
ヘビー級の頂上決戦に向けて、ジョシュアVSパーカー、ワイルダーVSオルティスが決まりました。ジョシュアVSワイルダーこそがミリオンファイトにふさわしいですが、個人的には両試合とも挑戦者に気持ちが向いています。挑戦者が好きなのではなく、この超合金の2雄があまり好みではないのだ。
強いていえばワイルダーの方を買います。
WBOヘビー級王者のジョセフ・パーカー(24勝18KO)はIBF・WBA王者のアンソニー・ジョシュア(20勝20KO)のアゴにパワーパンチをヒットさせる準備ができています。
2人の戦いは3月31日にカーディフ(ウェールズ)のウェールズ・スタジアムで予定されています。この試合の公式発表のためにパーカーは英国に既に出発しました。
ジョシュアはパーカー陣営からの口撃にイラついています。
特に「ガラスの顎」の話題について。パーカー陣営はジョシュアは極度に打たれ脆く、アゴにパンチをヒットさせれば英国のスーパースターは病人のごとく崩れ落ちると考えています。
パーカー
「ジョシュアはガラスの顎であるとは我々が言いました。我々も、彼も、ファンも皆知っている事です。彼らはその事について語りませんが、私はウラジミール・クリチコに倒されるところをみました。けれど諦めずに立ち上がって試合は続行しました。(その後逆転KO)私がジョシュアを倒したら、リカバーさせる余地は与えません。クリチコはジョシュアをKOしかけたのに立ち直らせました。私なら、もっと速く、激しく攻めてトドメを与えます。あんな風にジョシュアに休憩は与えません。」
パーカーはジョシュアのパーフェクトレコードも気にしていません。
パーカー
「真実を言うなら、ジョシュアは最初から人気があり、恵まれ、敷かれたレールを歩んでいるだけです。もし私のチームにジョシュアを破るプランがなければ、この試合は実現しなかった。実現したのは、つまりそういう事(ジョシュアを破るプランがある)なのです。」ジョシュア
「わたしのアゴが弱いという話について、ただのフェイクニュースでしょう。試合を盛り上げるための市場戦略です。私はパーカーを研究し、パーカーは私を研究した。互いをよく知っている。できればそんな事を言う彼のアゴにパンチをお見舞いしてKOしたいね。」
アマチュアのようにプロでスーパーヘビー級の新設が検討されているそうだ。体格差のありすぎる試合は身体が危険というわけらしい。たしかに、タイソン以降、レノックス・ルイスの頃からヘビー級はスーパーヘビーの超体格、巨人の領域になった。
パーカー自身のボクシングに説得力がないので、信用は足りないが、彼にスタミナと耐久力と機動力があるなら、ジョシュア攻略も不可能ではないとおもう。ジョシュアの特徴、ボクシング史上最高レベルのフィジカルとパワーを持つ超合金だが、持久力がない。1分ラッシュしたら6分は休憩が必要なほど肉体が止まる。これが、超体格、ヒットマッスルの代償か、アゴも含めて効きやすい。ダメージが抜けにくい。
同体格で似た特徴を持ち、より高齢なクリチコも同じ状態に陥り、ジョシュアをKOする最大のチャンスを逃したが、パーカーの言うように一気に決めるスピードと機動力があれば、ジョシュアは一発の被弾で大ピンチに陥り、終わる。危うい王者である。
それでも、過去の偉大な王者にも絶賛されているジョシュア。パワー、フィジカル、テクニック、スター性など、ヘビー級ボクサーにとっては完璧な素質を備えているのだろう。
私はもっとキレと機動力があり、アクションの多いヘビー級が好みだ。
パーカーがそういう存在になれるかどうかはわからないが、そういうジョシュアを超えていくヘビー級はきっといるはずだ。戦略のたてがいが大いにある王者だ。戦略があっけなくパワーに粉砕されるか否かだけ。
ジョシュアはP4Pを問うような、そんなに突出したヒーローではないというのが持論だ。
https://www.youtube.com/watch?v=0nnQOWvjVKw
https://www.youtube.com/watch?v=OQXpxdLL86Q