年末に日本で小粒な世界戦は多々あれど、マニア心を揺さぶるのは世界のSフェザーだ。
内山のリベンジがどうこういうより、世界戦線が熱いからだ。
いよいよ、その幕が切って落とされる。
WBOスーパーフェザー級タイトルマッチ
ワシル・ロマチェンコVSニコラス・ウォータ-ス
6勝1敗のロマチェンコと26勝無敗のウォータースだが事前予想はロマチェンコ有利。
しかし不気味なのがウォータ-スの底が知れぬところだ。
アマチュアの絶対的な実績を前にするとロマチェンコ有利は動かないが、ウォータースもここまで底を見せていない。
ドネア戦の2ラウンドでは効いて足元揺れたがその後は体力、パワーでさしたるダメージもなく盤石の勝利。
本格的なフェザーのミゲル・マリアガ戦ではやや苦戦も勝敗までは揺るぎなく、内容で勝っていたソーサは王者となりスミス相手に盤石防衛してみせた。
まだ、ダメージも底もみせてなく、ガードも固いだけに一発当てればとの期待もかかる。
パンチの軌道も距離もやや独特なのも不気味。
ミラクルな動きをするロマチェンコ、フェザーではパワーレスが目立っていたが、ロッキー・マルチネス戦で評価を不動のものにした。
しかしまだあの一戦だけなのだ。ウォータースでもマルチネスを派手に倒して勝っていたのではないか?
また元のロマチェンコ、ポイントは余裕だがパワーレスで倒す気配のない人に戻ってしまう可能性は大だ。
ウォータースがどれだけ倒しにくるかですね。
野性的ともいわれるウォータースですが、そんなに強引でもなくガードが固いのが特徴でもある。
7-3でロマチェンコだが果たして?
IBFスーパーフェザー級タイトルマッチ
ホセ・ペドラサVSゲルボンタ・デービス
口だけじゃなく本当に決まった。やはりペドラサは金と名誉がかかれば誰とでもやる王者だ。
デービスはメイウェザーの秘蔵っ子でスキルもパワーも今のところ申し分ないが小柄だ。
アマではペドラサの方が格上だったろう。
防衛戦ではやや苦戦している無敗王者ペドラサの真骨頂がみれるか?
6-4でペドラサと考える。
日本人が陥落し、本格王者が活発化しているSフェザー級
やはり日本人が王者になると手ごろで日本に呼べる相手限定となるので世界の動きやレベルは停滞してしまうのだ。
しかしまだ元王者、挑戦資格は持ちあわせているはずだが・・・
三浦隆司VS
サリドとの大一番が消えて、ミゲル・ローマンとの試合は今のところ白紙、スケジュールが空になっている。
たぶん怪我は言い訳で、映像を見てサリドが三浦はハイリスク、ローリターンと逃げたんじゃないかとおもう。
勝ち負けは別として三浦とやれば相当な痛みを伴うのは必至だ。
この男のタフネスはすさまじいが、体重も薬関係もなんだか怪しいねん。
かなりの準備期間が必要なブラックな選手と言えるかもしれない。
そうなると三浦はコンディションはよくとも今年はかませ相手の初回KO勝ちひとつしか試合をしていず試合枯れだ。
これじゃぁバルガス戦からの成長、進化は何も判断できませぬ。
内山高志VSジェスリル・コラレス
何度も書きますがこれは特例で本来ダイレクト・リマッチは禁止。
コラレスがあまりに無名で、しかも恐らく勝利の歓喜に遊びすぎ調整不足か、高い金ふっかけたかで
対戦相手が決まらなかったのだ。これは彼が王者になった時から予想されたことだった。
日本人の争奪戦、ターゲットになりやすい王者であろう。コラレスにしても名をあげぬ限りそれが限界だろう。
正式に決まり、雑誌も立ち読みレッツゴーしてみたが、コラレスサイドの情報がほとんどなかった。
浮かれパーティー三昧で調整不足との報はあったが話半分にしていた方がよさそうだ。
いずれにせよ、フルで練習してガンガン鍛えているとはおもえず、この試合に向けて急ピッチで調整しているだけだとおもう。
コンディションよければ手ごわい選手なのは間違いないが、体重やメディカルチェックを厳重にしよう。
なんか少しだけ嫌な予感がする。ちゃんと体重作れるか、ちゃんと来日するのか、試合は実現するのか?
あらゆる意味で謎の多い王者だ。
そんな感じでやはりSフェザー戦線、トップ王者と日本の元王者では状況がかなり違う。
ソーサに逆転負けしたフォーチュナなどは無敗ホープと2戦して王者以上のサバイバルをこなしている。
前戦はダウンもする苦闘だった。そういう意味では彼の方がずっと逞しい。
ロマチェンコやペドラサ、彼らと絡む挑戦者たち
そんなレベルに加わってこそ、本当の世界王者だといえる。
自分は12月3日、尾川VS内藤に行きます。
緑のリッキー帽子かぶって応援します。
チケットあるよ、皆さんも是非といいたいところですが完売だそうです。