29歳、ビボルはカネロと同世代で若く今がピークだ。
それが一番大事
WBAライトヘビー級王者、ドミトリー・ビボル(17勝11KO)は階級を下げて、カネロ戦をアピールしている。
ビボル
「1年以上前から準備してきました。スーパーミドル級でカネロと戦うことができます。コロナウィルスに対処しながらトレーニングを続けていますし、SNSでカネロの動向もチェックしています。他の選手よりギャラが安くても構いません。私の目標はお金ではなく今のボクシング界でベストと言われている相手と戦うことです。カネロを倒せばその後にお金はついてくるでしょう。」ヴァデム・ビボル(マネージャー)
「カネロの最近の相手よりも合理的な(安い報酬で)取引を考えている。ドミトリーにとってはベストを倒すチャンスこそ大事です。同じネットワークのDAZNですし、関係者は皆この戦いを支持していると聞いています。カネロの名前が持ち出されるたびに、彼は絶対にビボルを引き受けないと聞きますがそれが真実かどうかはわかりません。同じネットワークにいる王者で、安いギャラでもいいといっているんだ。条件としてはバッチリです。ドミトリーはカネロにとって最もタフなテストになると確信している。」アンドレイ・リャビンスキー(ワールド・オブ・ボクシング)
「ドミトリーはベストと試合がしたいと思っているし、カネロはそのリストのトップにいる。ファンはカネロが本当に試される試合が観たいとおもっている。」29歳のビボルは2017年に王座を獲得して以来6度の防衛に成功している。特にジャン・パスカルとジョー・スミス・ジュニア戦の大差判定勝利が印象的だ。パスカルはその後マーカス・ブラウンやバドゥ・ジャックを下し、スミスはジェシー・ハートを下しライトヘビー級で実力を示しているが、両者ともにビボルには完敗している。
ビボルはマッチルーム・ボクシングとメインイベンツが共同プロモートしている。
https://www.youtube.com/watch?v=HeTDFosqKYQ
気持ちはよくわかるが、ソーンダース(恐らく中止)、GGG、村田とシナリオを描いているカネロに辿り着くのは困難だろう。
本音を言えば、ドミトリー・ビボルは勤勉で速く盤石だが、最近判定が続き、ライトヘビー級ではフィジカルやパワーに問題を抱えている。コバレフが消えた今、不人気で恐ろしく屈強なアーサー・ベテルビエフと戦うのはハイリスクローリターンだ。
ベテルビエフよりもカネロの方が旨みがある。
どんな内容かは知らないが、ビボルはアマチュアでカラム・スミスに勝っている。体格的にもスーパーミドルが相応しい。彼がスーパーミドル級に降りてくれば、ベナビデスかビボルかというくらい強力な王者になるだろう。
ビリー・ジョー・ソーンダース
カラム・スミス
村田諒太
真相は知らないが一度はギャラでもめたことは間違いない。
ドミトリーはカネロにとって最もタフなテストになると確信している。
ファンはカネロが本当に試される試合が観たいとおもっている。
29歳、ビボルはカネロと同世代で若く今がピークだ。
だから実現しない。
同じDAZNでギャラなど関係なくとも、カネロは自分より速い、若い者とはやらないだろう。