週末の注目試合。第一戦でも勝者はコバレフだとおもっているので、コバレフを応援しますが、適応能力の高いウォードに完封される不安もあります。ダウンなし、判定だとウォードでしょう。技巧派としてのコバレフではなく破壊者であらねばならない。
https://youtu.be/dNeI1NqS230
このハイライトをみてもウォードのどこが勝ちなのかわからないが、2ラウンドのダウンからの挽回は見事で、非力なものの、中間距離をコントロールしているようには見える。
ディフェンス技術の引き出しの多さ、ボディ、クリンチが絶妙です。
コバレフはパワーはもちろん、技巧でもウォードに負けない華麗さを示しましたが、忙しく、狡猾に動くウォードを止めるにはKOしかなさそうです。初戦ではジャブがかなり効果的でしたので、ロングからのジャブ、クロスレンジになる瞬間に破壊的なカウンターを当てたい。クリンチ込みの接近戦は避けたいところ。
ゴチャゴチャした地味なクリンチ多発の接近戦になればウォード
クリーンなKOでコバレフ
もう、玄人好みの技術戦は初戦で十分なので後者で決着して欲しいなとおもいます。
ギレルモ・リゴンドーVSモイセス・フローレス
やっとリコンドーが見れそう。けど唐突に終わる試合になるかもしれない。なんかリコンドーは黙々とフィリピン人相手にトレーニングしていたけど、リコンドーの相手になるボクサーがフィリピンにはいるのかな。
フローレスも強いですし待ちに待った試合なので作戦もコンディションも完璧でしょう。天笠より天笠的で意外性を秘めた選手なので、事故的な勝利も皆無とはいえない。フェザー級のエスカンドンにも勝っていますので、当日の体格、体重差がどのくらいあるのかも注目です。
フローレスが頑丈で粘るタイプに見えるので、よほどリコンドーにアピールする気がない限りは大差判定かもしれません。
https://youtu.be/Hmi-Tew5xVI
タイロン・ツォイゲVSポール・スミス
ドイツの未知な選手という印象のツォイゲ。穴の少ない優等生ボクシングです。トップアマでもあり、つい10年前まではバンタム級でやっていたほど華奢だったようです。Sミドルというと遠い世界に感じますが、180センチほどのツォイゲはドイツでは小柄なキッズの部類でしょう。
若さと安定感でツォイゲだとおもいます。
https://youtu.be/sG1B03a2i6w
田口良一VSロベルト・バレラ
一位の指名挑戦者かな。田中戦に進みたい田口でしょうが、バレラは曲者です。
長身のスイッチヒッターで南米特有のアッパー等が上手いセンスあるボクサー型。カニサレスに負けていますが、バレラの勝ちにみえる試合でした。ボクサー型なので下がる、懐に入られるところがあり、パワーも並だとおもいますが南米はシナるからなぁ。
階級を上げたような気がしましたが、気のせいだったか?
田口もこの階級では長身ですが、どっちが高いだろう?
スタミナや精神力は田口が上だとおもいますがセンスはバレラに感じます。
ゴリゴリ攻め続けて田口の辛勝か、センスをみせつけられての負けか、この試合は判定決着になる気がする。
6度の防衛戦の中で一番強い相手だとおもいます。
ホセ・アルグメドVS京口紘人
これは乗れない世界戦だなぁ。
ミニマムならではの早期実現。
共にケンカ上等な激闘スタイルを持ち味とし、アマの下地がある京口の方が技術と地元の利があり戴冠しちゃいそうな気がしますが、アルグメドは高山戦がフロックではなかったかのように防衛しています。上手さをまるで感じませんが、鍛えた身体はさすがで、ほんとうにケンカ殺法しかないけれど、肉体は強いアルグメドを応援します。
ワンヘンを筆頭に彼に敗れたメルビン・ジェルサレムの方が強そうだもんね、明らかに。
京口くらいのアマ出身が10戦に満たず戴冠できるような事になるとアマの方が数段ハイレベルである事を示す事態です。まぁ、それが事実でしょうが。