世界へ飛翔/井岡一翔のスーパーフライ級

映画のようなジョニー・タピアの記事を書いていて、ふと気になった一行
「1980年に新設されたジュニアバンタム級の歴史でベストを選ぶとしたら、タイの伝説カオサイ・ギャラクシーかジョニー・タピアだけだ。」
SuperFlyより活況を呈してきた階級だが、シーサケットやエストラーダを入れてもまだ新米王者であり、ジェルウィン・アンカハスもこれからだ。時代を創る、歴史になるような王者はこの中にいるのかな。井岡一翔の上限もここだろう。そしてドニー・ニエテス、その年齢でベルト返上しちゃって相手はおるんかい?ロマゴンは終わったのかい?

ファン・フランシスコ・エストラーダ

Juan Francisco Estrada
39勝26KO3敗

WBC王者。2階級王者でトップに長く君臨しているがまだ29歳なのだ。
もうファン・マヌエル・マルケスの弟かといえるほどの万能感と完成度だが、宿敵のシーサケットに勝てたのは相手がサウスポーを捨てて戦ったからともおもわれ、スーパーフライ級では小さくパワーも脅威ではない気がする。それでもリングIQ、経験、技巧と全てが整った完成された名王者。KO負けはまずしないだろう。

カリッド・ヤファイ

Khalid Yafai
25勝15KO

WBA王者。30歳。相手を選ぶ王者で驚異的な選手を避けている。衰えたロマン・ゴンザレスの名前を奪うくらいしか興味がなさそうだ。それでもトップアマでならしたテクニックは達者でポイント負けしないだけの技量はみせる。恐らく極度に打たれ脆い。

https://www.youtube.com/watch?v=RqkntIft_Q0

ジェルウィン・アンカハス

Jerwin Ancajas
31勝21KO1敗2分

https://www.youtube.com/watch?v=_IYYuSo5Whc

IBF王者。パリクテも強いがフィリピンで実績ナンバーワンはこのサウスポーだろう。フィジカルが強く左右どちらのパンチも強力。勤勉で正直に強いファイトをする。小細工ができるタイプではない。

ロマン・ゴンザレス

Roman Gonzalez
47勝39KO2敗

かつてのP4Pナンバーワン、絶対的な元4階級王者。4階級目のスーパーフライが壁となり、キャリア初敗北、返り討ちもされた。しかしモイセス・フェンテスをボコボコにして再起、やはり並の実力者ではない。懸念は32歳という年齢と小さな体格と蓄積されたダメージ、燃え尽き症候群。もうピークは過ぎたが、まだどの王者よりも強いかもしれない。フライ級ではエストラーダにも勝っている。

https://www.youtube.com/watch?v=FMoJFYMaipg

ドニー・ニエテス

Donnie Nietes
42勝23KO1敗5分

本来であれば井岡ではなくこのニエテスがWBO王者である。井岡に勝って返上し、残りのキャリアでビッグマッチを目指す37歳の4階級王者。井岡と同じでどこにも欠点がないような美しいテクニシャンでキャリアも豊富だが、年齢と体格、時間に限界がある。無冠の今誰が相手をしてくれるのか。

シーサケット・ソー・ルンビサイ

Srisaket Sor Rungvisai
47勝41KO5敗

32歳。P4PトップのロマゴンをKOしエストラーダの壁も超えたが再戦でなぜか右で戦い判定負け。サウスポーで強い重戦車。階級屈指のパワーとタフネスで今でも人気、需要はあるが本人がどういう状況かによる。まだハングリーならどの王者にとっても一番の脅威だろう。

アンドリュー・モロニー

Andrew Moloney
20勝13KO

王座に一番近いカリッド・ヤファイをターゲットにしているオーストラリアのプロスペクト。双子の兄弟のジェイソンと同じく王者になるには少し足りない気がするが、トップランクと契約し何がなんでも王者になるだろう。井岡との絡みは恐らくない。

フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア

Francisco Rodriguez Jr
31勝22KO4敗1分

かつて日本の高山とも戦ったメキシコのミニマム上がりの選手だが、メキシカンらしくしぶとく逞しく連勝を続けている。簡単には負けないしタフでしぶとい。

ペドロ・ゲバラ

Pedro Guevara
34勝20KO3敗1分

日本人とも多く戦ったおなじみの選手。八重樫に勝ち、拳四朗、木村に負けたが勝ちでもおかしくない内容だった。体格もよくスーパーフライが適正とおもわれる実力者だが、勝ち味が遅く地味

江藤光喜

Koki Eto
24勝19KO4敗1分

井岡のWBO王座のエリミネーターで無敗プロスペクトのシントロンにアップセット勝ちしたようにみえて頭突きだったのでNCになった。スローでみると頭突きでありパンチは当たっていなかった。それで平然と勝ち名乗りを受けちゃっていいの?本人はわかっていたはずだ。KOしないと勝てない総合力。

ビンセント・レグラン

Vincent Legrand
30勝17KO

フライ~あたりにも顔を出すフランスの無敗選手。
アンドリュー・セルビー戦などの話もあったが流れた。
身長174センチもありずっと無敗をキープしている。

ミシェル・バンケス

Michelle Banquez
18勝13KO1敗

ベネズエラの28歳のランカー

Jakkrawut Majoogoen

26勝14KO1敗

タイ人。読めない。負けが比嘉大吾だけというのは立派。比嘉が立派。

ホセ・ソト

Jose Soto
12勝4KO

簡単な名前のコロンビアン。21歳

アレクサンドル・マリン

Alexandru Marin
18勝11KO

米国拠点のルーマニア人で、新勢力としてはモロニーと同程度に要チェック。
しかしルイス・コンセプションに96-94くらいだから怖い選手ではないだろう。

ホセリート・ベラスケス・アルタミラーノ

Joselito Velazquez
9勝8KO

リオ五輪代表のメキシカンで2回戦で金メダリストに敗れた。
井上が昔負けたヨスベニー・ベイティアやリオ銅メダルのヨアニス・アーギラゴスに勝っている。
メキシコが誇るトッププロスペクトだろうが、BOXRECにある
身長163センチ、リーチ147センチというのはマジですか?

https://www.youtube.com/watch?v=0sM6Uy-0kBI

ジェイド・ボルネア

14勝10KO
Jade Bornea

田中恒成にも勝っているフィリピンのトップアマ。

ここでようやく同じような事やってたと今気づいた。
ここまで書いたからボツにするのはやめよう。

アフマダリエフ戦

[st-card id=74496 ]

井岡の評価がさらに上がったのではないか?
誰とやってもあのテクニック、防御があれば通用する。

石田や八重樫、目立たぬランカーは省きました。すみません。

私は

フランシスコ・エストラーダ
シーサケット・ソールンビサイ
井岡一翔
ドニー・ニエテス
ジェルウィン・アンカハス

ケビン・ジェイク・カタラハ
ジェイド・ボルネア
ホセリート・ベラスケス・アルタミラーノ
アンドリュー・モロニー

この辺だな。

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コメント一覧
  1. ようやくロマゴンが一歩引いたような形ですが・・・。
    いつまでもエストラとシーサケが、WBCを占めてるのはオカシイですよ。
    「エストラ対ニエテス対戦合意」なんて情報もありましたが、フェイクか実現か・・・?

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    • でもビーモンとやりますね。
      ニエテス戦は名誉はかかるがベルトとお金はかからない試合になりますね。

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  2. シーサケット 、、、

    そろそろ  ヤバイ気が、します。

    タイ人は、 いっつも こうなんですよね 。

    王者になって  人気が 出ると、

    もう   やる気が  なくなる 。

    ウィラや ポンサクのような真面目人間は、 レアです 。。

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  3. 江藤の場合は流石に故意では無いと思うがレフェリーがちゃんと見てジャッジしとけば倒れた相手もあんなに急に立ち上がらずに済んだと思います。

    さすがにあんなにヨロヨロ動いてたら止められますし、仮に海外の選手が同じことしたらバカ正直に報告しますかね!?一戦一戦で全てが決まってしまうようなシビアな世界でましてやレフェリーに勝利宣言されてアドレナリンドバドバ出てる状態で!?選手にそういった判断させない為にレフェリーはちゃんとみてジャッジしないといけないと思いました個人的には

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    • ロマゴンはスーパーフライ級では難しいでしょう。相打ちでのボリュームで打ち勝ってきたタイプは、階級の壁が高い。フライ級で八重樫選手を9Rでkoしましたが、それ以上でもそれ以下でもない実力。スーパーフライ級では再びチャンピオンになれても、圧倒的に勝ち続けることはもうないでしょう。これまでよく頑張ってボクシング界を盛り上げてくれました、感謝。

      スーパーフライ級は本当に実力が拮抗していて面白いですが、アンカハスはイマイチ活発でないですし、パリクテも含めて誰が誰に勝ってもおかしくない状況にみえます。

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      • あ!?書くとこ間違えて匿名さんに返信したかたちになってますが、ミスです。、

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  4. まぁ、パリクテは大きなパンチャーだったが、王者ではないし王者になれなかった男であり決定戦。一応3階級の王者である井岡とは見てきた風景が違う。これはアップセットではなく試合前のオッズも井岡有利だった。これからが楽しみになった。

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  5. 井岡は、見事にアップ・セットが出来ましたね。ミニマム級の頃のガラスの少年が、実に男の顔になり、漢になりましたね。私もロドリゲスのスタイルは井岡に似ていて、井上チャンピオンにこういう試合をしたかっただろうなと思ってました。でも、今回はクリンチの無い良い試合でした。井岡チャンピオンがクリンチで逃げていたらパリクテのラビットパンチで効かされたかも知れませんから!私は元々、井岡チャンピオンは日本人の歴代世界王者のなかでもテクニックでは、トップクラスの逸材と思ってましたから正直に嬉しいです。

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  6. ミニマム時代、本人が「身体的に優れたものは何もない」とインタビューで語ってましたが、やっぱり階級に適応するのに数戦分の調整期間が必要なタイプなんでしょうね。
    というか、階級アップ後すぐに通用する井上尚弥やパッキャオら海外強豪が異常なだけで、これが普通なんでしょうけど。
    前2試合は若干ふっくらした身体になっていたので少し心配でしたが、きっちり仕上げてくるあたりさすがです。

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  7. 実はシーサケット選手はずっと右構えの選手だったんですよね、世界戦だけサウスポーという・・もしかしたら従来のスタイルに戻しただけかも知れないですね。

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  8. 無冠の選手の中ではアンドリュー・モロニーが期待できそうです。
    ヤファイ戦が実現するのであれば、競った試合になりそうで興味ありです。

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  9. 管理人さんのロドリゲスさんに井岡さんは似てるに共感していたので
    井上さん以外にボロボロにやられるところが想像できませんでした。
    センスや体格やパンチがある雑な選手より
    コンパクトで緻密な選手のほうが強い気がします。

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  10. 全盛期は勿論、その衰化したロマゴン選手にすら、井岡選手は負ける可能性も充分あると思いますけど。
    世界チャンピオンベルトもない今のロマゴン選手は、井岡選手にとっては、リスクの方が高いかもしれません。

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  11. とりあえず、シーサケット選手とエストラーダ選手は、お互い1勝1敗なので、今度こそお互い万全の状態で、シーサケット選手は最初から得意なスイッチ型のサウスポースタイルで、エストラーダ選手と白黒つけて欲しいです。

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  12. 統一戦は早く実現するかもしれませんね。現在のSフライのチャンピオンの中では正直、井岡が一番狙われやすいでしょう。やはり一発の怖さがないのでね。今更ロマゴンとやったところで、評価は上がらない気がします。もうロマゴンは完全に劣化してますから

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    • 更に柔道で例えるなら、切れる立ち技で鮮やかに一本勝ちを決める井上、理詰めの寝技で締め上げて降参させる井岡ですね。

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  13. シーサケット選手は、再戦のエストラーダ戦は作戦ミスではなく、恐らく怪我をしていたのを隠していた気がします。
    しかし、判定では劣勢だったので、痛みがあ、るのを無理をして、左利きに戻したのでは?と思います。
    そうでなければ、2・3Rの時点で前回と比べて左利きの方が、エストラーダ選手にパンチが当たるのに、わざわざ右利きで中盤以降も戦い続けるメリットは、シーサケット陣営にはないはずです。
    大橋会長みたいに、怪我やコンディションを理由に、シーサケット陣営はしたくなかとなかったのでは?ないかと思います。

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  14. やはりロマゴンと井岡の試合が一番見たいですね。ロマゴンはシーサケットに負けてるだけでその手数と勢いはスーパーフライでも適用できると思うしラッシュならパクリテ以上、これをどうやって井岡がさばくかまたかわしてカウンターがうてるか?もし井岡がロマゴンをKOできたら井上選手以上に世界に名があがりますね。

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  15. パリクテ戦は文句なしの素晴らしい勝利ですが
    試合を通してみると、やはりパワー不足に感じました
    エストラダ、シーサケあたりだと明確に押し負けるでしょう

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