Lヘビー級王者といえるのは一体誰でしょうか?
バドゥ・ジャックは、ネイサンクレバリーからWBALヘビー級タイトルを奪いましたが、暫定王者のドミトリー・ビボルと戦うことなく、このベルトをわずか1か月で返上しました。ビボルとの戦いはハイリスク、ローリターンであると判断した模様です。
ビボル
「ジャックが私と戦いたくなかったとは思わない。ただ、お金を優先したのでしょう。ジャックを臆病者とも逃げたともおもってはいないが、リスクを避けたのでしょう。」ジャックは反論しています。
「メイウェザープロモーションの方針に従ったまでです。最初から計画通りでした。私はスティーブンソンと戦いたいけれど、もし同等かそれ以上のお金をくれるなら、ビボルでもコバレフでも連れてきてください。」スティーブンソンと戦えばより多くのファイトマネーを得ることができるが、スティーブンソンは期限を過ぎても実行しない指名挑戦者エレイダー・アルバレスの挑戦を受けねばならない。ジャックとの試合はその義務を回避する理由になるかもしれない。
ビボルはこうなることを予想していました。
ビボル
「正式なルールにのっとって試合が組まれないとおもっていました。ジャックは私に関して一切何も言及しないので、試合はないだろうと。」
マネー、メイウェザーの方針
アマではイスマエル・シラクに何度も跳ね返されたジャックですが、拾ってもらってそこそこ稼ぐことができました。ボクシング界には多くの王者がいますが、特定の選手、ライバル王者に対し全く言及しない、ふれない王者もまた多く、そういう者は淘汰されてしかるべきとおもいます。
全然世界戦を組んでもらえないエレイダー・アルバレスは、カナダで、アーサー・ベテルビエフと同じトレーナーの下で練習しているといいます。当然、ベテルビエフの強さを肌で知りながらもこの階級で頂点を目指し、然るべき時がくればベテルビエフとすら戦わざるをえない事も覚悟の上でしょう。
先日、王者に復帰したコバレフも意味深な発言をしていました。
「様々な王者がいるのはいいことだ。統一戦に臨む準備は出来ている。チキン(スティーブンソン)も候補の一人だが無理だろう。ビボルやベテルビエフとやる方がボクシングのために良いでしょう。」
Lヘビー級はグウォジクを含めて、もうロシア圏のものであると言っていい。
強さの格でももちろん、姿勢が違います。
そこに、アルバレスやスリバン・バレラが絡んでいくもの。
ジャックやスティーブンソンなど個人的にはいりません。