階級別 フライ

かくも長き王者の理由(わけ)/モルティ・ムザラネVS黒田雅之

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似た立場といえた船井龍一は王者アンカハスの総合力に敵いませんでしたが、13日の黒田はどうだろう。記事を読むと気力も充実し最高のタイミングなんだなという気にさせられますが、王者には王者の物語があるのだ。そしてなぜ王者なのかという理由も・・・

5月13日、日本のベテラン黒田雅之が東京後楽園ホールでIBFフライ級王者のモルティ・ムザラネに挑む。

両者は近年事情は異なるものの忍耐強くなっている。2度目の世界挑戦を目指し日本タイトルから出直しを図ってきた黒田に対しムザラネは昔のタイトルを取り戻すため辛抱し長いブランクを費やした。

黒田
「試合がとても楽しみです。このチャンスを6年間待っていました。昨年11月にタイで世界ランカーのエータワンと試合予定でしたが、怪我でキャンセルされました。なので昨年7月以来の試合になります。後楽園ホールは勝手知ったる慣れた会場なのでやりやすく頼もしいです。

ムザラネの試合は何度かみましたがもうみません。ブロックによるディフェンスが固くコンビネーションが上手い。基本に忠実でトリッキーな部分は何もない。難解なスタイルではありません。この試合のために秘策を用意することもありません。基本的なスキルを磨くのみです。距離を守ること、打ったらすぐに動くこと。」

2013年、ファン・カルロス・レベコ相手の世界初挑戦時に比べ、黒田は大幅に改善されたと感じている。

黒田
「当時は世界を争う精神レベルではありませんでした。時間をかけて自分の弱さを克服しました。それが今の自分の強みです。ラウンド事にポイントを積み重ね、試合全体を客観的にみることができるようになりました。メンタルは6年前と全く違います。後半に集中力を失うこともありません。」

レベコに負けた後、黒田は3勝3敗1分と迷走した。その中には村中優に10回ノックアウト負けも含まれる。しかし黒田はメンタルタフネスを鍛え、一度は負けた粉川拓也にリベンジし日本タイトルを奪回した。

黒田は今でもファミリーマートで朝6時から9時まで週5、6でアルバイトしている。世界王者になってもこの仕事を続けると言う。

黒田
「僕が良い時も悪い時もみんなが励まし支えてくれたことを決して忘れません。チャンピオンのアルバイトとして戻ってくることができる事を楽しみにしています。それが僕なりの恩返しです。」

仕事を終えると近所のジムに行き練習を始める日々・・・

黒田
「井上尚弥と150ラウンドスパーリングしました。(一度もダウンはしていない)木村翔、拳四朗など世界レベルのボクサーともスパーリングをしてきました。ムザラネに勝つと確信しています。5月13日はモンスター井上尚弥と戦うつもりでトレーニングしています。

12ラウンド、メンタルもフィジカルも100%のコンディションで臨みます。基礎技術を高めて教科書通りシンプルだけど高いレベルでムザラネに対抗します。世界レベルのファイターはみな基礎レベルが相手より常に高い、そう信じているのです。」

新田会長
「何年ものトレーニングセッションの成果を発揮し夢を実現します。実際、黒田はここ最近益々良くなっています。彼のキャリアのベストパフォーマンスを期待しています。がっつり向き合ったいい試合になるとおもいます。シーソーゲームになるかもしれませんが、黒田がムザラネの固いガードを破る時が来ると確信しています。挑戦者である黒田が先手で攻め主導権を握る必要があります。かつてと違い予想外の事態や最悪の状況を迎えても黒田は柔軟に戦うことができます。彼の優しくて素直な性格をいつも心配していましたがもう大丈夫です。自分のすべきことを続ければノックアウトチャンスはやってくると信じています。」

この夏、33歳になる黒田にとって恐らく最後の世界戦のチャンスになるだろう。

黒田
「試合が終わって自分の人生がどう変わるのかが楽しみです。ボクシングは本当に自分を生き生きとさせてくれます。僕は今人生の岐路に立っています。ただの男で終わるのか、世界王者になるのか、5月13日にデビューするかのような気持ちで燃えています。」

キッズ・リターン・大健闘のその先に/モルティ・ムザラネVS黒田雅之

もう日本では大ベテラン、古豪といえる黒田6年ぶりの世界戦が決まりました。展望は最近の黒田の試合をちゃんと見てからにしたいとおもいますが、歴史だけは古いこのサイト、6年前の試合記事ありました。 この記事 ...

こちら、日本に懇意なリングマガジンからの記事ですが、日本のメディアの記事をみても、一点の曇りもなく、爽やかで順調でいいムードですが、それは先日の船井龍一と同様だ。やはり素晴らしい戦績で世界王者を張る者と、国内で7敗してきた者とでは何かが違う。

アンカハスと船井の違いは総合力、結果的にはパワーもスキルもアンカハスが何枚も上だった。戦術の幅もアンカハスにあり、修正する前に船井はパンチを食いすぎ止められてしまった。自分を信じ、挑戦者らしく積極的に前に出たが、教科書の域を超えるものではなかった。

一番の差はやはりパワー、王者の方が手数も的中率も上だった。
王者たるものには大抵、瞬時の爆発力、挑戦者にはないここぞの突破力がある。

36歳と高齢のムザラネはブロックアンドリターンの単純なスタイルだが、それでゾラニ・テテやジョンリエル・カシメロを破り、長いブランクを経てトップアマのムハマド・ワシームすら破る。37勝25KO2敗、上昇気流の若きノニト・ドネアに負傷ストップで負けただけ。直近の試合ではスタミナと精神力の坂本をパワー、正確性、回転力で上回っていた。当然の如く安定感、見栄えの差は大きく、続けても勝てない、ギブアップ。この差は大きい。

やはり高い、分厚い壁、倒すのは至難の業だ。
黒田よりも見栄えよく重厚でパワフルだ。
回転力もスピードもムザラネの方があるようにみえる。

ムザラネはガードがやたら鉄壁だが、高齢で足は使わず、ボディに不安がある。カップの位置が高い。ブロックアンドリターンは昔からであるが、高齢に合わせた省エネスタイルともいえる。ブロック以外のディフェンスはない。

パンチもプレスも強いが、我慢比べの足を止めた打ち合いは避けた方がいいだろう。ワシーム戦も先行逃げ切りといえた。

打ち合わない方が得策だとおもうが、捌ききれる、逃げ切れるともおもえない。本当に井上尚弥に勝つつもりで臨むべきだろう、であればそこまで強くはないから。それでも地獄はみるだろう。

そこを乗り越えるほどの6年間だったのか、見せていただきたい。

南アフリカから王者が後楽園ホールに来てくれるのは黒田にとても有利だし、いきなりあの会場は王者も少しは動揺しそうだ。

こういう超エリートではない苦労人の世界挑戦では特に、偉大な先輩、ガッツ石松の言う

デュランの強さの源っていうのは途方もないスタミナなんだ。並外れたフィジカルパワーがあって、パンチのボリュームと回転速度で相手を圧倒してしまう。いつも相手の2倍、3倍のパンチを打っていただろう。デュランの総合力っていうのは人間離れした猛烈なスタミナだね。

これが鍵だ。
技術を過信してはいけない。
スタミナだ。

もっと鍛えて練習してればデュランに勝てたかもともガッツは言ってた。

overachieved・予測を超える男/ガッツ石松(本名 鈴木有二)

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ダラダラ書いたけど何がいいたいのか

アンダードッグでアップセットを起こすには

伊藤雅雪や木村翔のような運動量
王者を凌駕する手数
引かないで打ち合う度胸

でしょうか?

結局負ける時は全て数値でも劣っている。
黒田には瞬発力や回転力のようなものをあまり感じないが
そこを突破して欲しいなぁ。かなりいい人っぽいし・・・

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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