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WBCスーパーバンタム級王者決定戦/ルイス・ネリーVSアーロン・アラメダ

投稿日:

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不条理な真実、人は人を差別する。

レイ・バルガスは最悪の事態に陥ったが、挑戦者にとっては大きな利益をもたらすものとなった。

無敗の元WBCバンタム級王者ルイス・ネリーは、スーパーバンタム級の世界戦のために、同郷のメキシコ人、アーロン・アラメダとの対決に臨むことになった。この試合はコロナウィルスの影響で長らく延期されていた。9月26日にコネチカット州アンカスビルでの2人の対決が予定されており、空位となったWBCスーパーバンタム級王者決定戦に繰り上げされる。

バルガス(34勝0敗、22KO)は、最近足の骨折に見舞われたため、治療と長期休養を余儀なくされた。この不幸な状況を考慮して、バルガスにはWBCの「休養チャンピオン」という特別措置がとられた。

マウリシオ・スライマン(WBC会長)
「バルガスにとっては非常に不幸なことだが、ルイス・ネリーがこのタイトルをかけてアーロン・アラメダと対戦することになるだろう。」

この試合は、双子のジャーモールとジャーメル・チャーロが別々のタイトル防衛で登場するShowtimeペイパービューカードでのアンダーカードに組まれる。

ネリー(30勝0敗24KO)は、昨年7月にラスベガスで行われたバンタム級戦で、フアン・カルロス・パヤノ(21勝3敗9KO)を9ラウンドで止めて以来、リングに上がっていない。元WBCバンタム級王者は昨年11月にプエルトリコのエマニュエル・ロドリゲス(元バンタム級王者)と対戦する予定だったが、自身の体重超過で試合はキャンセルとなった。ティフアナ出身のノックアウト・アーティストは、昨年4月以来試合をしていないアラメダ(25勝13KO)に狙いを定めている。

今月末に27歳になるメキシコのノガレス出身のサウスポーは、3月28日にラスベガスのパークMGMでネリーと対戦する予定だった。イベントはコロナウイルスのパンデミックのためにキャンセルされた、7月、 8月に再スケジュールされたが、9月に王座決定戦に昇格し実現する。待たされ続けたもどかしさはあるが、最終的には忍耐が報われ、試合の価値が大きく飛躍した。

勝者には10月下旬までに指名挑戦者が義務付けられ、バルガスは休養王者として、復帰の準備ができたらいつでも旧王座に挑戦する権利を留保する。

憎まれっ子、世に憚る。

度重なる体重超過(過去にはドーピングも)で無敗のままバンタム級を追放されたルイス・ネリーだが、お咎めや懲罰どころか、次がダイレクトで2階級制覇をかけた世界戦となった。しかも相手は無名の格下選手。お膳立ては整った。ルイス・ネリーにスーパーバンタム級の実績は皆無だ。

これが、ボクシングの、世の中の不条理な真実であり、批判しても嘆いても変わらない。金の匂いのするファイターは何があっても優遇、大事に守る。人は人を差別する。

100歩引いても、資格があるのはアーロン・アラメダではなく、2位のダニエル・ローマン、3位カルロス・カストロ、4位ロニー・リオス、8位には日本の勅使河原弘晶が名を連ねており、アラメダは9位だ。

体重超過で試合をぶち壊したルイス・ネリーがいきなり1位、努力を粉々にされたエマニュエル・ロドリゲスもSバンタムを表明したが、ランキングにすら入れてもらえない。

少し前に

ダニエル・ローマンVSエマニュエル・ロドリゲス

という魅力的なサバイバルカードが発表されたが、これは決裂となった。ネリーVSアラメダで王者が決まるなら、こんな試合はやってられないという事情もあったのではないか。

ともわれ、アーロン・アラメダは昔から目をつけていたいいファイターであり、予想通りに無敗でここまできた。ネリーよりも優秀なアマチュアだったといえる。

メキシコを代表するアマチュアでWSBなどでもキャリアを積んだが

マゴメド・クルバノフ
ミーシャ・アロイヤン
アンドリュー・セルビー
ロベイシ・ラミレス
ウラジミール・ニキチン

ら、錚々たるアマのビッグネームに全て負け、1勝8敗という散々な結果に終わった。

テクニカルなサウスポーだが、パワーに欠ける、プロ向きとは言い難い、ディフェンシブで下がるスタイルで判定、SD勝利など際どい内容が多い。生み出すお金、期待値、人気、同じメキシコ人でもマウリシオ・スライマンはルイス・ネリーに勝ってもらう魂胆だ。

これが、現実なのだ。

しかし、たとえルイス・ネリーが2階級王者になっても、

ダニエル・ローマン
カルロス・カストロ
ロニー・リオス
エマニュエル・ロドリゲス
勅使河原弘晶

井上戦に行く前に、サクッと負けるんじゃなかろうか。

まずは、アラメダを応援しよう。

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プクー

プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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