仕事も一息だったので、ネットライブで数試合堪能しました。
その中でもこの試合のインパクトが一番でした。
https://youtu.be/cG9MNhhI9Hc
いつでも世界を伺う位置にいるといっていいスペンスのテストマッチともいえる試合。
両者とも180センチ近くあり階級相応の体格のいい組み合わせでした。
両者ともにコンディションはよさそうで体にキレがありますが、出入りを駆使して仕掛けていくのはスペンス。
アルジェリはスペンスの能力を図っているような慎重な出だし。
そんな展開なのでスペンスがポイントメイクしていき一方的ともいえる展開ながらも
仕掛けていくスペンスの入り鼻をいつかアルジェリがアジャストしていくさと考えていました。
タイミングのいいパンチを食いダウンしても、パッキャオやプロボドニコフに何度倒されても立ち上がってきたアルジェリの経験と根性を信じていましたがスペンスは強かった。
一方的な上に強烈な左ではじかれるようにダウンしたアルジェリをレフリーが止めました。
アルジェリならまだやれたとおもいますが、いいところなく一方的だったので続行は意味なしだったのかもしれません。
スペンスは出入りが速く、ディフェンス意識を残したまま攻撃の厚みを増してくるのでなかなか隙をみせないし
パンチも上下多彩。左フックが主武器のようですが、こりゃ強いわ。
現王者のダニー・ガルシア、ケル・ブルック、キース・サーマン・・・いずれも一流の王者ですが
彼らよりインパクトのある勝利でした。
アマでメダルとれなかったのが不思議なほど強いと感じました。メイやブローナーより面白い試合するし・・・
スター候補ですね。
亀海VSソトカラス
ナイスファイトでしたが、これがメインというのがGBPとしてはさみしいかな。
世界王者のアンドレ・ベルトを下したソトカラスに引き分けですから十分よくやったといえる半面
ウェルター、今回契約のSウェルターではやはり世界は厳しいなと感じる試合でした。
頑丈でしぶといソトカラスだから余計そうみえたのかもしれませんが、亀海のパンチを食ってもソトカラスにダメージを感じない。
スローだけど手数が止まらず、接近戦でも離れてもソトカラスの抵抗に亀海は展開を見出せない10ラウンドでした。
2人の差はスピードだとおもうのですが、その差を生かせないのがもどかしい。ガッツリ打ち合い両者互角という・・・
芯をはずす亀海のボディワークは見事ですが、身体のどこかには当たっているわけで
自身のクリーンヒットがなければ見栄えはよくなく、日本のマエストリートも海外だと激闘ファイターになってしまう。
パンチの距離が短く強弱もないのでソトカラスにしても芯は外しやすいし慣れやすいパンチなのだろう。
ソトカラスの地元といえる舞台で熱いファイトで逆に観客を熱狂させ見方につけた亀海の評価は落ちることなく
次につながる試合となったとおもうが、世界では所詮一発のない手数のファイターという立ち位置なのだなと確認できる内容であった。
それでも小原より強いとおもうし、ここまでできる日本人はいないとおもうので何かひとつ武器をみにつけて飛躍して欲しいと願う。
ジョシュ・ワーリントンVS天笠尚
これは観戦してないが、ポイント以上に接戦だった模様。
英国はタイ以上にKOしないと勝てない舞台で、天笠に決定力はあるのだが、判定になった時点で負けなのだろう。
決定力を生かす過程がイマイチ、スローモーなのが限界か。
敗戦は現実だが、確実にまた強くなった、いい経験をしたのは間違いない。諦めるかまだ続けるか見守りたい。
個人的にゾクッとしたのは荒川の復活。
最近の流れ的にいえばのってる徳永、過去の人荒川だったが
やはり実績と経験値が違う。亀海の試合でも荒川という日本のサムライもすごかったと解説されていた。
内山という強いスパーリングパートナーを得て、もう一華咲かせて欲しい。
日本で一番好きな選手だよ。