スウェーデンの血/アンソニー・イーギットの未来

WBSSの初戦で敗れた選手の中で光るものがあったのは彼、スウェーデンのアンソニー・イーギットだ。イバン”ビースト”バランチェクを闘牛士のごとく華麗に捌いてはいたものの、コツコツと傷つき、試合を続けることが出来なくなってしまった。しかしあのストップは間違いではない。

先日行われた、同じくスウェーデンのバドゥ・ジャックの試合は大流血となった。やはりああいう場合は選手の健康を第一にストップすべきだ。

WBSSの大事な試合を目の傷によりストップされたスウェーデンのアンソニー・イーギットはそれまでプロで負けたことがなかった。

イバン”ビースト”バランチェクは早い回でイーギットの左目を傷つけ、回が経過するごとに悪化していったが、7ラウンドにレフリーが試合をストップするまで、イーギットは戦い続けました。

イバン・バランチェクが勝者となり、IBFスーパーライト級王者に輝くと共に、WBSSの準決勝に駒を進めたが、イーギットの勇敢なパフォーマンスは世界中のファンの間で支持され、彼の株を上げることになった。

先週の土曜日、スウェーデンのバドゥ・ジャックはマーカス・ブラウンとWBCシルバー王座をかけて戦い、額をカットし大流血し、ポイントでも劣勢を強いられていたが、レフリーは最後まで試合を続けさせた。

イーギット
「バドゥは勇敢な王者であることを示した。トップレベルの試合では最善を尽くしても勝ったり、負けることもある。バドゥはひどくカットしたのに決してあきらめずに戦った。そのハートが素晴らしい。

バドゥの戦いに私はインスピレーションとモチベーションを得ました。私もバドゥと同じです。決してあきらめない。それは王者にとって大事な特性です。あれだけの気持ちがあれば、バドゥはすぐにトップに返り咲くでしょう。」

WBSSの経験をどのように振り返りますか?

イーギット
「素晴らしい経験でした。自分のスキル、意欲、能力を世界中に披露できる、これこそ全てです。これこそが全てのボクサーにとっての夢であり、自分がその舞台に立てたことを嬉しくおもいます。」

イバン・バランチェクVSジョシュ・テイラーをどのように考えますか?

イーギット
「私は両者と戦っている。テイラーとはアマチュアの時に戦い、それから彼は大きく成長しているとおもうけど変わらぬ部分もある。

バランチェクは前進力のあるファイターだから、テイラーはバランチェクにビッグパンチを打たせるスペースを作ってはならない。しかしテイラーはとてもスマートでカウンターセンスがあるから、リーチを生かして試合を組み立て、ボディでバランチェクを仕留めるんじゃないかな、テイラーが勝つとおもうよ。」

プログレイスVSレリについてはどうですか?

イーギット
「プログレイスはオールラウンドなファイターだ。強力だ。この男に勝つとなるとレリはかなり賢く戦わなければならない。プログレイスの判定勝利でしょう。」

自身のカムバックプランはどうですか?

イーギット
「リングに戻って勝利にも戻る。俺の道を切り開いて新たなタイトルマッチを掴みたい。こう考えているんだ、チャンピオンは敗北を克服してまたベルトを取り戻すと。世界の舞台でまた会えるでしょう。」

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https://www.youtube.com/watch?v=1e3nwPWan-k

アンソニー・イーギット、参加メンバーの中では最下位人気でしたが、大変な目の傷にも関わらず勇敢に、スキルフルに”ビースト”バランチェク”に立ち向かっていきました。

気持ちも言葉もやはりナイスガイでした。

しかし、極端にひどいバッティングがあったようにも見えなかったものの、バランチェクが無傷なのに、イーギットだけどんどん悪化していったのが、運でもあり両者のフィジカル、パワー差でもあったような気もします。

準決勝の予想は世間と同じです。

バランチェクとキリル・レリ、たしかに不利でしょう。
しかしこの両者も狂気じみた試合を演じてきました。
人気者エリートが苦手な私はこの両者を応援します。

そしてイーギットの復活、活躍にも期待します。
バドゥ・ジャックの折れない心、試合後のコメントも素晴らしかったです。
スウェーデンにはナイスガイが多い。
(スウェーデン映画や小説も良作が多い。)

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