マニア垂涎の試合が決まりました。
WBAスーパーウェルター級の王座決定戦として、ブライアン・カスターニョVSミシェル・ソロの再戦とアナウンスされていましたが、カスターニョが離脱、WBAはカスターニョと引き分けたエリスランディ・ララを指定していたはずですが、ララには他に試合予定がありました。クルバノフを知らないなんてプロの記者として失格だ。代わりに私を雇えといいたい。
WBAスーパーウェルター級暫定王者のフランスのミシェル・ソロは、正規王者のブライアン・カスターニョとの再戦を予定していた。しかしカスターニョが再戦を辞退し王座を返上した。
彼らは2017年7月に対戦しカスターニョが2-1のスプリット判定で勝利したが、どちらの勝利ともいえる接戦だった。
カスターニョの返上を受け、ソロ(33勝22KO2敗)は23歳のロシア人、マゴメド・クルバノフ(17勝11KO)を相手に王座決定戦に挑む。
私は(記者)クルバノフの名前を聞いたことがなかった。
そこでソロのトレーナーであるアベル・サンチェスに聞いてみることにした。サンチェス
「なぜ私にクルバノフについて聞くんですか?」記者
「IBFがクルバノフを3位にランキングしているからですが、私は彼について何も知らないからです。」サンチェス
「わかったよ、カスターニョはもう2度とソロと戦いたくなかったようで返上してしまった。クルバノフはIBFが与えてくれた選択肢の一つだったんだ。」31歳のソロは7月20日にWBAスーパーウェルター級正規王座をかけてフランスのマルセイユでマゴメド・クルバノフと対戦する。
記者
「このロシア人をどうおもわれますか?」サンチェス
「無敗の若者だ。ソロは2012年、まだキャリアが未熟な時にザウルベック・バイサングロフに負けている。これはその試合の再現さ、でもソロはあれからキャリアを重ね強くなった。今こそ彼の時間だ。ソロは誰が相手でも間違いなくタイトルを獲得するよ。ソロがアメリカのスーパーウェルター級と戦っていくための通過点に過ぎないよ。」
どうしても裏街道になってしまい、ボクシング好きでもミシェル・ソロやブライアン・カスターニョの事はあまり知らないとおもいますが、カスターニョはエリスランディ・ララとも引き分けたので、その実力は今のスーパーウェルター級の米国中心のトップシーンとなんら変わらない事が証明されている。敗北のあるトニー・ハリソンやジュリアン・ウィリアムスよりも上かもしれない、そんなスーパーな男がカスターニョでありミシェル・ソロです。
他の情報によると
ブライアン・カスターニョが逃げた、王座を返上したとありますが、どうやらこの試合もドーピング検査を巡る問題で試合を入札したソロ側のフランスのプロモーターがVADAへの検査費用を渋っているのが原因らしい。検査しなければ戦いたくないというのがカスターニョの真意だ。正しい事を主張しているカスターニョが返上、あるいは剥奪されるなんて不幸だが、落札した方(金のある側のフランス)が正義なのだろう。
そこでおなじみのエリスランディ・ララかとおもっていたら、マゴメド・クルバノフである。
クルバノフを知らないなどボクシング記者失格だ。
https://www.youtube.com/watch?v=JAzTTVjqoLU
[st-card id=11163 ] [st-card id=58699 ] [st-card id=7716 ]当サイトでは数年前から注目していたロシアのプロスペクトである。
熊アニキと呼ばせていただいたが、正しいニックネームは「ブラックライオン」この風貌でまだ23歳なのだ。
あれから時間が経ち、日本の渡辺アキノリとも戦った。(8回TKO)
雑魚狩りをしていた頃はとにかく熊のように強く、反応もよく、怖いマフィア(ではなくボクサー)だなと感心したがレベルがあがってくると判定が増えてきた。身長177センチとあるがどうもこの若きアニキはもっと小さいっぽい。
一体どんなアマチュアだったのか調べてみると、昔ユース世界選手権かなにかで金メダルの実績があったがバンタム級だった。その時のフェザー級の金メダリストがオスカー・バルデスだから、バルデスより軽かったわけだ。
なので、そんなマフィアな熊アニキも、大きく、スリックで一流の技術と経験を持つミシェル・ソロの前では無名のアンダードッグだろう。今までロシアばかりで戦ってきた。世界では無名なままだ。
しかしこの試合、この組み合わせは
米国やメキシコばかりなウェルター、スーパーウェルター級において、その風穴をあけるべく崇高で無名の実力者同士の対戦であり、個人的に私が心待ちにしてきたような人選だ。裏街道同士ではなく彼らがアメリカ人やメキシコ人に挑む日が待ち遠しい。
これから両者をじっくり予習、復習してみるが、キャリア豊富で天才気質なソロが少し上か。しかしソロを攻略しないとその先、上もないという点で、未だ23歳の熊アニキ、クルバノフを応援したいとおもう。
このあたりの階級でヨーロッパ系黒人やロシア人が王者になる事は展開が面白くなりそうです。
この試合は7月20日、パッキャオVSサーマンやネリーVSパヤノと同日の早朝とおもわれます。