そのファイトスタイルは決して教科書になく、ドツキ合いの王様だ。
https://www.youtube.com/watch?v=E_XrYpUR9IA
[st-card id=99303 ]WBC世界フライ級王者フリオ・セサール・マルティネスは昨年2月、テキサス州フリスコで挑戦者、英国無敗のジェイ・ハリス相手にキャリアで最も困難な試合をクリアした。コロナウィルスによるロックダウンがなければ、マルティネスは他団体王者との統一戦が期待されていた。
マルティネスが統一戦をすれば、スターになる可能性がある。ハリスとの試合は、マイキー・ガルシアVSジェシー・バルガスの前座だったが、試合のエキサイティングさではメインを食っていた。終始ドツキ合いの白熱したファイトは2020年でベストバウトだったといえるかもしれない。
両者による再戦も素晴らしいアイデアの一つだ。10ラウンドにマルチネスはボディでハリスからダウンを奪ったが、タフなブリットを仕留めることが出来ず判定決着となった。116-111,115-112,118-109というスコアだったが、115-112が最も妥当な結果といえる内容だった。
マルチネスがスターへの階段を駆け上がるためには次のような相手と戦う必要がある。
モルティ・ムザラネ – IBF王者
アルテム・ダラキアン– WBA王者
田中恒成– WBO王者
マクウィリアムズアロヨ
フランシスコ・ロドリゲスコロナウィルスのパンデミックが収束し、マルティネスがリングに戻る時はおそらく錆を取り除くために選択防衛戦をすることになるだろう。そこでハリス戦で犯したいくつかのミスを改善する必要がある。
ジェイ・ハリス戦のマルティネスは過去に比べ、どう猛さが不足していた。
フリオ・セサール・マルティネス
チームレイノソの小さな刺客は第二のジョバンニ・セグラなのか、それとも、エマニュエル・ナバレッテの小型版なのか。
ライトフライ級サイズの小さな身体から獰猛で個性全開のファイトをします。
両足揃えてスタスタ歩き、高いブロックで相手のパンチをはじいては、ジャブなど打たず左右フックの雨あられ。これはトレーナーに怒られる戦い方だが、狂暴すぎて全てを吹っ飛ばしてしまいます。
このままではいつか、怪物君候補とみていたエドゥアルド・エルナンデスのように、強打者渾身のパンチをモロ食いして墓穴を掘ってしまいそうだが
[st-card id=78013 ]ジェイ・ハリスやクリストファー・ロサレスのパワーでも通じませんでした。
田中恒成はフライ級王者と拳を交えることなくベルトを返上してしまったので、マルティネスを引き受ける日本人はいない。マルティネスは寺地や京口より小柄なのではないだろうか。
モルティ・ムザラネ – IBF王者
アルテム・ダラキアン– WBA王者
がマルティネスと戦うことがなければ、小さなELREY(王様)はスーパーフライ級に上げてくるだろう。こっちの方が金になる。まさにロマゴンやエストラーダの次世代だ。
しかしそのファイトスタイルは決して教科書になく、ドツキ合いの王様だ。
今は彼を怪物君とは言わず、ドクトクくんと呼ぼう。