井上はWBCの緑のベルトを追いかける必要がある。37歳のドネアも井上との再戦を望んでいる。それが素晴らしい給料日だ(ファイトマネーがいい)からだ。
さらにドネアは井上との初戦で犯した間違いを正すことができると信じている。それが本当ならば、井上にとってドネアは依然として脅威の存在だ。
井上がスーパースターになるために必要な相手はウバーリでもカシメロでもない。
以下のような名前だ。ノニト・ドネア–再戦
エマニュエル・ナバレッテ
レイ・バルガス
ダニエル・ローマン
TJドヘニー
ブランドン・フィゲロア
アイザック・ドッグボーイ
シーサケット・ソー・ルンビサイ
ルイス・ネリー
シャクール・スティーブンソン
ゲイリー・ラッセル・ジュニア
レオ・サンタ・クルス
例によってboxingnews24.comの記者さんですが、薄っぺらなボクシングファンの模範解答のような内容だ。この記事で関心したのは、シーサケットがWBCの2位なんだ、彼はバンタム級に転級したんだという事実くらいだ。
しかし、世論は案外こんなものなのかもしれない。
ウバーリもカシメロも誰も知らない、知りたくない。
私はもう、井上尚弥は日本を超えて世界に旅立った選手なので、どういう進路をとっても構わない。
ロマチェンコのように偉大さを求めてくれればそれでいい。