5月24日、大阪とのことなので、かなり先だがこのような試合が決まったようだ。
アンジェロ・レオは元Sバンタムの短命王者であり、ガンガン前進して手を出す根性ファイターのようなスタイルで一発が怖いタイプではなかった。スティーブ・フルトンには善戦したとおもうが、フルトン得意のスカすようなスタイルに完封された。
しかしこの試合で復活の狼煙をあげた。
ルイス・アルベルト・ロペスの変則強打に耐えながら、主導権を渡さず、致命打を受けず、完璧な左フックカウンターで仕留めた。アップセットオブザイヤーをとったか、とらないか、それくらいのインパクトを残した。
アンジェロ・レオはテクニシャンタイプではなく、ポイントゲームに強いわけではなく、亀田や天心、もしかしたら井上尚弥も、アメリカで手合わせくらいはしたことがあるのかもしれない。
その時の感触から、亀田陣営はこの王者への挑戦を決めたとおもわれる。Sバンタム時代はアフマダリエフ、フェザーに階級を変えてからはルイス・アルベルト・ロペスというフィジカルやパワーのある王者がいた頃は対戦を回避していたようだが、アンジェロ・レオに王者が変わってから一気に動いた。
しかしこの試合を展望するとしたら、まず、アンジェロ・レオが倒されることはないだろう。
亀田和毅という選手を熱心に観てきたわけではないが、速いし手数も出るが、当てることが目的ではなく触ること、エアボクシング感が満載で、一体何がしたいのかよくわからない。
レラト・ドラミニという世界ランカーに負けた後リベンジしこのチャンスを掴んだ。レラト・ドラミニはいい選手だとおもうが、効いたり、効かせたりというシーンはなかったようにみえる。ドラミニにダウンはあったが、亀田のあまりのラフさと軽打の回転力にバランスを崩しただけのように見え、2戦目は乱打戦だったにも関わらず、試合後も両者ピンピンしていた。
ボクシング的なる違う何かをみたような錯覚に陥った。
という訳で個人的には怖いルイス・アルベルト・ロペスを破ったアンジェロ・レオを支持するし応援もするが、亀田和毅のスピードと回転力に後れを取って判定負けという図も少しだけあるかもしれない。
12回を通じてアンジェロ・レオが亀田和毅を捕まえるか、逃すか、だけが見どころといえそうだ。
2/1
今年一番の注目カードである
この試合の前座で
ブランドン・フィゲロアVSスティーブ・フルトン
がある。
初戦は引き分けのような内容で僅差でフルトンの判定勝ち。決定打を許さないフルトンの技が支持された格好だ。
この試合の見どころは、どちらがフェザー級に適応しているかだ。また同じ内容、接戦が予想されるが、フィゲロアが勝った時だけ井上尚弥の将来の対戦候補となるだろう。フルトンはパワーも技術も通じなかったので再戦はいらない。
井上尚弥VSニック・ボール
リヤドシーズンと契約した井上尚弥に最もふさわしいのはこの試合だと今更気づいた。ニック・ボールは英国人でマッチルームでエディ・ハーンなのだ。リヤドシーズンと英国は深い関係にある。だからジョシュアでありデュボアであり、英国人メインなのだ。だからニック・ボールはレイモンド・フォードに勝てたのだ。
そんなニック・ボールは3月15日になぜか資格もないTJドヘニーと防衛戦を予定している。恐らく井上尚弥より印象的にドヘニーを下し、このカードをより現実的なものにしていくのだろう。
たぶんそのようになるし、これがあるから井上尚弥VS中谷潤人が未定なのだろう。
ニック・ボール
負けなければこの肉弾ゴリゴリファイターが絡んでくるだろう。