ナバレッテ4階級目、ここでも体格とフィジカルと変則が機能して結果を残すのだろうか?まだ29歳と今が旬だ。38勝31KO1敗1分の3階級王者という実績はすごい。
デニス・ベリンチクはロンドン五輪の銀です。ロマチェンコはキャリア晩年で王座を再び獲得したが、仲間のベリンチクはこれが初チャンス。18勝9KO。
若さと勢い、プロキャリア、全てナバレッテが上回り、有利が予想されるが、ベリンチクはずっとライト級でやっており、どんな相手も判定で上回る粘り強さがある。左右関係のないファイターのようなベリンチクのフィジカルとスタミナが想像以上なら面白い。
個人的には強いけど欠点のはっきりみえるナバレッテよりも、最初で最後のチャンスといえそうなベリンチクを応援する。もうこの男にはチャンスはないとおもっていたから。
タンク
シャクール
ロマチェンコ
という王者の顔ぶれに並ぶのはどちらか。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | |
ナバレッテ | 9 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 9 | 9 | 9 | 9 | 10 | 9 | 114 |
ベリンチク | 10 | 9 | 9 | 9 | 9 | 9 | 10 | 10 | 10 | 10 | 9 | 10 | 114 |
ナバレッテはここでも身長がベリンチクより高いが腹はいつも通り緩い。接近戦の連打の回転力でベリンチク、遠距離と大きなパンチでナバレッテという感じ。ベリンチクは左右に目まぐるしくスイッチする。ナバレッテはタイミングが変でやりにくいが、この階級では強打者にはみえない。あまりかみ合わない2人。懐の深いナバレッテにベリンチクの方からは仕掛けない。ナバレッテが出てきたところにコンビネーションをまとめる戦い方。
タバコタイム等であまりよく観ていないが両者のスタイルがかみ合わない。ナバレッテはいつもこんな感じでとてもやりにくいので、ガンガン打ち合わないと、届かずダメージを与えらえない。ナバレッテ自身もスピードがなく精度が低い。ほとんど差がない展開で判定臭が漂うが、これだと地元といえるナバレッテになるだろう。どっちにつけてもいいようなラウンドが続く。ベリンチクは右の方が打ち合いになり面白いんだが左がほとんど。ナバレッテの方がバタバタ、ギクシャクしている。ベリンチクがプレスをかければ勝てるんじゃないか?
ナバレッテは前に出れないとバランスが悪くフラフラしている。
ライト級は通用しないみたいでナバレッテが必死に手を出すも当たらず、かといってベリンチクがコントロールしているかといえばもてあましている。なんともかみ合わない展開。後半はベリンチクの方がいい。ナバレッテ焦っている。
ナバレッテの方が大きなパンチ、手数も多いが精度が悪く、ベリンチクも応戦してて精度が低い。どっちが勝ちかわからない。変則同士の戦いはかみ合わず、体力の削りあいだけで終わった印象だ。
115-113
112-116
116-112
ベリンチク
なんとベリンチクの勝利
アグレッシブはナバレッテだが、細かなヒットはベリンチクだったか
この男はウクライナで終わり、世界に届かないとおもっていたので感慨深いが、厭らしさが武器で華やかさがなく、ランカーの標的になるだろう。
いぶし銀の武器で防衛していくのか、短命に終わるのか。
ジョバニ・サンティリャンVSブライアン・ノーマンJr
無敗同士のサバイバル。
特にサンティリャンは世界戦待ちくらいのキャリアだが、こういう試合を入れてくる。
共にやはり日本のウェルター級よりは全然強く見える。
サンテリャンが32勝17KO
ノーマンが25勝19KO
どちらも173センチくらいしかなく佐々木尽あたりと大差ない。アマではノーマンの方が上だったんじゃないかなという上手さがあるがサンティリャンは叩き上げっぽい強さがある。
サンティリャンは根性と粘りがすさまじいが、ノーマンはそれを承知で受けたような感じでダメージを抑えた戦い方が出来ており、パンチの精度は上。採点はわからないがダメージではサンティリャンの方がきつい。血まみれ。サンティリャンにダメージの残りそうな危険な試合。
サンテリャンが闘志をみせていた部分はあるが、ノーマンの方が致命打を回避して余裕があり、10回にアッパーでKO然るべく結末。
33戦目での初黒星、レベルの高い相手だった。
アレクシス・ロチャに強い勝ち方をしたサンティリャンだったが、次の相手が強すぎた。