メインイベントは霧の中/イバン・バランチェクのWBSS参加問題

やはりこの問題はまだ解決されていない。消え入りそうなニュースだが、ライアン・マーティンも報酬を受け取っていないと嘆いていた。(しかし彼は試合後VADAの薬物検査に引っかかった。)そして、レジス・プログレイス陣営も懸念を表明している。

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ロシア生まれの26歳のベラルーシ人、IBF世界スーパーライト級王者のイバン・バランチェクがWBSSでジョシュ・テイラーと戦うかどうかは未だ保留状態だ。

去る1月30日に、マネージャーのマクウォーターとチームバランチェク、プロモーターのルー・ディベラとトニー・ホールデンはWBSSからの撤退を発表した。

WBSSの報酬の支払いに問題がある以上、バランチェクが準決勝に出場することはない。マクウォーターによると、初戦のアンソニー・イーギット戦の報酬の支払いは2か月遅れたという。安全性を担保するために、ギャラの半額を預託することを提案したもののWBSSは拒否した。

その一方で、5月18日にイバン・バランチェクVSジョシュ・テイラーがスコットランドのグラスゴーで開催されるという公式発表がなされ、ポスターが完成し宣伝もはじまった。

マクウォーター
「我々としては、まだ撤退の意思は変わらないが、問題を解決しようとは試みています。」

トーナメントへの参加、あるいは完全撤退に関する期限はあるのだろうか?

マクウォーター
「いつになるか全くわからない。」

どうやら、5月18日に向かってチームバランチェクは飛び立つ準備をしていないようにみえるが、マクウォーターによれば解決の道を模索しているのだという。

今のところ、5月18日の開催は決定事項で、WBSSバンタム級の準決勝、井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲスもカードに追加された。

コモサAGのカイル・ザウアーランドは、今回のWBSSの財政問題の報道は真実の通りではないと語る。2つの準決勝、5月18日は完全に締結しており、常に楽観的で、財政問題についても隠ぺいしていないような態度をみせた。今の状況はバランチェク陣営の「交渉の駆け引き」であり「彼らとは良い対話を重ねている」と述べた。

ザウアーランド
「バランチェク陣営とは5月18日の契約を締結しています。もし不参加となればプランBの用意もあります。しかしこの問題が解決されバランチェクは戦うと信じています。マネージャーもすべき仕事をすると信じています。」

たしかにバランチェク自身は、問題が解決されてボクシングという天職を全うすることだけを望んでいるだろう。グローブの紐を鳴らしてウズウズしているだろう。

今のところは、経営陣同士が電話やメールでやりあっているところです。

ケールなのかカイルなのかカレなのか、ザウアーランドなのかサザーランドなのか、いつまでたってもわからないが、彼はただの宣伝部長なのか、もっとエライのか、そしてその役割としてはこれが正解なのか、いつも、教科書通りの事しか言わないスーパーお役人なので、実情はまったくみえてこない。

しかし、5月18日と公式発表され、人気者ジョシュ・テイラーの地元に井上尚弥もパッケージされるとなれば、開催自体は間違いないだろう。たとえBプランを行使することになっても。

5月18日、この問題を解決するにはまだ時間はある。
これが、バランチェク側の誘導、交渉戦術だとしても、他の選手からも不協和音が出ている限り問題は真実であろうし、このままではバランチェクは益々アンダードッグ、負けるためにスコットランドに出向くような状況に追い込まれる気がする。

勝敗は操作できずとも、そういうムードを作ることは不可能ではない。WBSSみたいなトーナメントはいかなる場合も中立地、それが無理ならイベントが大成功するであろう場所だけ、そのくらいの決まりと予算管理があるべきだ。

とっととこの問題が解消される事を願う。

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