プロ中のプロ/ガラル・ヤファイVSフランシスコ・ロドリゲスJr

最近ほとんど海外試合をチェックできない状況でしたが(だって期待しているとキーショーン・デービスみたいなやらかしが起きるから)この試合も今をときめくヤファイが勝つのだろうとしかおもっていませんでした。

しかし結果は最終回のダウン含めてフランシスコ・ロドリゲスJrのユナニマス完勝。
アップセットを起こしました。

フランシスコ・ロドリゲスJrといえば、高山勝成に勝ってミニマム級統一、その後は階級を上げるも井岡や中谷に王者の道を阻まれていた男でした。そういえばいたなぁ。不倒の男、ものすごく粘り強い。

そんなロドリゲスは中谷戦後4戦3勝1NCで掴んだのがガラル・ヤファイとのWBC暫定王座戦でした。

対するガラル・ヤファイは東京五輪で金メダルのアマチュアエリートからプロで無敗のまま暫定王座を獲得、獲得したサニー・エドワーズ戦は予想以上の圧勝で、バムより簡単にエドワーズを下したことから、彼の時代がやってきたのかなとおもいましたが

よくある、落とし穴が待っていました。

ガラル・ヤファイが金メダルのアマチュアエリートならばフランシスコ・ロドリゲスJrはいかにもプロな雑草でしぶとくタフな選手です。手数でも、耐久力でも、左右自在な変則攻撃でもヤファイを上回り、アップセットを起こしてしまいました。ほとんどのラウンドを上回っていたので、ラッキー勝利ではなく実力です。

ガラル・ヤファイは兄もトップアマチュア出身の元世界王者だし、金メダルだし、で過剰評価していたかもしれません。アマチュアがながくもう32歳でプロのベテラン、フランシスコ・ロドリゲスJrと同じ歳、ここまでタフで執拗にやられると、経験と熟練の差を露呈することになりました。

おもえば、兄のカリ・ヤファイも、無敗で王者になった頃はえらく強く見えましたが、弱点は結構あり、堕ちるのも早かったです。

勝利したフランシスコ・ロドリゲスJrは2冠王者の寺地戦をアピールしていましたが、寺地は次戦が最後のフライ級を公言しています。

フランシスコ・ロドリゲスJrは矢吹や阿久井や高見(Lフライで王者になれば)あたりが引き受けることになるかもしれません。

井岡、中谷も手を焼いたフランシスコ・ロドリゲスJr

これぞプロ中のプロ、乗り越えなければ世界王者にはなれない壁といえそうです。

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