全階級ナンバーワン、P4Pの一人と考えられているワシル・ロマチェンコは、12月14日のIBFライト級世界タイトルマッチ、王者リチャード・コミーVSテオフィモ・ロペスの勝者と戦い、ライト級4団体統一を最優先に考えているが、2020年にゲルボンタ・デービスとデビン・ヘイニーと戦うことも検討している。
WBC総会に参加するためカンクンを訪れているロマチェンコは同様に、日本のセンセーション、井上尚弥がスーパーフェザー級やライト級に来るならば、対戦可能の意思も示している。
ロマチェンコ
「興味深い試合はゲルボンタ・デービスです。デビン・ヘイニーもいいでしょう。でもまずはコミーVSロペスの結果を見届けないとね。」デービスとヘイニーは近い将来ロマチェンコと戦う意思がある事を表明している。
両者ともライト級でその立場を確立しつつある。ヘイニーは来月、ローガンポール対KSIのカードの一部で、2度の世界挑戦者、ピーター・ペトロフと戦う。デービスは12月28日に元王者のユリオルキス・ガンボアと対戦する。
ワシルの父、アナトリーはWBC総会でトレーナー賞を受賞した。
ロマチェンコ
「プロボクシングで達成した事は自分の予測を超えるところまで来ました。P4Pのナンバーワン、ベストボクサーになる事までは想定していませんでした。まずはリチャード・コミーVSテオフィモ・ロペス、これを見届けなくてはね。」
ボクサーの引退ほどあてにならないものはないが、現在31歳のロマチェンコは33歳での引退を公言している。それまでにプロアマ通じて絶対王者、ナンバーワンのロマチェンコに誰が引導を渡すのかがボクシング界のひとつの大きなトピックのようだ。
現在3階級目、ライト級のロマチェンコは過去のレジェンドのようにどんどん増量することなく、己のフィジカル面を考慮してライト級を制圧したら階級を下げることまで明言している。
本人、コーチである父親、アナトリーの判断で決めるのだろう。
恐らくスーパーフェザー級あたりがベストパフォーマンスが発揮できる階級だ。
ライト級には
リチャード・コミー
テオフィモ・ロペス
ゲルボンタ・デービス
デビン・ヘイニー
ライアン・ガルシア
その他
と新世代のスター候補が揃っているから、その中の誰かが打倒ロマチェンコとして台頭してくるだろう。その過程で誰かが意外な敗北、脱落していく可能性も興味が尽きない。
しかし階級を下げることも検討しているロマチェンコとしては、世間で最も注目され、お金になる試合という意味で
井上尚弥
まで言及されている記事を多く見かける。
恐らくプロモーター(ボブ・アラム)やメディアの意向であり、ロマチェンコ自身は軽量級の日本人をそんなに意識してないとおもうが・・・
井上尚弥ばかり言及されていて
レオ・サンタクルス
オスカー・バルデス
エマニュエル・ナバレッテ
ミゲル・ベルチェルト
などに全く言及していないのは、つまりそういう事だろう。
しかしもし階級を下げてライト級の面々と対決しないのであれば、彼らやアンドリュー・カンシオ、テビン・ファーマーらに触れないのはおかしい。歯が立たないだろうがミゲル・ベルチェルトなんて案外面白そうだ。彼の試合はたいてい面白い。
締まらない記事になったが、先をみず目の前の試合だけに集中しよう。