長谷川の標的としてチェックしていた無敗の新王者ジョナサン・ロメロ、初防衛戦でコケテしまいました。
勝ったのはスペインのキコ・マルチネス。
知ってます、何度か注目試合に出てました。小さいけどハードパンチなファイターです。
29勝21KO4敗
とにかくガンガン攻めてパンチが強い。昔いたザ男、マヤル・モンシュプールを彷彿とさせるファイターです。
勝つならKOかダウンを奪う、判定はあまり考えられない、負けるならスピードや技術差でポイントアウトされる、そんな印象の選手です。
印象深い勝利はバーナード・ダンを初回KOで粉砕した試合、これは策がはまったというべき速攻劇でしょう。
西岡と戦ったレンドール・ムンローには2回判定で際どく敗れています。
ムンローがテクニシャンというほどでもないとおもいますがタフで倒し切れなかった、総合力でややムンローに分があったという感じでしょうか。
その他、元王者のタカラニ・ヌドゥルブに判定負け
最近だとホープの無敗カール・フランプトンにはじめてKO負けの記録があります。
戦績だけみるとスティーブ・モリターも下したフランプトン、タイミングと相手次第で即王者になれる実力者でしょう。
ぶっちゃけ、歴戦の猛者ではありますが、マルチネスを脅かす、あるいは実力が上のランカーはたくさんいるでしょう。
試合はマルチネスの唯一の戦法、猪突猛進アタックをロメロが捌ききれなかった。終始ロープを背負う形になり有効打を食ってフラフラ
この相手に負けるならこのパターンというお手本のような内容でした。
陣営もわかっていたとはおもうがマルチネスの実力、執念が予想以上だったのでしょうか。
さて、先日無傷で軽く試合を終えた長谷川、どこを目指すのでしょうか?
無謀なチャレンジなら相手のいないリコンドー
無難なところならなぜか暫定王者となったネオマール・セルメニョかこのマルチネス
入り込めればサンタクルス、テラザスの勝者
になるのでしょう。
個人的にはもう一度王者という立場になって大暴れして欲しいので
マルチネス
セルメニョ
が現実的なのかなとおもいます。
モンティエルに勝ったテラザスが生き残れば長谷川をチョイスしてくれるかもしれませんが・・・
もしマルチネスに挑戦となれば、相手のスタイルははっきりとしていますので対策はとりやすいとおもいます。
打ち合い好きな長谷川ですがスピード、距離、タイミングでこの強打者のアタックに対抗
間違っても無茶な打ち合いにつきあったりロープを背負うことのないように戦いたいところです。
ま、打ち合っても勘のよさで長谷川に分があるとおもいますが、一発食えば効いちゃいます。
はずれのない、見てて楽しいファイトをするマルチネスですが念願の王者となってどんな進路を歩むのでしょうか?
WBAの悪癖のせいでなぜか暫定王座についたネオマール・セルメニョ、本来ミハレスに勝利、モレノにも際どい勝負した技巧派ですが、ピークは過ぎている印象です。
本気仕上げならまだいけるのかもしれませんが、この人は再起ロードのモンティエルにKOされ、引退したサーシャに完封されてましたからこの位置にいるのが信じられません。
なぜ長谷川がまず手堅く王座をとって欲しいのかといえば
まだ強くなる、まだ己を知らない
そういう魅力を感じるからであります。
集大成の試合はまだ先、もうちょっと長く長谷川のボクシング見続けたいからです。
内山や山中と違った魅力で世界を驚かすボクシングができるのが長谷川です。
世界のボクシングマニアから「やっぱり長谷川すげぇ」と再評価される日が待ち遠しいです。
映像はカール・フランプトン戦
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=U37CuL94MlM[/youtube]