
海外記事があったのでピックアップ。本当にドヘニーって読むのかな、TJはテレンスなんとかだそうです。クロフォードと同じや・・・
岩佐の成長、快勝に期待しますが、アイルランドに生まれトップアマ、オーストラリアでプロのキャリアを構築し、米国ボストンでトレーニングしているというドヘニーの波乱万丈、執念、ファイターらしき風貌も見過ごすわけにはいきません。
[st-card id=31830 ]アメリカのボクシングファンは木曜日の朝食の時間にIBFスーパーバンタム級王者岩佐亮佑VS1位の指名挑戦者TJドヘニーの試合を観ることができます。28歳の千葉県柏市の岩佐(25勝16KO2敗)は世界的に有名な東京ドームに隣接する後楽園ホールでは19勝1敗です。
この試合は朝の6時45分からESPN+でライブ中継されます。ウォルト・ディズニー社がESPNと連携してお届けするマルチスポーツのストリーミングサービスです。
プロ10年目の岩佐は9戦目で元バンタム級王者山中慎介に10ラウンドTKO負けをしましたが、山中はその後12度防衛する偉大な王者になりました。
その後岩佐は11連勝しIBFバンタム級王者のリー・ハスキンスに挑みますが6回TKOで敗れました。階級を上げ、昨年9月に同国の小國以載を下し王者となり3月にはエルネスト・サウロンに判定勝ちで防衛をしています。
アイルランド生まれでボストンに住む挑戦者のドヘニー(19勝14KO)はプロキャリアをオーストラリアで構築してきました。最近8試合中7KOです。直近の試合はボストンでセントパトリックデイにベテランのマイク・オリバーを2ラウンドKOしました。ドヘニーは岩佐に勝って歴史の偉業を成すつもりです。勝てば1995年にウェイン・マッカラーが薬師寺保栄に勝ってWBCバンタム級王座を奪って以来アイルランドから2人目の日本での王座奪取となります。
期待や展望はこちらに書きました。
日本ではG+か何かの放映ですが、海外ストリームでこの試合を観る手段もありそうです。
直近で8勝7KOという無敗の「THE POWER」ドヘニーは不気味な存在ですが、動画を観ると確かに強いが相手が弱くて査定不能。唯一査定できそうなのはKOを逃したタイでのマイク・タワッチャイ戦かもしれません。
タイで全勝、日本人に全敗のような不思議なキャリアのタワッチャイ相手に2-1と割れた判定でしたが、ドヘニーの勝利は明白。敵地の洗礼でもタイで勝ち切るのは強い証ですが圧倒的ともいえません。しかしタワッチャイも日本で見せる姿とは別人だったかもしれません。
サウスポースタイルで低いガード、中間距離から踏み込んでコンパクトな左ストレート、右フックなどをコンビネーションで打ってきます。大振りしませんし雑でもありません。なかなか効率的でテクニカルですが、リーチが短く踏み込んで当てる打ち方なので前に出ないと機能しないボクシングです。
長身ボクサータイプの岩佐としてはどうしても捌く、いなす展開が予想されますが、簡単に下がったり、安易なスウェーで顔面をはじかれると倒される危険もあるとおもいます。ドヘニーの打ち方は効かせたら畳みかけるラッシュができるものです。和氣や小原然り日本人程度の技量で下がってスウェーでいなすボクシングは必ず悲劇的な被弾をします。
岩佐としては下がるのではなく相手を動かしたり回して、打ち下ろしのカウンターを打ち込んで欲しいです。伊藤が海外でアップセットを起こした時のように、下がらない、全てのラウンドを獲るような覚悟の決まった戦い方がやはり頼もしいです。ドヘニーの弱点は接近戦、ボディかもしれません。ポイント計算するような試合で相手をいなしていると捕まってしまう可能性があります。前に出たい。プレッシャーをかけたいドヘニーの出鼻をくじくような先手が有効です。序盤にダウン奪えれば最高の展開です。
期待と不安が同居する試合、相手ですが、判定逃げ切りのような形でなく明確に打倒して欲しいものです。
ドヘニーのホンモノ度、強さによるとはおもいますが・・・怪物ではないでしょう。
ミニカネロ→フランプトン
なんて揶揄してますが
ミニスペンス→岩佐
になって欲しいとおもってます、いやマジで・・・