普段あまり関心のない重量級だがLヘビー級が激アツです。
他団体の王者同士が防衛戦をし、互いにアピールしあう、そして決戦へって
うらやましいマッチメイクですね、日本と違い、誰が一番かを競う純粋な姿があります。
まずは
セルゲイ・コバレフVSイスマエル・シラク
ロシアとウクライナの戦いですな、素晴らしい。
シラクの方がアマチュアでの実績もプロでの期待値も上だったとおもいますが、アマチュア軍人チャンピオンのコバレフ、やはり化け物かもしれません。
初回は静かな立ち上がり、コバレフがやや圧力かけていくもテクニシャンシラクが動いて様子見、互角です。
続く2回にいきなり幕が、コバレフの右がシラクの側頭部を叩くとシラクあっさりダウン。
坂田VSデンカオ2みたいなパンチだろうか、もう脳震とう状態だったのでしょうか、立ち上がったシラクをコバレフの豪打が吹き飛ばしジエンド。
このパンチもシラクのガードを突き破る重くて正確な完ぺきパワーショットでした。
シラクはリングから落ちそうでありました。
両者技術差はそんなにないんだろうとおもいます。
しかしプロで結果出すものをコバレフが確実に持っているだけ。
ちなみに両者とも無冠のホープ、マット・コロボフにはアマチュアで負けてます。
シラクあたりを調べてみるとアボス・アトエフとやった記録もあり
アトエフは村田のライバル・・・
ようやく繋がってきます。
クリチコ除いて世界で一番破壊的かもしれません、コバレフ。技術的底がどうなのかわかりませんが鉛のようなハンマーパンチはすさまじいです。
ただのパンチャーでなく倒す過程も素晴らしく相当に強い王者であるとおもわれます。
あとは打たれ強さが気になりますが、ああいう雰囲気だとタフだろうな。
アングリな強さでした。
続いて地元ヒーロー
アドニス・スティーブンソンVSトニー・ベロー
ベローは元王者ネイサン・クレバリーに負けた一敗のみ、背の高い選手です。
一方はパンチが強いサウスポーの勢いある王者スティーブンソン、こっちはこの階級では小さい。
馬力が違うのかベローはロープ際に下がってばかり。スティーブンソンの左が怖くて右を出せません。
スティーブンソンは自信に充ち溢れてる感じで右でコントロールしながら左の一発をいかにねじ込むかとプレッシャーをずっとかけています。
ベローがもっと勇気を出して下がらず右を出して打ち合えばチャンスあったとおもいますが、王者に威圧されています。
たまに出す右でいい展開も作るけどまた元に戻ってしまいました。
最後は結局押された状態で左を食らいノックアウト負け。
もうベローが委縮しまくってるのがわかっちゃう展開であれだと勝負はついたも同然。
右を出してやりあえばスティーブンソントラぶってダウン(スリップ気味)もするんだから
覚悟を決めて打ち合えばいいのだ。堂々たる世界ランカーなのだから。
スティーブンソンという選手は黒人特有の柔軟性となんといっても左の破壊力があります。半身の体制でガードさげていかにも左を狙い打ちしてるぜ的なスタイルです。勢い、自信、今のってるチャンピオンですが勇気を出してガツガツ出れる、打てる選手なら攻略は可能だとおもいます。
威圧している時はいいが反撃されるとオロオロするところがある、テクニシャンではないだろう。
スタイルが単純でディフェンスやら総合的に完成度が高いとはいえないと感じました。
王者同士が倒して防衛しました。カナダだったのでルシアン・ビュテも観戦にきていました。
ビュテを交えたのこ3人でLヘビーの頂点を争っていく様相です。
皆強い。一番自信満々で乗っているのはスティーブンソン。
しかしながら岩石男コバレフが全部なぎ倒して統一するんじゃないかとのおもいを強くした興行でした。
あっ
そういえば、村田が世界選手権で頭角出して銀獲った時の金
五輪では不遇を受けて敗退したアマチュアミドル最強とおもわれるイェフゲン・キトロフが静かにプロ転向だそうです。
ワシル・ロマチェンコの仲間ですな。
この人のパンチも強烈でプロ向きです。
プロモート次第でしょう。