8月24日、名古屋の武田テバオーシャンアリーナ。CBCで放送予定。
木村翔に勝って3階級目の王座を獲得、田口に対して初防衛を果たした田中の2度目の防衛戦は指名挑戦者が相手です。本格派として残る田中には海外に羽ばたいて欲しいのだが、またしても地元名古屋での試合となった。
木村戦も田口戦も激闘で自身も深いダメージを感じさせた田中だが、その田中に肉薄した木村翔は階級下のカルロス・カニサレスに完敗。田中の実力がギリギリなのではなく、相手の土俵で打ち合う姿勢が悪いのだと信じたいが、激闘ばかりの現状では身体的なダメージも心配だ。
https://www.youtube.com/watch?v=BiuPLfWMULI
対するジョナサン・ゴンザレスはプエルトリコのサウスポーの技巧派で
22勝13KO2敗1分
とそれほど飛びぬけて優秀な戦績のプロスペクトとはいえないが、アマではかなり優秀なファイターだった。
2008年から2010年までプエルトリコのナショナル王者
2008年世界ユース選手権金メダル
2010年全米選手権銅メダル
2010年中米カリブ選手権金メダル
世界選手権優勝で五輪代表だったマックウィリアム・アローヨには3戦2勝
となっている。
プロでは2013年にジョバンニ・セグラ(この頃は強かった)にKO負け。
2016年にジョバート・アルバレスというフィリピン人にKO負けしている。
(エストラーダと判定までやってるフィリピン人)
想像するに、プロ向きではないトップアマチュアという印象。
パワー、耐久力に難ありだがスキルは折り紙付きということか。
157センチとかなり小さいので、フィジカル面で苦労している。
イバン・カルデロンのようなタイプかもしれない。
いずれにしてもWBOの本部が送る本命、アンヘル・アコスタの敵討ちだろう。
相手の下地はかなりしっかりしているので、並の日本人王者であればかなり厳しい防衛戦といえるが、4階級制覇、最終的には5階級制覇も目指すと言われる田中、井上尚弥に近づきたいとも言っていた田中はこんな小さな相手には負けられない。
激闘の接戦続きではあるが確かなるスピードと技巧を持つ田中としては、はっきりと自分のスタイル、強みを確立したい試合といえる。
場合によってはロマチェンコを意識したような横の動きなどいらない、向いてないかもしれない。田中は世界に誇る本格派だとおもっているので、打って打たれぬスタイルに修正して欲しい。相性やコンディションもあったのだろうが、モイセス・フェンテス戦が一番良かった。
日本人との激闘、接戦が続いた田中は今回、スピード差、打たせずに打つをテーマにしているという。それはいいとおもうが、ジョナサン・ゴンザレス自身が小柄でスリックな選手だとおもうので戦術を誤らないで欲しい。こういうタイプはパワーと圧力で潰すのが定石じゃないかな。
でも、ムザラネや超無名王者のダラキアンも屈強です。
チャーリー・エドワーズの鼻息も荒い。
田中こそフライ級で一番、統一王者になって欲しいんだけど・・・