色々な試合がありましたが、この試合を。
ドニー・ニエテス
37勝21KO1敗4分
ラウル・ガルシア
38勝23KO3敗1分
メキシカンキラーの2冠王者ニエテス9度目の防衛戦。
5年前に双子の兄弟であるラモン・ガルシアに勝っており、仇打ちともいえるラウル戦であったが、フィリピン開催でニエテスが返り討ち。
これで兄弟両方に勝ちました。
https://youtu.be/cSejIxTRvuY
ラウルとラモン、確認しても双子と書いてあるが身長が10センチくらい違うんだよなぁ。
不思議だ。
ここまでKO負けのないラウル・ガルシアでしたし映像でいい選手とはわかりますが、ニエテスには5回持ちませんでした。
この試合後にすでにスケジュールの決まっているニエテス。
次はモイセス・フェンテスとの3試合目が9月24日にセットされており会場も決まっているそうだ。
日本にはあまりなじみのないモイセス・フェンテスだが、非常に強い選手だ。
元、ミニマム級王者で晩年のイバン・カルデロンなども下した選手だが
2階級目を狙ったニエテスとの初戦でドロー。その後、Lフライの暫定王者となるもニエテスとの再戦で自身初のKO負け。
長身、オーソドックスで芯のあるボクシングをするメキシコ軽量級の隠れた名選手といえる。
ニエテスとしてはほとんどメキシカンの強豪相手に9度も防衛し、フライにあげてエストラーダ挑戦を希望しているのになかなか敵わず、宿敵とはいえ、決着をつけているフェンテスと3度目を指令されている。
これはなかなかきつい条件だろう。
負けて失うものは多いけれど、もう34歳、実績十分、本人の希望を叶えてあげて欲しいなぁ。
方やモイセス・フェンテスも2階級の王者になるべく鬼門といえるニエテスに3度目の挑戦。
ニエテスの持つWBOタイトルじゃなければベルト奪取の確率もぐっと高いだろうに・・・
カルデロンに勝ち、ニエテスと引き分けるほどの実力者とあっては逆に日本人隙間王者から声がかかるチャンス、余地がないのだろう。
WBC王者になったガニガン・ロペスやその他王者よりも強そうなモイセス・フェンテス、あるいはラウル・ガルシア。
そんなニエテスやフェンテスのハード路線とは対極に
名古屋の田中君はLフライのデビュー戦をクリアし、田口にラブコールだそうだ。
両者ともに、特に素質の高い田中にはニエテスに向かって欲しかったな。
ワタナベジムの田口には期待はできないけれど・・・
ラウル・ガルシア戦の圧勝をみても、ニエテスに若干ダメージや疲労を感じるしエストラーダは高い壁だとおもいますが、技術的にはニエテス優位におもえます。
タフネスと体力がエストラーダの強みですが、これに勝てばVSロマゴンへの王手飛車取りといえます。
アジア軽量級で唯一王道を行くニエテスを僕は本気で応援します。
ロマゴンやエストラーダや井上以上に・・・
少なくとも八重樫に続いて強者に挑む姿勢をみせてくれるのはこの男で間違いなさそうです。