
意図したわけじゃないが、最近すっかりアンダードッグ、挑戦者の視点で記事を書くのが定番となってしまった。年末、やっぱり日本のTV局の都合もあって、無理やりねじ込んだカードともいえそうだが、相手を予習しておく。
ヨアン・ボワイヨ(フランス)
41勝26KO4敗
https://www.youtube.com/watch?v=pcIOplrGx3o
ランクの上から順番に声をかけ、この選手だけ受けてくれたということか。恐らく井上のプロ生活全てでもこんなにこなせない試合数だ。
母国フランス、セルビア、クロアチア、スロバキア、ハンガリー、ブラジル、アルゼンチン、そして前戦はモロッコとジャーニーマンにもほどがある。
そして全て無名選手相手である。
きっと井上と試合をするというよりは、日本に行けて、おまけに世界タイトルマッチだという事で受けた旅人ではないだろうか?
とてもユニークなキャリアの持ち主だが、実力を正しく査定できるような代物ではない。相手が誰だか不明なのだから。
映像を見る限りは、背も高く、ガードがアゴに固定されており、動きも悪くない。弱いとは言えないレベルであるようには感じる。
実力査定が極めて難しい謎のボクサーではあるが、つい最近アメリカのアップライジングプロモーションというところと契約したそうなので、それが交渉の決め手であったのかもしれない。
現在32連勝中のフランスのバンタム級だそうだ。
しかしとにかく今はまだ謎だらけ。
フランス人でもまっとうな道のエリートならば、ブライム・アスロウムやトニー・ヨカのようなアイドルになれるはずだが、そうではなさそうなので、裏街道系の人なのだろう。
ヒルベルト・ペドロサ(パナマ)
18勝8KO3敗2分
パナマだが、サパタやモレノのような柔軟なタイプではなく、ましてやディランのようなパンチャーでもない。153センチとかなり小さく、好戦的だが、色々と世界未満の選手にしかみえない。田口とやったロベルト・バレラにストップ負けをしているが、前半は飛ばし気味でいいパンチも当てていた。後半失速した。ボクシングがまだ青い。
日本の王者もよく知らないが、この相手は世界王者にさせてはいけないレベルにみえる。
2人ともタイトルマッチが決まったことでランキングが底上げされている。直前までもっと下位であった。
プロスペクトとはいえないかなぁ・・・
選手の過去も背景もまるで知らないので、簡単な予習だけになりました。対戦相手としては安パイで全然世界タイトルマッチのレベルであるとはおもえないが、ボワイヨという選手の旅人ぶりに嫉妬してしまった。
ボクシングをしながら世界中を回る
いいなぁ、生まれ変わったらそういう人生を送ってみたいよ。