WBA世界Sフェザー級王座統一戦
内山高志(ワタナベ)VS 同級7位・三浦隆司(横浜光)
WBA世界Sバンタム級タイトルマッチ 12回戦
李冽理(横浜光)VS 同級6位・下田昭文(帝拳)
日本Sフェザー級王座決定戦 10回戦
同級6位 ・福原力也(ワタナベ)VS 同級2位・岡田誠一(大橋)
http://box-p4p.com/tube/boxing-videos/takashi-uchiyama
http://box-p4p.com/tube/boxing-videos/retsuri-lee
今月の注目試合。世界戦なのに日本人ばかりなのはいかにも鎖国な寂しい状況ですが国内に限ればかなり興味深い試合ばかり。
誰がどんな結果残しても世界にアピールはできない試合だがここを突破したものが世界の本場に絡むのを切に望む。
内山高志VS三浦隆司
この試合は充実の王者が圧倒的有利だろう。世界戦を含む全ての試合で内山はほとんどポイントすら失わずここまで来ている。
特に最近の充実度は素晴らしく、丁寧かつ決定打を併せ持つそのボクシングで説得力抜群の結果を残してきている。
三浦はホルへ・ソリス棄権の代役だが十分危険な相手だ。国内では元王者小堀との試合で負けただけで全勝、小堀戦もかなり接戦だった。
左の強打が特徴的でKOはほとんどそのパンチ、左を打ちたいがためボクシングが単調、雑になる面が目立つが防衛戦では相手よりパワー差が目立ち日本王者としては抜けた存在に見えた。
帝拳の矢代からタイトル奪った実力は本物だ。ちなみに矢代は確か内山の後輩で当時は矢代の方がセンスあるなぁと思ってました。
内山の世界戦の相手は今までやや大柄でスローな選手が多かったから三浦は不気味な相手におもえる。
過去挑戦者で最強ではないだろうか。
内山の破壊的でいて意外や慎重な試合運びはひょっとしたら打たれ弱いの裏返しかもとおもえる部分もあり、今までほとんどピンチがないのでピンチへの対処で未知数なところもある。
三浦の強打が炸裂すれば番狂わせもありうるだろう。
そうはいっても非の打ちどころがないパフォーマンスをみせる内山優位は動かない。8-2で内山だろうか。
李冽理VS下田昭文
国内に限ってみればすごい好カードだ。
識者の多くが下田の才能を高く評価しているが自分が観戦した限りではあまりいいパフォーマンスを見たことはない。
日本人ばなれした運動神経、タイミングのよさが特徴だろうが噛み合わない相手だとバタバタした試合となり煮え切らない試合となることが多かった。
ザブ・ジュダー的というかもったいないようなそれが実力というべきか、そろそろその評判通りの才能をみせて欲しい。
帝拳が送り出すんだから能力、勝機は高いのだろうがどうなるか。
一方の李、プーンサワットを下した事実が大きすぎる。試合内容もラッキーではなくクリーンヒットで相手を凌駕し、プレッシャーはかけられてはいても巧みなディフェンスと有効な反撃は見事だった。
ガードが高いわけでも一発強打があるわけでもなさそうだが冷静でシャープでスキルフル、あの勝利で大きく飛躍するかもしれない。
センスのよさが目立つ下田のボクシングは元気な前半が強い。ダウンも前半取るが後半グダグダとなる印象が強い。
前半を李が抑えれば李の勝利が濃厚な気がする。
プーンサワット戦は相手がブルドーザーのようだったので計算ずくのバックギア全快だったがまた違ったスタイルが見れるかもしれない。
福原力也VS岡田誠一
前回痛烈なKO負けした福原なので三浦と互角に打ち合った岡田有利な印象があるが
被弾上等で打ち合う岡田と打たせず打ちたい福原、両者パンチがあるので岡田がかつてのように強引すぎると福原のKO勝利もあるとおもう。