![拳が物語る/ポール・バトラーの見解](https://box-p4p.com/wp-content/uploads/2018/10/DcdWd45W0AAVAHX.jpg)
あれこれ妄想しても、一瞬のミス、一発の被弾で終わる。過去の試合を見比べて分析、予想するのは楽しいが、戦ったものにしかわからない印象というのもまた興味深い。
ゾラニ・テテ、エマニュエル・ロドリゲス、両者と拳を交えた元IBFバンタム級王者のバトラーは語る。
ポール・バトラー
「エマニュエル・ロドリゲスはスペシャルなファイターでした。想像してたよりはるかに強かった。映像でみた時はリスクを冒してガードが開く瞬間があったのでそこにカウンターの左フックを合わせる戦略でした。しかし実際は全くその隙がなかった。リスクを冒さない、隙をみせないんだ。
特にジャブが素晴らしく、今までに味わったことのないものでした。大きな選手ならわかるが、ロドリゲスは自分と同じサイズなのに想像を絶するジャブの名手でした。
ライアン・バーネットと比較しても、ロドリゲスの方が強いとおもう。互いにいい選手だが、ロドリゲスの方が全てにおいてレベルが高い。
それでも、WBSSは井上が最も有力な優勝候補だろう。ただし井上を脅かす、驚かせることができる選手はロドリゲスになるだろう。
テテとロドリゲス?チェスのようなジャブの打ち合いになるだろう。ロドリゲスのジャブの方が明らかに上だが、テテのサウスポースタイルと距離は非常にやりにくい。
井上の優勝を阻むものがいるとしたらそれは間違いなくロドリゲスだろう。」
河野を全ての局面で上回り、ミスを犯さず勝ち上がり、この大会のメンツをみても真っ先に手をあげたというモロニーの自信、決意、準備にも期待したいが、ロドリゲスの才能、決意も相当なものだろう。
[st-card id=39880 ]WBSSのPVをみると、接近戦での緻密な攻防の確認を行っているような繊細精微なトレーニングをロドリゲス陣営は繰り返しているようでした。本人の言葉を聞いても、トーナメントを勝ち抜くために、慎重でミスをしない、井上尚弥の派手な勝ち上がりとは別の、緻密な戦い方をするような気がします。
ロドリゲスVSモロニー
どうかこの試合で両者の特徴や弱点がみえるといいですね。
両者に注目ですが、元王者で、当日は体重オーバーで臨んでも完敗したバトラーの言葉の重みも考慮して見届けたいとおもいます。
https://www.youtube.com/watch?v=rh2jZJgiX3o