大田区体育館で正式決定のようです。大橋ジムは上手く交渉したなぁ。正直言えば、エディ・ハーンの選手が日本に来るのはなかなか大変なはずで、ファイトマネーがなかなか魅力的。かつ、本命はライアン・バーネットであり、恐らくマクドネルは干され加減からしてもやや捨て駒か。
何よりもマクドネル自身が相手を恐れず、勇気があるからこの試合が決まったのだろう。
スピードとパワーの絶対差で、井上が断然有利だが、気になるデータとすれば、マクドネルが身長178センチあるのに対し、井上は164センチほど。マクドネルは目立たないが2008年以来無敗。もう10年無敗である。
それでも、アントニオ・ニエベスもなんとかボワイヨも結構大き目でバンタム級の選手でもあったので何の問題もない。
マクドネルのボクシングは映像で復習しないとよく思い出せないほどだが、先日双子の弟、ギャビン・マクドネルが、カリ・ヤファイの弟で無敗のガマル・ヤファイに勝った試合をみて、兄の姿と被る部分があった。スピードもパワーも平凡だが、攻防共に堅実でよくまとまったスタイルであり、精神力も強い。突き抜けたものもなければ欠点も少ない。兄も同様、だから亀3を2度退け、しぶとく王座を張っているのだろう。
この試合に興奮するものはないが、第二王座といえどもベルトを獲得すればその後の方向性が決めやすくなる。
井上自身はこの階級で具志堅の13度の記録を抜きたいと言っているので、バンタム級にできる限りとどまる方針のようだ。Sフライの熱き輪でも、Sバンタムの苛烈な世界でもなく、バンタム級でやっていく・・・
それはつまり、バーネットやテテやエマニュエル・ロドリゲスが現時点で最強のライバルであり、それらを凌駕して統一王者になる事が井上尚弥というボクサーの最終目的地、終着点になるのかもしれない。ほとぼりが冷めた頃のルイス・ネリがラスボスで日本では特別な試合となる?
状況は変わるだろうが、今のところこのようなイメージを抱いた。
ラスベガスがいいなぁ、やっぱり、日本の井上尚弥なんだろうか・・・うーん・・・