導かれるよう出会い/マーク・マグサヨとフレディ・ローチ

世界的に評価の高いフィリピンのフェザー級、マーク・マグサヨはハリウッドのワイルドカードボクシングクラブで名将、フレディ・ローチのトレーニングを受けている。

マグサヨ(20勝14KO)は今月初めにフィリピンからアメリカに引っ越し、状況は急転した。

マグサヨ
「フレディから今まで気づかなかった多くのことを学びました。フットワーク、アングル、相手よりクレバーに戦うテクニック、そして悪いクセを修正する細かな点など、非常に重要な事ばかりです。」

ローチはフィリピンの至宝の成長、改善を実感しており、既にマグサヨは最高レベルで戦うことができると感じている。

ローチ
「マークはボクサーとして成熟した。まだ一緒にはじめたばかりだからこれからどうなるかみていく必要があるが、世界チャンピオンになる可能性がある。」

24歳のマグサヨは昨年2勝し17か月のブランクから再起し、世界挑戦間近の位置にいる。

マグサヨ
「以前のマネージャーには感謝していますが、今はとても大事な時期なので最高のプロモーターと組みたいです。ここ数年、多くのことを経験してきたので今後はより賢く行動する必要があります。そんなに急いだり焦ってはいません。自分が下した決断が間違いではなかったといえるようにしたいです。」

かなり前からとびきりの逸材で、フィリピンに収まる器ではない、井上尚弥と同じでアメリカの大きなところに行くだろうとおもっていたが、やはりそうなった。井上は結果を出してのし上がり、マグサヨは才能を買われてローチの元にたどり着いた。

しかしALAジムを離れ、アメリカ行きを模索しはじめた2年前からマグサヨは試合を組めなくなり、昨年再起してからは別人のようにその輝きが消えたと感じている。

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この試合から、マーク・マグサヨの煌めきは消えたままだ。

アグレッシブすぎて、ダウンの応酬のような墓穴を掘る粗削りさがあったが、林戦でボディ地獄を味わってからは、よりクレバーに慎重に戦うことを学んだのか、恐怖を知ったのか、思いきりの良さが薄れ、爆発的な輝きや魅力も消えたままだ。

マグサヨが苦労している間にフェザー級の状況も変わった。ゲイリー・ラッセルJrもベルトを返上するとしたら、王者になるチャンスも開かれた状況だ。

慎重に、クレバーに戦うことで成長する者もいれば魅力が削がれる者もいる。パッキャオは奇跡的に闘争本能を剥き出しにしたまま成熟できた。

マニー・パッキャオをアメリカで開花させたフレディ・ローチは、もう一人のフィリピンの才能を輝かせることができるだろうか。

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