灯滅せんとして光を増す/ギジェルモ・リコンドー最後の冒険

日本にファンの多い?ギジェルモ・リコンドー。結構コメントが伸びたのは意外。あのロマチェンコ戦はなんだったのか、再起したフリオ・セハ戦のスタイルは?再びタッグを組んだトレーナー、ロニー・シールズのインタビューをお届けします。

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あなたは今リコンドーのトレーナーをしていますね?

シールズ
「はい。かつて一緒にトレーニングしていて別れました。しばらくしてまた一緒にやりたいと言ってきました。その時はしばらく考えたいと答えました。数か月後にまた連絡があり、一緒にやることにした。私のもとで2試合しました。」

リコンドーのようなファイターに精神的な落ち込みはありますか?ボクシングに情熱を注ぎ続けるために取り組むべきことはありますか?ずっとボクシング漬けの人生だとおもうのですが

シールズ
「そうですね、時には気にかける必要があります。リコンドーはボクシングに人生を捧げてきた男です。彼がやってきた事、知っていることの全てです。でも彼はまだボクシングを学んでおり、もっと学びたいと願っています。ファイターが学習をやめたり、興味を失うことは終わりを意味します。幸い彼はまだ向上心に満ち溢れています。」

リコンドーのプロキャリアのハイライトは究極のアマチュア対決であるロマチェンコ戦でした。あの試合で精神的に落ち込んだのではないですか?

シールズ
「それは私にはわからないけど、リコンドーは予測不可能な未知の世界の試合をしてしまったんだ。バンタム級の身体でスーパーフェザー級の服を着て戦った。しかも30代半ばで。彼はそんな体重で戦ったことなど一度もなかった。なぜ戦ったのか、人々の期待と高い報酬のためです。2度とこんなに注目され、いい報酬を得ることはないだろうから。でも結局、ロマチェンコは大きすぎました。」

リコンドーの最新の試合は意外な接近戦の打ち合いでした。彼はもっとアウトボックスできるテクニシャンです。手を抜いたのでしょうか?あるいはファンを喜ばせるためにそうしたのでしょうか?

シールズ
「昔みたいに動き過ぎず、ジャブに頼らず少しの動きでコンパクトに戦うトレーニングをしてきました。彼は、より小さな動きでジャブに頼らず接近戦もできるのです。」

リコンドーはスーパーバンタム級で今後もやっていくのでしょうか?

シールズ
「そうだね、それが一番彼に適した階級だ。バンタム級だって簡単に作れるんだ。でもそこには彼をエキサイトさせるファイターがいない。」

軽量級で38歳はかなり高齢です。年齢、今後の彼のスケジュールについてどうお考えですか?

シールズ
「リコンドーは節制できる男でいつもグッドシェイプだからそんなに焦りはないよ。食生活もトレーニングもコンディションもバッチリだ。その規律と献身をキープし続ける限り、これからも長く戦い続けることができるとおもう。ジムの若い連中はリコンドーのスピードやコンディションにみな驚いているよ。」

次の予定は?タイトルマッチでしょうか?

シールズ
「そうだね、リコンドーは準備できている。レイ・バルガスと日本人の勝者、WBCスーパーバンタム級のタイトル、これが我々の願いだ。」

2度目のトレーナーについて少し考えたいとシールズが言ったのにはリコンドーに対する難しさがあるのだろうか。イスマエル・サラス、ペドロ・ディアス、キューバのトレーナーでさえ長くは続いていない。

リコンドーの凄さは個人的には未だにアマチュアが強烈で、大きなグローブでヘッドギアをつけていてもかなりの倒し屋だった。日本の辻本和正も歯が立たなかった。

https://www.youtube.com/watch?v=-VYh6vmEWTw

プロでは負けが許されぬ立場なので仕方がない面もあるとわりきっているが、そのボクシングはイマイチ一貫性がないような気がする。

例えば圧倒していてもよくポカのようなダウンを喫したり
天笠戦も圧勝だけどどんなファイトがしたいのか不明瞭だったり
ドネア戦は素晴らしかったけどいつもこういう風ではなかったり
ロマチェンコに対してももっと違う戦い方が出来るんじゃないのと感じてしまったり

そしてフリオ・セハ戦

極端すぎるのだ。

フットワーク、ボディワーク、ディフェンス、距離感を大事にしつつ攻撃的に、インとアウトの融合、セハを倒した一瞬の間、タイミング・・・

それら彼の持つミラクルなスキルが上手く融合できれば、40歳近くともきっと最後に花を咲かす、グレートな王者、人々に認められる人気王者になれるだろう。

ロニー・シールズ、レイ・バルガスと日本人と言ってるのが気になった。
名前くらい覚えておくれ。日本人の方が伝わりやすいのだろうが・・・

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コメント一覧
    • 管理人さんは1ボクシングファンに過ぎませんが、シールズ氏はプロのトレーナーですからね。自分の選手の次戦の相手かもしれない選手を、インタビューで"日本人"呼びは違和感が生じるのも当然だと思いますよ。ブログで書くのとは訳が違います。
      それに、和毅選手と当時ランク10位以下で無名に近かったブランダムラを一緒にするのも無理があるかと。

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  1. やっぱりアメリカでも試合するバルガスはある程度有名だけど「日本人(二度ほどしか米で試合してないし)」はそれほど知られていないからでしょう。ティオフィモロペスとやったタトゥリも名前よりフィンランド人って感じじゃないでしょうかね。

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  2. フェザーのサンタクルスやフランプトンはラッセルを無視し続けているし、リゴンドーがフェザーに上げても試合が組まれるとは思えない。
    バンタムはwbss組の試合が終わるまで待たないといけないし、ネリだって試合を組むとは限らない。
    そうなるとsバンタムで王座を取るのがリゴンドーにとっては一番手っ取り早い。
    王座持ってても避けられるのに、持ってないリゴンドーがまともに稼げる試合なんてできないですから。

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  3. 自分は井上の次にリゴンドーが好きです。井上とあたるまで誰にも負けないでもはいたい。

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  4. シールズ
    「そうだね、それが一番彼に適した階級だ。バンタム級だって簡単に作れるんだ。でもそこには彼をエキサイトさせるファイターがいない。」

    井上尚弥
    「ダッフンダッ」

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  5. リゴはただでさえスペイン語しか話せないうえに饒舌でもなく、いつも代理の誰かが代わってテキトーに話すから、いまいち本人が何をしたいのかが伝わらない。

    途中から右手一本で戦ったロマ戦は直後に本人がケガだと言ってたのに、代理人が話すと相手が大き過ぎたに変わっていたし。

    セハ戦の戦い方は釣りでしょう。少なくとも自分はあれを続けてほしくはない

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  6. その気になればバンタム級も作れるのか…亡命に一発で成功しててピークを保ったまま、最初からバンタム級で戦ってたら4団体軽く統一してそう。

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  7. ドネアよりも年上で、あの筋肉だとバンタムに落とすのは厳しいかな。まあ、スーパーバンタムで余生は終わるでしょう。井上が上げるまで持つかな。

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  8. 勝ってるのにリマッチ要求したドネアがバンタムで人気者フランプトン、サンタクルスがフェザーなんだがバルガスと亀田③ならエキサイトするのか?
    ぶっちゃけ限界感じて尚弥とかラッセルらP4Pレベルとはやりたくないんじゃないの?
    あれがセハじゃなくてナバレッテだったらどうなったことかな。

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  9. まあ、確かにバンタム級ではリゴンドー選手をエキサイトさせる選手はいないですね。

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  10. >そうだね、それが一番彼に適した階級だ。
    >バンタム級だって簡単に作れるんだ。
    >でもそこには彼をエキサイトさせるファイターがいない。

    うーむ?(´・ω・`)

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