日本ではTBSで夕方4時に放映されるようだが、この試合のポイントは舞台は日本でもアメリカ、及びその他の国でライブ配信されることだろう。世界の一部マニアは不便な時間であってもこの試合を目撃することになる。相手はここ数戦の田中の相手とは一味違う。恐らくアウトボクサーだろう。
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | R | |
田中 | 9 | 9 | 10 | 8 | 9 | 10 | 55 |
ゴンザレス | 10 | 10 | 8 | 10 | 10 | 9 | 57 |
また最強挑戦者と言ってるが指名挑戦者だもんな。
本当は統一戦がみたいのだが。
1R
体格の大きな田中が前にプレスをかけていくが
パンチのタイミングがいいのはゴンザレス
ほとんど手を出していない田中に対し数発当てた
ゴンザレス10-9
2R
基本的には同じ展開。
スピード勝負という田中に対し、スピード命のゴンザレスの方が
それを生かした戦い方はできている。
ゴンザレス10-9
3R
プレスは田中が常にかけているが
技術、スピードだけでなくパワーファイトに持ち込んだ方がいいのではないか
そんな展開の中で田中のボディストレートでゴンザレスダウン。
ゴンザレスはスピードだけ。
田中はそれ以外の武器がある。
そっちで勝負した方が差が出る。
田中10-8
4R
ゴンザレスは上手いし速いが
階級が違うようなフィジカル差を感じる。
解説は田中を褒めまくるがゴンザレスの方がよく動き
上下にいいパンチを散らしている。
田中は動き回るゴンザレスを雑に追い込もうとした瞬間
ゴンザレスの左フックを側頭部に浴びてダウン
ポカだが脳を揺らすような場所で危険
ゴンザレス10-8
5R
田中がプレスをかけていくが
返すゴンザレスのコンビネーションの方が正確で速い。
捕まえられないでチョコチョコ食う。
田中の方が効いているのではないか
ゴンザレス10-9
6R
華麗に圧勝したいのだろうが
ポイントでは負けている。
なりふりかまわずボディで崩した方がいい。
ゴンザレスの良さを引き出すファイトになっている。
ほぼ互角だが前に出る
田中10-9
7R
田中が強引に攻める。
結局頭をつけた打ち合いでボディを当てるのが一番差が出る。
田中の左ボディでゴンザレスダウン
右ボディでまたダウン
最後もボディでねじ伏せた。
やっぱりスキルでもスピードでもなくフィジカル、パワー差が一番の違いだった。
ゴンザレスは同国のイバン・カルデロンのようなタイプで、上手い選手だが
フライ級の体格とフィジカル、パワーがなかった。
田中の方が全然強いようにみえて
ポイントはゴンザレスだった。
自分の持ち味、相手との違いを見極めて対応した結果だろう。
結局、サルダール戦もパランポン戦も日本人対決も、スキル、スピードだけでは圧倒できず苦労し強引にねじ伏せた田中。
今のところ田中の強みはココなんじゃないだろうか。
ごり押し・・・
これから世界に向けての本格的なスタートといえる試合や自信に満ち溢れている時こそ試練というか鬼門な事がよくあるので油断はできない。相手のジョナサン・ゴンザレスはアマチュア経験豊富なサウスポーのテクニシャンという印象でパワーよりもスキルとスピードの印象だ。かなり小さくパワーが驚異の選手ではない。この相手のパワーに手こずるようだと4階級制覇など言っていられない。(別に4階級制覇して欲しいとはおもってないけど)
懸念される展開としては、日本人が想定したスタイル、土俵で戦ってくれない、想像してたのと違うというのがあるが、アマでもプロでも経験豊富な田中であれば対応できるだろう。
WBOはプエルトリコが本部であり、田中は同国の有望選手、アンヘル・アコスタに勝っている点からも相当高い評価を得ているとおもわれるが、そこに敢えて自信を持って挑むゴンザレスの意気込みもまた不気味だ。
スピードにはスピード、技には技・・・
打ち合いでなく高度な技術戦になるのではないか
木村、田口戦とは違う、打って打たせないスタイルを強く志向している田中だが、相性的な田中の強みとしてはやはり、体格とフィジカル、結局はパワー差で押し切るような試合になるのではないかと妄想している。
リングマガジンでフライ級1位評価(王者ではない)の田中恒成は今週土曜日、名古屋市の武田テバオーシャンアリーナでプエルトリコの必須挑戦者、ジョナサン・ゴンザレス相手にWBOタイトルの防衛戦に臨む。
この試合はリングTVでアメリカ及びその他の地域でライブ配信される。
田中
「アメリカで戦うことが僕の夢です。このライブストリームがアメリカのリングに一歩でも近づいてくれればいいと願っています。」無敗の3階級王者である田中は、3階級最短奪取の日本記録を誇る。国内のライバルに対して敢えて勇敢な打ち合いをしてきたが本来は素晴らしいインテリジェンスとスピードを持ったファイターだ。今回の対戦相手、ゴンザレスに対してはその特徴を生かしてアピールしたいと述べた。
田中
「僕には色々なスタイルがあります。特にスピードには自信があります。みんなに注目して欲しいとおもいます。WBOの1位の指名挑戦者との対戦を楽しみにしています。ファンが喜ぶ試合をします。」田中が世界戦でサウスポーと戦うのはこれがはじめてだが、フィリピンのサウスポーの世界ランカーらとのスパーリングを重ね準備を整えてきた。その中でも最良のパートナーは2020年の東京オリンピックを目指しているサウスポーの兄、田中亮明の存在だ。
兄弟は今月はじめ、メディア向けのスパーリングを行った。2ラウンドの軽いスパーリングだったが、鋭い動きと稲妻のごときカウンターは真夏の暑いジムの見学者をエキサイトさせるのに十分な内容といえた。
プエルトリコ代表のオリンピアン、マックウィリアム・アローヨにアマチュアで2度勝っているゴンザレス(22勝13KO2敗1分)は距離感と素早いコンビネーションを武器にしている。田中は素早いステップでタイミングを掴み、カウンターを迷いなく打ち込む必要があるだろう。
田中
「いいトレーニング、準備ができました。サウスポー相手に問題は全くありません。」