階級別 ウェルター

肩透かしな二人/テレンス・クロフォードVSエロール・スペンスJr VS・・・

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この位置にいても、人気爆発といかない2人ならではの苦悩。

テレンス・クロフォードは、同階級の2人と同じ建物にいたが、どちらも次の試合の現実的な選択肢にはなっていないようだ。しかし、同じウェルター級のチャンピオンであるエロール・スペンスJr.よりも、バージル・オルティスJr.との対決に大きな期待が寄せられている。

クロフォード
「スペンスとの試合は絶対に起こらない。もう終わったことだ。なぜ同じ質問を繰り返すのかわからない。」

スペンス(27-0, 21KO)はこの土曜日、ダラス出身のオルティスとフッカーによるヘッドラインアクトを含む夜のイベントに参加した。全勝全KOで勝者となったオルティスは、デソト近郊の出身で、この地域の最大の魅力となっている。スペンスはクロフォードと並んでウェルター級でパウンドフォーパウンドのランキングで最高位に位置している。

スペンスとクロフォードは、2018年6月からそれぞれのタイトル保持期間が重なっているにもかかわらず、そのいずれもがリングに上がるには十分ではない。クロフォード(37勝28KO)は、当時無敗のジェフ・ホーンを一方的に9ラウンドでストップしてWBOのベルトを手にした。最初のタイトル防衛戦は、2018年10月に無敗の挑戦者ホセ・ベナビデスJr.を12ラウンドでストップしたものだが、同年11月後半にオクラホマシティのチェサピーク・エナジー・アリーナで行われたフッカーのアレックス・サウセドに対するノックアウト勝利に両者が参加している間に、スペンスと気迫のこもった言い争いをした。これが実質試合に最も近いものだったが、リング上での対決の可能性は、時間とともに減少している。

クロフォードは次の試合の相手がいない状態だが、元王者のマニー・パッキャオとショーン・ポーターの2人の名前が候補として挙がっている。

オルティス(17-0, 17KO)は、DAZNで放映されたフッカー戦で6ラウンド後半と7ラウンド前半に倒し勝利した後、クロフォードを呼び、自分の名前を加えることに全力を尽くした。今週23歳になる無敵の新星は、育成の観点からまだ準備ができていないにもかかわらず、試合をリクエストしてきた。

そのためにも、クロフォードは、全盛期から外れた相手と対戦することで批判を浴びるよりも、仕事に打ち込みたいと考えている。これまでのアミール・カーン(2019年4月)やケル・ブルック(2020年11月)との対決は、ピークを過ぎて色あせた元タイトリストの2人ということで過小評価された。

オルティスがプライムタイムに向けて準備するには、まだ1、2戦の大きな勝利が必要だという議論も存在する。クロフォードはこの意見に同意しているようで、土曜日の勝利は、最高の相手と戦えるようになったというよりも、正しい方向への一歩という意味合いが強い。

クロフォード
「バージルは期待通りだった。彼は私と戦いたがっていて、私はそれを尊重しています。私が彼に言えることは、努力を続け、自分のやっていることをやり続けて、何が起こるか見てみようということです。」

パッキャオという特別枠を除いたウェルター級の2人

テレンス・クロフォード
エロール・スペンスJr

はどちらもパウンドフォーパウンドのランキングで上位に評価されており、マニアにとってはボクシング界一番のビッグカードだが、実現の見通しは暗い。交通事故から復帰したスペンスが、何を考えているのか、7-3、8-2みたいなギャラでないとやらないと言い出している。

エロール・スペンスJrはたしかに強く、魅力的だが、そこまでの人気選手ではない。ベーシックにとても強いが、マイキー、ポーター、ガルシア戦、全て判定で冴えない勝利が続いている。説得力がない。

一方のクロフォードは、下から上げてきたウェルター級であり、未だ試されていないと言われつつ、苦戦もなくウェルター級では全KOだ。説得力がある。もう、今がピークか、今年34歳で緩やかにピークを過ぎる時期にさしかかっている。

コロナの影響で試合を組むのも困難な時期に、クロフォードには次の対戦候補もいないという状況だが、それは彼が穴がなく強すぎるせいもある。発言が地味で慎重なせいもある。マニー・パッキャオとの試合は難しく、ショーン・ポーターでは盛り上がりに欠けるだろう。

ウェルター級には、他にも多くの有望株がいるが、クロフォードやスペンスが相手をするには知名度不足、報酬が低すぎる面々ばかり。ロシア勢の事はカジュアルなファンは誰も知らない。

ならば、今アメリカで人気と華がある、バージル・オルティスJrの挑戦を受ける、しかも直ぐに、というのが、評価もお金も稼げる最良の選択肢となる。

クロフォード
「私が彼に言えることは、努力を続け、自分のやっていることをやり続けて、何が起こるか見てみようということです。」

こんな調子では、今はやりたくないよの意思表示だ。歯切れが悪い。

今までずっとエロール・スペンスJrを評価してきたが、最近の試合内容で、今はテレンス・クロフォード派に変わった。頑丈で打たれ強いのはスペンスだろうが、テクニシャンとしての能力はクロフォードが上だろう。

この位置にいても、人気爆発といかない2人ならではの苦悩。

バージル・オルティスJr
ジャロン・エニス

素敵な次世代がもうすぐそこに迫っている。
彼らの試合の方が、ハングリーで爆発的で面白いとさえいえる。

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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