いよいよ今週末に迫った禁断の?スーパーミドル級タイトルマッチ。昨日のドッグボーが体格差に苦しんだように、本来そうあるべき階級に挑むカネロだが果たして・・・試合が迫ったきたので再アップです。
予定調和は楽しくない。カネロには元の鞘に収まっていただかなくてはならない。ベルトを複数持ったまま、遁走はよくない。
12月15日、ロッキー・フィールディングはマジソンスクエアガーデンでカネロ・アルバレスの挑戦を受ける。フィールディングにとってマジソン・スクエアガーデンのような大きな会場は初めての事ではない。WBAスーパーミドル級王者、ロッキー・フィールディングは王者だが、大きくて重い、アンダードッグとなる。
フィールディングと彼のガールフレンドは、数年前にマジソンスクエアガーデンを観光で訪れ、夜はバスケットボールの試合を楽しんだ。世界ボクシングのメッカであるここでいつか戦うことを望み、それが実現した。
フィールディング
「はじめて負けて(カラム・スミスにKO負け)気分が消沈していた頃だった。昼にここを訪れ、夜バスケを観戦した。いつかこの舞台で戦いたい。3年後、その夢は叶った。ボクシング界最大の名前とここで戦う。メインイベントで。それは私の王座です。」カネロは3階級制覇を狙っている。
フィールディングは12月15日に自身がスターになる事を誓う。フィールディング
「カネロはチケット完売のスーパースター、エリートボクサーだ。私だって何かをせねばならない。カネロはやったんだ。私は王者であり。彼のレベルまで到達したい。そして、彼に勝てると信じている。体格の優位性をそれほど重視しません。カネロはエリート、パウンドフォーパウンド、ボクシング界のスター、キャリアも豊富です。心身ともに拷問のようなセッションになるでしょう。しかしそれこそが私のモチベーションです。
ここでカネロを倒した翌朝、私はスーパースターになっている。ニューヨークの王様、ボクシング界のニューフェイスは私です。」
フィールディングはカネロのようなタフなボクサーと戦った経験がない。7月にタイロン・ツォイゲを破りWBAの王座を獲得した試合で、はじめて英国を出て戦った。ドイツのオッフェンブルグとマジソンスクエアガーデンが同じになる事はない。相手は世界最高峰のボクサーだ。
フィールディングは自分自身を確立する素晴らしいこのチャンスに感動している。
フィールディング
「この素晴らしいチャンスを大いに楽しむつもりだ。12月15日、様々な雑音をかき消して、カネロとリングに入る。9歳の頃からやってきたボクシングの集大成だ。」
フィールディングをよく知っている人は少ないとおもうので、紹介してみました。
https://www.youtube.com/watch?v=4-fxd_1ZMeA
身長185センチ、31歳、戦績は27勝15KO1敗。
ジュニアで国内アマタイトルがあるようですが、詳細不明でトップアマではなかったっぽい。WBSSスーパーミドル級で優勝する、カラム・スミスにわずか初回でKOされていますが、当時は無敗ホープ同士の決戦で、注目度も高く、早い結末とはいえ、フィールディングもいい抵抗をみせていました。
ドイツで王者のタイロン・ツォイゲに番狂わせで勝利し王者となり、これが初防衛戦です。
https://www.youtube.com/watch?v=mveMEAZyjno
身長185センチとありますが、カラム・スミスより少し小さい程度で大柄、大きい選手特有でそんなにスピード、回転力はありませんが、結構好戦的に手を出し、上下にパンチを打ってきます。一発のパワーというより連打型で、ショートのアッパーやボディが巧い、大柄だけど接近戦に強い。
スーパーミドル級では小柄だったタイロン・ツォイゲは、明らかにフィールディングの体格と前に出る強さに負けているので、似たような体格のカネロにも同じ戦い方でいいだろう。カネロの速い連打に対しどこまで圧力かけて手を出せるか。ツォイゲとカネロでパワー差はないだろうが、カネロの方がディフェンス、回転力はずっと上だ。
ここでもやはりカネロの謎のフィジカルが謎として残ることになりそうだが・・・
GGGが出来なかった、ボディ、圧をかけ続け、これをねじ込み続けたい。
ヒルベルト・ラミレスやデビッド・ベナビデスなどは決して相手にしないだろうカネロがターゲットとして選んだ美味しい王者のはずのフィールディングが、人生をかけた怪物ファイトで番狂わせ、返り討ちをしてくれる事を願う。
判定で勝てる相手、舞台ではない。望みはかなり低いが、カネロにスーパーミドルは大きすぎたという言い訳を言わしめてくれ。
なお、ロッキーはリングネームであり、本名はマイケル・フィールディングさんでした。