日本のマニアはバルデスをどうおもうだろう?勢いと才能のあるボクサーだが、井上の方が強くみえるのは私だけだろうか。
ジェネシス・セルバニアに対するオスカー・バルデスのパフォーマンスはスコット・クイッグを驚かせました。
クイッグはバルデスがセルバニアをノックアウトするとおもっていました。無名のセルバニアは29勝12KO無敗でしたがパワータイプではなく強さを証明しておらずSバンタム近辺で7年も費やしてきた選手だったからです。
結果的にバルデスは大差判定でセルバニアを退けましたが、4ラウンドにはダウンも屈し決して簡単な戦いではありませんでした。
クイッグ
「簡単にセルバニアをノックアウトするとおもっていました。そうであればもっと気楽にみていた事でしょう。けれど、バルデスのパフォーマンスは私にもセルバニアに対しても強さという信用が足りませんでした。今度の試合ではもっとベストなバルデスが相手だと想定していますが。」メキシコのトレーニングキャンプでバルデスはセルバニア戦で悪かった点を改善してきたといいます。セルバニア戦の出来が悪かったからといってバルデスが弱い王者だとは言いませんが、それでもクイッグは土曜の夜、バルデスを倒すことを確信しています。
クイッグ
「セルバニアに対してバルデスがどう考えていたのかわかりません。下からきた選手だから甘くみていたのかもしれません。ですが、あの試合には違和感がありました。それでもセルバニアには負けない試合をしていましたが。あの試合よりバルデスは改善してくるでしょう。彼も彼のチームも試合を振り返り、改善し、私が感じた違和感を修正してくるでしょう。しかし私はそんな事は気にしていません。この試合に備えてし彼はメキシコに戻り、トレーニング内容を変えたといいます。互いに準備は整っています。私は150%準備できています。3月10日、私は2階級制覇をします。」
この組み合わせは興味深い。
これにバルデスが圧勝するようだと、実質引き分け相当であったフランプトンも凌駕してバルデス時代を印象つける事が可能だろう。Sバンタムから上げてきたクイッグだが体格もパワーも耐久力もバルデスよりあるようにおもう。なかなか骨太なファイトをする。
両者にはスピード差があり、バルデスの方が速くトップアマで培ったテクニックがある。クイッグは堅実でディフェンスもブロック主体。悪くいえば不器用だ。この差が印象差、ポイント差となり判定でクイッグの勝利は難しい。ノックアウトが必要だろう。接戦だとバルデスに判定は流れる。
バルデスは打ち合いで分が悪いと足を使ってポイントメイクする狡猾さがあるが、クイッグのパワーと圧力にそれが可能だろうか?
判定でバルデス
KOでクイッグ
やはり今人気と勢いのあるバルデスが少し有利だろう。
しかし何といってもこの階級のナンバーワンはゲイリー・ラッセルJr。
やっと、トップコンテンダーのジョセフ・ディアスが対戦表明をしたが、ラッセルは何を想う?
このままだと試合枯れで、はく奪となりそうなほど不活発である。
バルデスを見ていると、井上との力関係が気になる。
好戦的でテキパキ躍動感がありエネルギッシュで特徴が少し似ている。
井上の体格やパワーが通じるならばバルデスよりも井上の方が数段強いとおもうが・・・
166センチの小柄なフェザー級、バルデスがひとつの大きな指標だろう。
日本人がなかなか絡んでいけないフェザー級の、小粒だがいい組み合わせに期待。