これから本格的な台風が来ると備えていたら通り過ぎていた週末、注目の試合をみていきます。ウシクの相手はタイロン・スポーンの薬物陽性によりチャズ・ウィザースプーンという高齢のヘビー級に変わりました。キック出身者は陽性が多い気がする。
オレクサンドル・ウシクVSチャズ・ウィザースプーン
チャズ・ウィザースプーン(38勝29KO3敗)こういう伏兵がちゃんといるのがさすがだが38歳だ。既視感があるとおもったらなるほどな。デカいラッセルか。しかしニックネームはジェントルマンだ。優しいよ。
ウシクはオレクサンダー・牛(うし)と発音されている。
足を使うウシクだがやはりヘビー級は重そうで跳ね返されている印象の初回。ウィザースプーンは太いだけで背はウシクと変わらなく、何か特別な武器があるタイプではなさそうだ。ウシクが慎重だから拮抗しているがスピード差が徐々に出てきて左が当たるようになってきた。ウシクが試合をコントロールしているが相手のパワーは警戒している。ウィザースプーンがサンドバッグ的になってきた。焦点はウシクが倒すのか、持て余して判定かだけ・・・
クルーザーだったらストップしてるようなウシクの攻勢だが、ウィザースプーンは倒れない。レフリーも止めるのを迷うところ。7回終了、試合の趨勢はみえたのでウィザースプーン陣営が棄権。
序盤に相手を分析してしまえばウシク劇場だったが、体格、パワー不足はやはりある。
倒して勝ったわけではない。
ジョシュ・ウォーリントンVSソフィアーヌ・タコーシュ
ウォーリントン28歳、確かに彼は今ピークのようでKO率が低いはずなのに力強い。パンチのタイミングがよく2回カウンターの右でサウスポーのタコーシュからダウンを奪う。これで効いて焦ったタコーシュから続けてタイミングバッチリのダウンを追加、最後は抵抗するタコーシュがフラフラになったところをレフリーがストップ。2回TKOでウォーリントンの圧勝。コンディションの良さが目立った。
https://twitter.com/i/status/1183148805065191430
ドミトリー・ビボルVSギルバート・レーニン・カスティーロ
相手がいないビボルのチューンナップ的な試合だがカスティーロというのは20勝15KO2敗のドミニカ共和国人31歳。マーカス・ブラウンとジョセフ・ウィリアムスという無敗選手に判定負け。ビボルより大きくなかなか高度な技術戦になっている。ビボルは攻守に緻密だが相手も警戒し突破口がないチェスマッチ。カスティーロは素晴らしい対処力だが挑戦者のファイトではないな。6回、距離を離す隙にビボルの右ストレートでカスティロダウン。笑って立ち上がる。
https://twitter.com/ESPNBoxeo/status/1183215752377257984?s=20
カスティーロは本気を出せばもっと出来そうなフィジカルの強さを感じるが、ビボルは速く隙が少ない。井上がナバレッテとやってる光景をシミュレートできるような試合。カスティーロはやや消極的だけど純粋なフィジカル、パワーではビボルを上回っている。ビボルのシャットアウトだろうが、堅牢なカスティーロを全く解体できなかった。階級を下げた方がいいかもしれない。いいチューンナップになっただろう。微差、スピードの差で決して楽な試合ではなかった。退屈と言われても仕方がない。
https://twitter.com/i/status/1183150662315597825
TJドヘニー再起