またまたリング誌の表紙を飾った記念に。私はこの記事のドラゴンスレイヤーという例えの方が好きよ。
井上尚弥に関する海外記事を拾うと、強すぎる、印象的すぎる故のアラ探し、過去のドネアに対する期待とロマンのようなものが続きましたが、絶賛する記事もありました。こちらの方が正直で素直な意見なのではないだろうか?個人的にも、未だ20戦に満たないキャリア故の未知数はあれど、井上尚弥に対する課題、文句は何一つありません。パーフェクトです。
[st-card id=71299 ] [st-card id=71404 ]6フィート7インチ(201センチ)の男(ブレアジール)は(ワイルダーの)ワンパンチでリングを魚のように飛び跳ねた。しかしそれはこの日2番目に優れたボクシングの決定的瞬間だった。
日本の井上尚弥が無敗の王者エマニュエル・ロドリゲスを電撃的に3度倒してノックアウトした時、彼はパウンドフォーパウンドリストの頂点に向かって加速しただけでなく、ヘビー級のワンパンチKOすら乗り越えるほどのインパクトを残した。
このキッズ(井上)は素晴らしい。彼に関する世間の口コミも強力だ。
それは10年ほど前にジェネラルサントスシティを襲った巨大地震、マニー・パッキャオの再来すら彷彿させた。26歳の井上尚弥はプロになって以来まだ一度も消化不良の試合を起こしていない。19勝12KOの無敗の王者すら楽に一掃してしまった彼は、あと数年は無敵、あるいは階級を上げても問題ないようにおもわれる。
ノニト・ドネアに悪気はないが、3ラウンド、9分でも生き残ればましだろう。
ルイス・ネリやエマニュエル・ナバレッテが井上の対戦候補としてもっともらしい名前かもしれないが、そんな彼らでさえもモンスター、井上尚弥に対しては大きなアンダードッグとなるだろう。
5フィート5インチ(165センチ)の井上をフェザー級で議論するのはまだばかげた話かもしれないが、ハードコアなファンの話題の主流になっており、4階級制覇を保証する試合が実現可能かもしれない。PBCの主力、レオ・サンタクルスはフェザー級の主役で171センチの細身だ。ゲイリー・ラッセルはより井上に近い身長で、アスリートレベルでもより拮抗した競争力がある。
もしサンタクルスとラッセルが互いに切望している統一戦を組めないのであれば、WBSSを終えて2020年に米国で注目されるドラゴンスレイヤーのごとき井上尚弥が無視できない存在になっていくだろう。
スーパーヒーローによって生み出される興行の熱狂を考えると、ハイエンドモンスター、井上尚弥の市場価値は明らかに熱い。
破壊的なファイターの例をなぞらえるのであればパッキャオと同じくらい井上尚弥は魅力的だ。
熱狂し議論するのは自由だが、まだ気が早い、目の前の相手、試合を一つづつクリアしていくべきであり、階級を上げるにしても単なる減量苦の軽減以外に、体力や耐久力などの数値を上げる身体作りを追求していくべきで、あくまでベストパフォーマンスが発揮できる階級を最優先すべきだ。
メディアはその性質上経済効果を狙って煽りに煽りまくるが、タイソンの凋落も周囲の悪の誘惑や環境がそうさせた、有名人の栄枯盛衰はいつだってそういう側面があるので、こんな記事を紹介しつつ私の個人的見解はいつだって
清く、正しく、美しい今のままの井上尚弥でいい。
タレントに連れまわされて飯おごってもらわなくていい。
いい時に近寄ってくる人間は信用するな。