フライ級を1年は続ける見通しだったロマゴンですが、相手がいないのと度々の挑発を受けてクアドラス戦が決定したようです。
これはクアドラスのタイトルにロマゴンが挑戦という形なのかな?
2人とも帝拳所属だったとおもいますが、がっつり所属の日本人より片足突っ込んでプロモートサポート受けてる彼らの方が本場でビッグになっていきます。
これも島国システムの功罪でしょう。
ロマン・ゴンザレス
45戦全勝38KO
カルロス・クアドラス
35勝27KO1分
ロマゴンはこれに勝てば無敗で4階級制覇、もう実績、実力でアルゲリョを超えているとおもいます。階級とハンサムさでアルゲリョは永遠のスターですが。
けれどさすがに体格に限界を感じる気もする。アローヨ戦は精彩を欠いていたし。
対するクアドラスはずっと威勢のいい声を発してはいた。井上でもロマゴンでも誰とでもやってやると。
結局クアドラスは本気でロマゴンにオファーしたのであろう。井上陣営はいつかはやりたいが今じゃない、もうちょい先で本気の声掛けはしてないのだろう。ロマゴンに対してもクアドラスに対してさえ。
これが世界との差だ。
負けるのが怖いではなく勝ってビッグになってやるという気概。
リスクよりリターンを取りに行く姿勢。
そしてP4P王者は誰からも逃げない。
能力的にはやはり攻撃的万能型のロマゴン有利か
クアドラスはスピードテクニシャンで見栄えがいいが、相手が強いと前半貯金の勝ち逃げパターンが多い。実はボディが効いて危なかしい。戦績は立派だが本当のKOパンチャーではなさそうだ。しかしスキルフルで自信は大したものだ。
江藤戦も前半は格が違ったが後半はごまかし効いていた。
そんな江藤も復帰戦はフィリピンのかませに負けそうな内容。
階級の壁を感じさせなければ、後半ロマゴンがクアドラスを捉えるとおもうが、Sフライでずっとやってきたクアドラスのスピードやパワーが上回るようだと意外な結末もあるかもしれない。
将来の対戦を見据える井上にしてはいい判断材料になる試合だろう。
そして井岡はよかったね、ロマゴンと母国が一緒の別人とやるだけで済みそう。
佐藤洋太に期待したポジションを今当時ランカーのクアドラスが全部持って行ってしまったな。
ある意味、日本ではじめてクアドラスを見た時から想定内の事だが、目標高く、志があれば、道は開かれていくものだ。
開かないのは自ら逃げて、閉ざしているからだ。
両者の勇気、決意に乾杯!