おおみそかにWBA・WBCつまり日本人のSフェザー級王者が共演しましたが年明けにIBFの王者が交代しました。
アルジェニス・メンデスは内山が下したファン・カルロス・サルガドと2度対戦し初戦はダウン奪いほぼ勝ちかけたが時間きれで勝ち逃げを許し、再戦では壮絶ノックアウトで下しました。
その後、カナダの強豪と引き分け防衛をはさみ2度目の防衛戦でした。
サルガド戦がかなりのインパクトでパンチが強いところをみせていたので、結構強い王者かなとおもっていました。
統一戦をアピールしていたし、このメンデス、結構アマチュアでならしていたようでアテネオリンピックドミニカ代表選手(バンタム級)です。
リコンドー(負け)
ヨニーペレス(勝ち)
ファンマ(負け)
なんかと対戦歴があるんですね。
しかし、2度目の防衛戦で壮絶に散りました。統一戦御破算・・・
一躍王者となった、ランセス・バルテレミ、過去記事でも紹介しましたがちょっとヤバイかも・・・。
キューバ亡命選手で五輪金メダリスト ヤン・バルデルミの弟だそうです。
ヤン・バルデルミはゾウ・シミンなんかに勝ってアテネで金を獲得しましたが、ライトフライ級。
プロではバンタムでキューバトップアマとしては珍しく成功しなかった人です。年齢、非力さが災いとなったか?
そんな素質を受け継ぐ弟のランセスですが、兄貴より大きく、180センチ、リーチ185センチ、この試合を見る限りパンチ強い。
ごたぶんにもれずキューバではジュニア王者で200戦のアマ実績があるそうです。
どっちかというと早めの亡命でアマを見切りプロにかけた選手かな。
試合内容は衝撃的です。
距離はロングもショートも苦にしない感じ。
アップライトな構えからガードも高く、ジャブも的確。
ショートになるとボディが巧い。連打、上下の打ち分けも的確です。
決してラッキーパンチではないし、これだけコンパクトなパンチでこの効かせっぷりはすごい。
パンチがかなり強そうです。
王者であるかのような落ち着いた戦いぶり、チャンスでの仕留め方、パワー、体格、ロングもショートもガードも・・・
この試合を見る限りは100点です。文句ない圧勝。
最後のパンチがゴング後でメンデスは抗議して再戦求めてるようですが、力量差をかなり感じます。
この試合を見る限りではかなり強いスーパー王者誕生です。
マイキー・ガルシアに負けぬインパクトでした。
こんな試合がおおみそかに日本のお茶の間で流れたら
「ボクシングやべぇ、怖ぇ、本物すげぇ、内山とか三浦ってすごいのかも・・・」
ってなったでしょうね。
Sフェザー級、誰が一番なのでしょうね。王者同士が交わるなら面白い階級になってきました。
バスケス先生など面白い王者もいますが今のライト級よりレベルが高いのではないでしょうか。
少なくともランセス・バルテレミ、体格もパワーもSフェザーには見えません。
もうひとつメンデスと引き分けたウスマニ戦がありました。
こっちの方が全貌がわかりますね。
同じ人に一瞬見えませんでした。
ザッと見ただけで、スーパー強いとはおもえませんが、やりにくいな相当。