
P4Pナンバーワンに異論ありだが、アイコンとして、コロナ禍であっても、それなりの相手と数多くの試合をこなす姿勢だけは評価できるカネロ、もう迫ってきました。いつも相手に期待しても敗北し、沈黙してしまうが、寡黙なプラントだけは捨てがたい、それとも、ボコボコにされてしまうのかな・・・
カネロに関してはいつも相手を応援している。カレブ・プラントもまた、スミスやソーンダースのようになってしまうのだろうが、期待しているポイントがある。それはつまり・・・
両者のスタイルをみると、プラントの方が大きく、華麗でスリックだが、相手がカネロとなると、手が出ず、ズルズルとプレッシャーを受けて亀のごとくなり、後出しカウンターの左フックでひどく傷つけられてしまうのだろうが、パフォーマンスのフェイスオフから、プラントだけは「金より誇り」を感じている、感じたい。
プラントがカネロの母親を侮辱する発言があり、それに激怒したとあるが、それよりも
「ドラッグチート(薬物のいかさま野郎)」
この発言がスカッとJAPAN。
かつての対戦者はカネロ様、お金様に敬意を表した発言しかしなかった。
下馬評ではカネロの勝利が大きく優勢だ。
プラント
「彼(カネロ)は、『カレブ・プラントは不安定だ』と言ったが、禁止薬物に陽性反応を示すことこそ不安定な人間ではないのか? 禁止薬物を摂取することは、自信からくるものではなく、恐怖からくるものだからだ。契約体重に対する恐れ、自分のコンディションへの恐れ、自分の力がこうであるべきことへの恐れ。それは自分ができると思っていることからではなく、自分ができないと思っていることから生じている。禁止薬物はそのために摂取するのだが、私はクリーンなファイターだ。私は不正をしない。これは、私が小さい頃から父が私に教えてくれたことのひとつだ。もっと多くの人がこのことについて話すべきだと思う」
カネロはゲナディ・ゴロフキンとの再戦前の2018年にドーピング検査で、禁止薬物で筋肉増強剤のクレンブテロールに陽性反応を示している。当時はメキシコの汚染された肉を食べたせいだと主張していた。
また、カネロの同僚のWBC世界スーパーフェザー級王者オスカル・バルデス(メキシコ)が今月10日の防衛戦の1ヶ月前の検査で、禁止薬物のフェンテルミンで陽性となっている。フェンテルミンは肥満防止薬であり、食欲抑制効果があるが、アンチドーピング機構では興奮薬にも指定されている。カネロもバルデスも再検査で陰性となっているが、プラントは今でもカネロは禁止薬物を使っているという疑惑を持っているようだ。
スミスの復帰戦は右の一撃で相手が痙攣、意識を失い病院に搬送された。生命の危険はなさそうだが、ボクシングを絶たれたかもしれない。そんなスミスでも、カネロには全く通じず、サンドバッグと化した。
カレブ・プラントだけは、尊厳のためだけに戦うと信じたい。
プラント
「これまでにないほどの自信がある。だから、みんなに信じてもらう必要はないし、応援してもらう必要もない。ゴングが鳴っても、誰も俺のためにそこに入れないんだから、俺は(勝つと)信じてもらう必要はないんだ」
「彼の腕が俺のメガネに当たって出血したんだ、縫わなくてもいいし、手術もしなくてもいい、ただの引っかき傷だ」