頑張れガーナの誇り/リチャード・コミーVSテオフィモ・ロペスVSワシル・ロマチェンコ

圧倒的な強さをみせつけたロマチェンコ、ファンの希望はマイキーを筆頭にゲルボンタ・デービスやテオフィモ・ロペスだがそう簡単にはいかない。ロマチェンコ自身は統一を公言しマイキーかIBF王者のコミーを切望している。煽るテオフィモ・ロペスに対しては「お前がベルトを持っているならOKさ」
まずはベルトを優先、テオフィモ・ロペスはリチャード・コミーとの試合を優先するのではないだろうか、それが大人の、ビジネスの事情・・・ロマチェンコでもテオフィモ・ロペスでもかなり受難の道だが、王者に逃げ場はない。頑張れガーナのリチャード・コミー。

ライト級プロスペクトのテオフィモ・ロペス(12勝)は大きな計画を抱いている。4月20日にニューヨーク、マジソンスクエアガーデンで、テレンス・クロフォードVSアミール・カーンの前座でエディス・タトリ(31勝2敗)と対戦予定だ。

彼はプロでまだ12戦とキャリアが浅いが近い将来の世界タイトルマッチを望んでいる。タトリ戦に勝利すれば次戦、7月、今夏には世界戦を望んでいる。

ロペス
「7月に世界戦をする計画があります。タトリとの試合は10回戦の予定だったが12回戦に変わった。IBFのタイトルエリミネーターになるかもしれない。だから上手くいけば王者のリチャード・コミーに挑戦できるんだ。」

コミーとロペスは、2月2日にセルゲイ・コバレフVSエレイダー・アルバレスの前座でそれぞれ競演した。コミーはイサ・チャニエフを2回KOし王座を、ロペスはディエゴ・マグダレノを7回でストップした。

ロペスはコミーはたいした武器がないとあまり感銘を受けなかった。

ロペス
「コミーは俺の試合の前に戦った。相手は13勝6KOだかで実力の割にランクが高すぎだった。それがコミーをよくみせたんだ。コミーとの試合が実現するといいな。」

しかしながらロペスはリチャード・コミーが良い王者であることは認めている。ただ対戦したら自分の方がレベルが上であることを証明したいだけだ。

ロペス
「コミーは世界王者だし偉大なファイターさ。マイキーだってロマチェンコだって理由があるから世界王者なんだ。けれどテオフィモ・ロペスと戦えば、その肩書がなくなるのさ。」

ライト級頂上決戦として複雑なのは最も切望される、マイキー・ガルシアの動向が不明な点。ウェルター級からライト級に落とせる、落としてまでロマチェンコとやるのだろうか?いずれにしてもマイキーがいまさら、テオフィモ・ロペスあたりからやり直すとはおもえない。

リチャード・コミーはいきなりのロマチェンコとの対戦を右拳の怪我を理由に回避、統一戦は辞さないが、一戦防衛戦を挟みたいのが本音のよう。テオフィモ・ロペスは人気、期待値が高く、次世代のスターとして大きなお金が動きそうだが、ベルトは持っていない。

このような事情と、人気選手を抱えるボブ・アラムの打算で

リチャード・コミーVSテオフィモ・ロペス⇒ロペスの王座奪取
ワシル・ロマチェンコVSルーク・キャンベル⇒ロマチェンコの防衛

年末にロマチェンコVSロペス

というシナリオが予想される。

それでも、勝てる見込みの少ないロマチェンコではなく、キャンベルはマイキーが空けると想定し、WBC王座決定戦を望んでいる。ベルトを量産し認定料が欲しいWBAはランセス・バルテレミーVSロバート・イースターで正規王座戦をセットした。(ロマチェンコは毎度のスーパー王者扱い)

ライト級も、ファンの期待通りにはなかなか進まない、プロモーター都合の試合が優先されていきそうな気配だ。いずれにしても、受難なのはリチャード・コミー、テオフィモ・ロペスかワシル・ロマチェンコの2択しかなさそうだ。(怪我明けに楽な防衛戦を挟むかどうかだけ)

しかしコミーは体格よくパワーもあり、ロバート・イースターとほぼ五分の試合を演じた実力者だ。敗戦を糧にさらに進化、成長している。テオフィモ・ロペスがいかに威勢がいいからといって尻込みする必要はない。米国期待のプロスペクトをぶっ潰すだけの能力はあるはずだ。

だからコミー、頑張って・・・

予想するとなると未知数はあるが、テオフィモになっちゃうけど、まだわかんない点はあるし・・・
世界といっても全てトップランクの手の内なのだ。

それよりこのダンスマンが先しかみてないテオフィモ・ロペスに勝ってしまってもいいんだけどね。ホーガンがムンギアを苦しめたように、米国系ばかりが強いわけじゃないことを証明して欲しい。

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その他世界ランカーにとっても受難なライト級なのでした。
中谷とか吉野とかにチャンスは来るのだろうか?
何かの隙間だけのような・・・

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