カネロVSビボルでおなか一杯で次の注目はタンクVSロメロまで春眠とおもっていたが、重要な試合があった。
ジャーメル・チャーロVSブライアン・カスターニョ
アマではスペンスやデレビヤンチェンコにも勝っているエネルギッシュなファイター。
しかし4冠統一となると、強い、再戦だとさらに強いチャーロ有利かなという予想が当たった。
チャーロはSウェルター以上の体格とパワーがあるが、カスターニョはウェルター未満、そのあたりが限界値にみえた。
それでも、決して裏街道ではない、素晴らしい、負けてその価値を落とさぬカスターニョの堂々たるファイトだった。
ジャロン・エニスVSカスティオ・クレイトン
クレイトンは五輪代表にして無敗、セルゲイ・リピネッツとも分のいい引き分けを演じたほどの逸材だが
頭頂部を掠めるようなパンチでエニスの余裕勝ち。
エニスは無冠時代の井上尚弥を凌駕するほどの強さを発揮し続けており、トップランカーばかりにずっと圧勝、無冠にして29勝27KOだ。
クロフォードVSスペンスのウェルター級頂上決戦の次にはこの怪物が控えている。
我慢強い、バージル・オルティスをしても、ちょっとモノが違うという怪物ぶりだ。伝説クラスだろうか。
本人はチャンスを求めてどこまでも、Sウェルターのチャーロでもいいと言っているが、少し前ならSライトにも落とせると言っていた。つまりチャーロよりは確実に小さい。
アマで唯一勝てなかったのがアントワン・ラッセルだ。どんだけレベルが高いのだか・・・
ウェルター級に無冠の帝王がいる。
ヒルベルト・ラミレスVSドミニク・ボーゼル
地味な試合に終始しているラミレスだがドイツの猛者に圧勝で44勝30KO無敗、メイウェザーの記録を抜くかもしれない。同じメキシカンとして、カネロよりもビボルと勝負論になる本格派だが、日の当たる舞台はやってこない。しかし立派だ。
セルゲイ・コバレフVSテルベル・プレフ
判定でコバレフがクルーザー級の初陣を飾ったらしい。
この男は超強打者であると同時に超テクニシャンでもある。
しかしもう余生モードではないだろうか。クルーザーでも十分通用するだろうが、若き強打者に屈してしまいそうだ。
力石政法VS渡辺拓哉
丸田陽七太VS阿部麗也
例によって日本人の試合ほど観戦しづらく、結果しか知らない。
フェザー級あたりだろうか。
大橋ジムの清水や松本、武居、若手、帝拳のトップアマ、デビューの堤ら、プロスペクトの台頭は著しいが、日本で世界フェザー級に届くのは誰だろうか?
井上尚弥の終着点でしょうか。
体格差はかなりのものだ。
マグサヨVSバルガスなんて興味深い試合も控えておりますな。