遠いチャンス/タイソン・フューリーとバハディール・ジャロロフ

明日はタイソン・フューリーVSフランシス・ガヌーがあります。ガヌーという選手がボクサーではないのでタイトルマッチではないとおもいますが、ボクシングのヘビー級の主役は今はタイソン・フューリーです。

でかくてブヨブヨしてるのに、速くてテクニシャン、過去にこういうヘビー級はいなかったので彼が最強なんじゃないかという声も聞かれますが、個人的にはあまり好きなタイプのヘビー級ではありません。ノックアウトのダイナミズムに欠けているからでしょうか。オット・ワーリン戦とか危うかった気がします。

フューリーに継ぐヘビー級のトップは今でもデオンティ・ワイルダーとアンソニー・ジョシュアなんだろうか?(ウシクは除く)

Sフライ級のエストラーダとロマゴンにも言えますが、ずっと同じ顔触れでやっているとマンネリになってしまいます。ワイルダーもジョシュアも個人的にはスーパーエクセレントだとはおもいません。すさまじい体格と強打者ですが欠点もはっきりとあります。

中国の張が新しい風を吹き込みましたが、高齢なのであまり多くは望めないだろう。

ヘビー級はプロスペクトがたくさんいてもなかなかトップ戦線に入れてもらえません。
国籍がかなり影響します。

バハディール・ジャロロフ

この2メートル超えのウズベキスタンの男29歳はアマで金ばかり、プロでも全勝全KOで、先日行われたアジア選手権でもたぶん金を獲ったとおもいます。プロに行ったのにアマでも全部持っていくなんてずるい、ちょっと話にならないと言われていますが、プロではまだ前座で世界戦の声は聞かれません。

今でこそ常勝ですが長いアマ歴の中で苦労を重ね、かつては

ジョー・ジョイスやイワン・ディッコに負けたりしながら今の地位を築いた選手です。
イワン・ディッコもプロでは無敗のまま、チャンスを掴めずにいます。

年齢的にもタイミング的にも今が最盛期なのではないでしょうか?

しかし、フューリーやワイルダーやジョシュアはこんな無名で金にならず、ヤバそうな連中は相手にしない。

たぶんジャロロフよりも、ジャロロフに負けたリカルド・トーレスJrの方が早くチャンスを掴みそうです。アメリカ人だから。

彼がフューリーやワイルダーやジョシュア、ウシクに絡むことはあるのだろうか

何が言いたいのかわからなくなってきましたが、ヘビー級はモヤモヤします。
誰も知らない、バハディール・ジャロロフが最強なんじゃないか?モーゼス・イタウマみたいな新人がいきなり通用するんじゃないか

みたいな幻想、妄想があるからです。

ヘビー級だけに一発で決まるし。

彼らには巨万の夢と可能性がありますが、そのチャンスをものにするまでは、フューリーやワイルダーやジョシュアなどのトップと雲泥の差があり過ぎます。

せめて公平なチャンスを・・・

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