やや村田に辛口な世界のニュースから昨日の試合のレポートをお届けします。
WBAミドル級王者の村田諒太は横浜アリーナで6位の挑戦者エマヌエーレ・ブランダムラを8ラウンドKOで破り初防衛に成功しました。
まるで猫とネズミの試合でした。
村田はイタリア人を追いかけまわす事に大半を費やし、距離を詰めてパワーパンチを当てようとした。相手をコーナーに押し付け、パンチを出すと、イタリア人は必死にガードし逃れた。しかし8ラウンドで村田は遂に右フックのクリーンヒットを奪い、イタリア人の防御を突破した。村田は6か月前にハッサン・エンダムにリベンジしベルトを奪いました。その再戦ではボブ・アラムが出席していましたので村田にはビッグマッチが用意されている予感がしましたが、次戦でブランダムラが発表された時、関係者の眉は吊り上がりました。ブランダムラはエリートレベルではなく、世界タイトルをした事もありません。過去最強の相手はビリー・ジョー・ソーンダースにKO負けですが、当時のソーンダースは現在に比べはるかに劣っていました。
それ以来ブランダムラはイタリアの小さな規模の試合しかしていないので、昨晩アップセットを起こす可能性は極めて低かった。
村田にとって今後の戦略はどのようなものなのでしょうか?
井上尚弥のようなP4Pを期待させる日本を代表するボクサーと主張するのは難しいだろうが、市場性の面では日本最大のスターである。ミドル級のベストと戦っていくのではなく、村田の経営陣とプロモーションは、牛の乳を搾るようにお金を絞り出す道を選んだようだ。大きなテレビ局、ゴールデンタイム、大きなスポンサー、多数の視聴者、インパクトあるノックアウト・・・
誰もが幸せです。昨晩の試合のために来日したボブ・アラムは試合前、村田の次戦は、同じトップランクに所属するエスキバ・ファルカン(直近4試合の相手は勝率7割にも満たない)を予定し、そこで村田が勝てば55000人収容の東京ドームでゴロフキンと戦う可能性について言及しました。
その試合が起こる頃はゴロフキンの引退が近いので、ゴロフキンにとっては日本の裕福な給料日となり、魅力的な選択肢といえます。
もし、私の記事が、今のミドル級のエリートクラスと戦う能力が村田には欠けているという印象を与えたとすればそれは誤解です。しかし、私を含め、多くの識者が、ゴロフキン、ソーンダース、カネロ、ジェイコブスのような選手と村田を比較するのは論外だと感じていることは事実です。ですが、最も重要なのは、村田がまだ彼らと同等のレベルで誰とも戦っていないので、どう評価していいかわからない事です。
村田が市場を操作し、大金を手にする事で、庶民は彼を信用するでしょう。しかし、結果的に彼はこの時代のエリートボクサーとして評価されることは期待できません。その栄誉のために、村田は対戦者選びにおいて勇敢さを示す必要があります。
私は彼が強敵と向き合うことを心から願っています。
大きなテレビ局、ゴールデンタイム、大きなスポンサー、多数の視聴者、インパクトあるノックアウト・・・
誰もが幸せです。
私は幸せじゃありません。
この記者と同感です。
絶対負ける、弱いとはおもってません。伝わりにくい強さを秘めています。
世界王者にふさわしい相手と試合をして欲しいだけです。