和氣VSグスマン

和氣VSグスマン
今日はこれを見ればよかったので感想を。

和氣というのはいつもこんな感じなのだろうか
アップライトでガードが低く下がって捌く

これだとパンチとプレスの強いグスマンの強襲に耐えきれない。
今までの相手とは詰め方、上手さもパワーも違う。

バッティングからの加撃で不運な面もあったがそれも想定内だ。

前半、ボコボコにされた。
もう勝負あった。

そしてグスマンはアマ200戦というようにパワーだけでなく余裕で和氣のパンチを見切っては力強く効果的な詰め方をしていた。
一番得意な形、余裕の笑みさえ浮かべて。

しかし、全KOで長丁場を経験していないグスマン、急に落ちた。
眼も腫れていたがあれが和氣の左の威力なのかな?

前半、あそこまでダメージがなければ逆転できるほどグスマンはスタミナがなかった。
そこが超一流じゃない世界初挑戦の未熟なところだ。

フォルトゥナ、コラレス、ムニョスなどもそうかな?前半強く後半落ちる典型だ。

大逆転のチャンスだったが、ダメージと顔面崩壊でその希望も断たれた。
色々な要素が詰まった試合だったが、惨敗、完敗だな、これは。

そしてグスマンはこの試合を糧に強くなるだろうな、長所と短所がはっきりしているから。
けれど我慢強いメキシカンあたりにいきなり負けてもおかしくはない。
確かな才能は感じたが、やっぱりフランプトンあたりの方がまだ完成された強さがある。

和氣をしっかりみたのははじめてなので軽率なことは言えないがやっぱり、格下とばかり戦って、それで勝ってきた戦術のままに戦い、今までのようにいかず食いまくったというところだろう。

グスマンにとっては前戦のダニエル・ロサス戦の方がきつかったかも。
和氣はロサスに勝てるのだろうか?せめてそのくらいの前哨戦が必要だった。

骨のある相手とやっていれば、メイウェザーのようにはできないことに気付けたはずだ。
スピードに差があるという前評判だったが全くそんなことはなかった。

江藤もクアドラスのスピードが想像以上だったとコメントしてたが見る方からしたら想像通りなだけだった。

なぜこうも、スピードに対する誤解と過信が生まれるのか?

ガード下げてディフェンシブに下がって戦う日本人は世界では通用しない。絶対食う。

グスマンはポテンシャルはいいが、現時点で怪物王者ではなかった。
それにこの差で負けた。

この事実だけが重要だ。

同じ階級の長谷川は解説しつつどうみただろう?
グスマンの若さとパワー、クレバーなところに驚いたろう。
和氣みたいなやり方じゃ絶対勝てないと。

けれど自身の世界戦の前にこの試合をみておいてよかった。
パワー自慢は続々と台頭してくる。技術の未熟も若さと勢いで相殺する。
やっぱり直線的に下がらず、序盤は特にガードも大事。横に動いてリズムとペース、スタミナとボディが重要だ。
体力勝負はしない。インテリジェンス、経験値で勝負だ。

井岡VSララ

映像でみたララと同じだった。
井岡は亀田と同じでどんな試合でも顔をブサイクに腫らしたり、切ったりしない。
ディフェンス意識が高いのもあるのだろうが強打者を避けているからだ。
ララはバネと根性はあったがパワーとスピードと技術がなさすぎた。
すごい手数だが、パワーがのってないからあんな打ち方で手を出すのだ。

そして井岡は多くの日本人が手本にすべきコンパクトにまとまった教科書的なボクシングをするが
一流王者に感じるパワーや迫力がなく、スケール感がとても小さい。

強打者や速い選手が相手だとどうなっちゃうんだろうという懸念が常にあるが
そんな相手との試合はほとんど組まない。亀田と同じでパンチャーに対する予防線が半端ない。

選りすぐりの相手だった。
まぁ、予定調和で予想通りだったので、どうでもいいが。

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コメント一覧
  1. 一瞬のマ夏さん

    グスマンがもっと弱いとおもっていたのか
    勝てるとおもっていたのが不思議な戦い方でした。

    長谷川は上手い選手なので、この試合を糧に
    前半にいいパンチ食わぬようにして欲しいですね。
    後半、相手を見切ったころに倒されるならそれは実力でしょう。

    井岡は厳選された試合ばかりなので
    それで強さや上手さを語ることができないだけです。
    亀田と同じです。

    八重樫とギリギリの試合をした。
    アムナットには何もできなかった。

    あの2試合くらいしか査定材料がなく
    それくらいの力なのでしょう。

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  2. グスマン前半強かったですね。最初のプレッシャーの掛け方にはこれは強い!と思いました。実際パンチも強く踏み込みも速い。ただ目が良いのかちょっとディフェンスが甘そうには見えました。でもハードパンチャーならありかなぁという程度でしたが。4~6Rには終わると思っていましたが、一気にスタミナ切れと詰め切れない。
    この試合を良い経験にしてスタミナ強化に努めればかなり強くなるポテンシャルを感じました。全勝全KOって相手云々以上に凄い事だと思いました。
    長谷川は試合前に良い試合を見たと思って欲しいですね。世界戦は中途半端な作戦は致命的です。和気は身長10センチのアドバンテージで懐に入れないよう前でさばいてカウンター位に思っていたのかもしれませんが後ろに下がってしまい、、、。もう少し空振りさせてボディを打っていれば、
    後半チャンスがあったでしょう(結果論ですが)。12ラウンド戦った事が無いと情報があったでしょうに対策が無いまま今までの相手と同じやり方を選択したという事。良くも悪くも世界王者を輩出している大手ジムなら専属トレーナーと対策を考えて練習となるのでしょうが。でも(イギリス開催での)クイッグ、リゴンドーなら今回が一番チャンスだったでしょうから実力不足と言われてもしょうがないですね。
    井岡好きの私ですが今回はあまりコメントする気にはなりません。相手のララは上体が柔らかく手数も多かったですがその分パンチに強弱のメリハリがなく上半身と下半身がバラバラというか両足が揃ってしまったりして勿体無いと思いました。21歳。KOも直近で増えてきていたみたいのでLフライに減量したらパンチ力も通用するでしょうし田口あたりに挑戦したら?と思いました。ロマゴンの練習パートナーを今後も継続出来るなら伸びしろはあるでしょう。

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  3. サーシャさん

    是非試合をみてください。

    グスマン、パワーも上手さもあり強かったです。
    ただ、いつでも終わらせそうにボコボコにしておきながら
    そこから自滅しそうなほどスタミナが落ちました。

    そこがフランプトンやクイッグだったら、2番底、粘りがあるので
    逆転しちゃいそうだなと感じました。
    そもそも前半であんなに食わないとおもいますが。

    グスマンの腫れはパンチかバッティングかわかりません。
    でも南米強打者黒人によくありそうなスタミナと打たれ強さには?がつきました。

    camaroさん

    解説の2人が初回にもう指摘してましたね。
    下がってるんじゃなく下がらされていると。

    特に長谷川の解説はゲストとはいえ内藤の100倍も冷静で的確でした。

    南米の怪物的パンチャーにはジェイソン・ソーサみたいな我慢の戦い方
    ボディが有効だという私の持論、どうですかね。

    陣営は過信というか、全くいつもの和氣のまんまで臨んだ感じがしますね。
    逆転の目もありましたが、あそこまで顔面崩壊してたら止めるのはセコンドのはずだし。

    マックスさん

    グスマンは良いところと欠点がはっきりしてましたね。
    粘るメキシカンには昨日の様子では相性が悪いかもしれませんが
    自力、才能はありますね。

    井岡は確かに盤石でした。教科書的です。
    しかし相手のレベルがグスマンとは大違いですから
    この試合を参考にとか、分析する意味がないとおもいます。

    ドロンパさん

    ロマゴンからも「ディフェンスの悪さを指摘されていた」
    そうですが

    世界レベルで必要なパワーとかキレが一切なかったですね、ララは。
    気持ちのいい若者でしたが。

    こういうのを安パイというのです。

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  4. ララはイケメンでしたよね!宝石のように…
    両試合とも予想が当たりました。残念…

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  5. レフリーがダメでしたね。バッティングやスリップ等どこ見てるんだって感じで。和氣は少し緊張気味でパーフェクトレコードという幻想に腰が引けてる感じがしました

    しかしグスマンは想像通りというか、並の王者ですね。対抗王者のリゴやドネア、そして長谷川が対戦するルイスにも負けると思います。和氣は残念だけどもうチャンスは回ってこないかなあ

    井岡は盤石ですね。ララという選手はロマゴンに近いような動きもありましたが、パンチがないので所詮付け焼き刃では無理でした。井岡は強いとは思いますがエストには通用しないでしょう、まあ多分やらないかな

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  6. 和気はリズムが単調で相手はやりやすかったでしょうね。
    パンチの精度も低い割に手数が少ないし、なにをどうやって勝とうとしたのか全く分からなかったです。
    格下とばかり試合してるからいざという時勝てないんですよ。

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  7. 管理人様の文章を試合まだ観て観てないんですけど想像出来ました。
    すごく的確な表現と見解だと思います。
    有難う御座います。

    グスマン、フランプトンには劣りますか?
    僕もフランプトンは攻守共に完全度高いしパンチもそこそこあって推しです。
    クイッグにはもっと差をつけて勝つと思ってましたが接戦以上に顎折ったとは流石だと思いました。

    でも写真見る限り和氣かなりな顔だからグスマンはパンチは本物だったんでしょうね。
    練習見た感じ和氣じゃ勝てないだろうなとは思いましたが。
    グスマンも腫れてたから一太刀浴びせたのは凄いですね。

    動画であがったら是非観たいです。

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  8. 名も無き一兵卒さん

    大多数の日本人ボクサーは
    世界戦で技術もパワーも経験も下回ってるので
    顔面への致命的な被弾は避けてボディを我慢強く叩いて後半勝負
    しかないとおもいます。

    和氣はそういうタイプじゃないんだろうけど
    格下相手にやっても上じゃ通じないです。

    スタミナと根性だけは互角以上のものがあるんで
    世界初挑戦でああいうスタイルは無謀だとおもいました。

    グスマンがかなり強いのに欠点露呈しまくりだったので、ある意味勝てる相手だったかもしれませんよ。
    顔面に被弾しなければ。

    うっちーさん

    序盤は強かったですね。
    パワーだけじゃなく詰め方が巧みでした。

    けれどやっぱり陽気なラテン気質なのかスタミナに難がありました。
    ハビエル・フォルトゥナに勝ったソーサみたいな戦い方が必要です。
    内山に勝ったコラレスも似たようなものだとおもうのです。

    「ニカラグアの宝石」っていうのは今日のためにとってつけたんじゃないですかね。
    不思議なバネのある若者でしたが、パワーとスピードのなさは致命的だし
    テクニックもバラバラでした。

    八さん

    南米の強豪レベルって筋がいいんで
    前半我慢で後半勝負というのが鉄則になりつつありませんかね。

    グスマンの強さとスタミナのなさ、打たれ強さが?ところが気になりました。
    まさにフォルトゥナに勝ったジェイソン・ソーサみたいのがお手本でした。

    和氣は参考にもしなかったろうな。

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  9. >自分は後楽園で何度か和氣を見ていて少し期待していたんですけども、1Rに最短で距離を潰しにかかるグスマンに真っ直ぐ下がる和氣サイドを見て大きな戦略ミスを感じました、良くも悪くもそれで今まではそれで通用していたのでグスマン相手にも通用するという過信があったのかもしれません。

    恐らくそのとおりでしょうね。
    映像見ましたが直前の2戦なんて中学受験レベルでしょう。
    そして今回いきなり大学受験レベル。日本のジムってなんでこうもバカなところが多いのでしょうかね。
    スカウティングとかまともにやってるのかな?日本のボクシング自体の質が落ちてるんじゃないかと疑います。

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  10. > 確かな才能は感じたが、やっぱりフランプトンあたりの方がまだ完成された強さがある。

    同感です。フランプトンのプレス、目の良さに結局は押しきられると思います。
    パンチは強いですがモーションが大きくて力むし、的確なパンチを食らったら効きやすいと思います。
    圧倒的な重厚感は感じないですね。

    和氣、言い方はアレですが良くない山中、という感じがします。
    同郷?辰吉に憧れがあるからあのスタイルなのか?
    ガード低い辰吉もやっぱりウィラポンにボコボコにされたのになあ。
    観光ボクサーをKOしてカッコつけてる場合じゃないのに。
    陣営含めて無策というか、相対的な力量が分からんのでしょうかね。

    井岡は興味わかず無視でした。

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  11. グスマンの方が何もかも上でしたね
    途中、和気のパンチで顔を腫らしましたが、大きなアクシデントにはつながらなかった
    和気も序盤から、ボディを叩ければ、グスマンの動きをもう少し止めれたでしょうか…?
    再戦しても、グスマンが勝つでしょう(今のままだと)
    でも、この試合の方が見ごたえがありました

    井岡はやはりフライ級だとパワー不足に感じますね
    動きに無駄はありませんが、序盤の井上のような迫力がない
    エストラーダとやったら、強引に押し切られそうな気がしますね
    しかし、本当にあのララは「ニカラグアの宝石」って太鼓判を押された選手なのだろうか…

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  12. 自分は後楽園で何度か和氣を見ていて少し期待していたんですけども、1Rに最短で距離を潰しにかかるグスマンに真っ直ぐ下がる和氣サイドを見て大きな戦略ミスを感じました、良くも悪くもそれで今まではそれで通用していたのでグスマン相手にも通用するという過信があったのかもしれません。
    ポイントは取られてもサイドに回り続けたり、バロッソ戦のクローラのようにッ徹底してガードを固めてダメージを最小限に抑えた状態で後半戦を向かえればまた違う結末もあったかと思いますが、自力の差や陣営のインテリジェンスの差が今日の結果なんでしょうね…、和氣の信念と根性は素晴らしかったと思います。

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